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Millie NeNe サイドストーリー第1話「向日葵のノーズライド」

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Vol.26で特集した「Millie NeNe − 太陽の花、愛の種」の撮影の裏側を全3話でお届けします。
第1話は、“海での出会いから特集誕生まで”のストーリー。


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サーフィンのライディングスタイルから、その人の人間性が伺えるとよく言われる。
いつものポイントで沖に向かってパドルアウトしている時に、私の目の前を優雅なノーズライドで通り過ぎた女性に目がとまった。
波に乗る彼女を眺めながら「アジアっぽい見た目だけど、日本人なのかな? でも独特の深い雰囲気も持っているし……。周りにいる人達もとてもサーフィンが上手いし、きっと何かの撮影やツアーの寄り道でここでサーフィンをしているのだろう」とぼんやり考えていた。
「Hi」という言葉と笑顔だけを交わした私達は、それ以上交わることはなかったなかった。
サーフィンを終えて駐車場があるシャワーでまた出会い、自己紹介から会話が始まった。
「“ネネ”って可愛い名前だね。カリフォルニアから来てるようだけど、バイロンの波と比べてどう?」
そんな話をした最後に「これからオーストラリアを北上し、そのあとにカリフォルニアに戻るの」と言った。
「See you soon again in the water ! 」
彼女とはまたすぐにどこかで会うだろう、という気持ちを感じながらさよならをした。

–{再会とHONEY}–

再会とHONEY

半年後くらいにワーキングホリデーで戻って来たという彼女と海で再会し、ゆっくりと2人でランチをしに行くことになった。彼女のライディングを見た瞬間に浮かんできた、強く真っ直ぐに太陽に向かって咲く健康的なヒマワリの花のビジョン。
しかし友達になってみると、陽だけではない陰の部分もしっかりと見せてくれるのだった。
凄く自然体で、自分を飾ろうとしていない24歳の彼女に深く魅力を感じた。
人前で強くいることや明るくすることは簡単、だけど自分の弱さや、心をオープンにして本音を話すことは勇気がいる。そのままランチの会話は弾み、HONEYで特集する話が決まったのである。
アメリカで育ったとはいえ、両親は二人とも日本人。ネネはとても遠慮深く、すべてに敬意をはらい、日本人としての奥ゆかしさをしっかりと身に付けていた。
表面的な物質の世界に生きていないネネを理解できたとき、この特集は素晴らしいものになると確信できた。
そして私の家族共々ネネと交流が深くなり、子供たちは目に見えない物凄い何かに魅了されている様子で、「ネネ、ネネ!」と彼女を愛して止まなくなった。
ネネは子供が大好きで……と言うか、瞬間で自分自身が子供に戻れる女性。
子供たちはまるで同じ年齢の子供と遊んでいるかのように共に楽しみ、彼女から1歩たりとも離れなかった。

–{マジカルな撮影}–

マジカルな撮影

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撮影は数日に分けて行われた。
バイロンやレノックスヘッドのサーフポイント、よくクルマを停めて本を読むという絶景の丘の上、
滑らかなコンクリートがスケートボーディングにぴったりの広場、心地よくヨガの練習ができる公園などなど。
この特集の撮影を依頼したのは、沖縄在住の写真家、杉本篤史さん。私たちは一緒にサーフィンしたり、食を共にしていたため、撮影の呼吸はぴったり。
ネネの普段の生活を1日撮り続けてもらった。
私は撮影コーディネートといっても、天候、ウネリ、水の透明度はどうにも出来ない。けれども、みんなの強い想いとビジョンが一致しミラクルが起こった。
そう、まるで当たり前のように。
雲ひとつない晴天の撮影から、神々しい夕陽をバックグラウンドに小ぶりのブレイクが永遠と続くパーフェクトウェイブでの撮影。
この上ないシチュエーションで、彼女の奥深いところからあふれる美しさまで収めることができた。
作り込んだ撮影ではなく、自然を味方にした撮影とはこのこと。
マジックが重なり、みんなのクリエイティビティとシンプルな愛がこの特集を作り出した。
そしてそのマジカルな写真に引けを取らないようにと、私はネネの言葉ひとつ一つを丁寧に綴った。
細やかな感情を英語混じりで、オープンにシェアしてくれたネネに感謝!
次回はオーストラリアでのVan Lifeについて、そして旅で感じた自由と孤独についてお届けします。

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