Millie NeNe サイドストーリー第2話「Van Life!」

Vol.26に掲載された「Millie NeNe − 太陽の花、愛の種」の撮影の裏側を全3話でお届けします。
第2話は、“VANと共に旅した” ストーリー。


null
null

朝、目を覚まして伸びをすればサーフボードに手がぶつかり、カーテンをめくれば霧がかったポイントに無人のブレイクが見える。これぞまさしく、Van Life!
サーファーなら誰しも1度は憧れたことがある旅のスタイル。
そしてその車中での“旅”がエスカレートすると“生活”へと変化していく。
「一人で車中泊した初日は、なんだかすごくナーバスだったの! でも日が経つにつれて慣れていった」
ネネは一台のVANを手に入れ、オーストラリアのサーフポイントを旅した。
家自体が移動するということは、いつでもどこでもその土地のローカルになれるということ。
「売買のオンラインサイトで見つけて購入したんだけど、すごくいい値段で買えてラッキーだった」
日本で洋服やアクセサリーをオンライン上で売り買いするように、オーストラリアではクルマも個人売買が当たり前。そして旅人が多いエリアでクルマを探せば、ベッドが組み込まれたキャンパー仕様を探すのも簡単だ。
ネネのVANはキレイにオーガナイズされ、サーフボードやスケートボードの他に、精神世界の本やタロット、クリスタルや旅で見つけた宝物が詰め込まれていた。
一つ一つにストーリーがあり、手から手へと伝わってきたアイテムが、彼女のトリップの良き相棒となっているようだ。


孤独と自由


null

一人旅は気楽で自由という反面、孤独といつも隣り合わせ。ネネは4年間を共にしたパートナーと別れ、それぞれの道を歩みだす現実に直面していた。
今までの日常から、未知の世界へ飛び出す不安と恐怖。ネネはそんな時間をどんな風に過ごしたのだろうか?
「ジャーナルを書いたり、本を読んだり、海を眺めたり……。そしてヨガをして波に乗る。凄くシンプルで自然に寄り添った時間を満喫することで、自分を深く探究することができたと思う。もちろん古いパターンや思考から自分を引き離すのは簡単ではないけれど、まずは今起こっていることを受け止める。そしてゆっくりと消化することが大切」
人生は変化の繰り返し。呼吸のように受け取り手放すことを意識し練習しているように感じた。
普段からジャーナリングをしているネネ、そしてその多くの気づきや、インスピレーションをSNSでもシェアしている。
特に旅をしているときは刺激が多く、心が広がりオープンになっている。その瞬間に感じたことを素直に記すことは、自分への理解への近道となるだろう。
目の前にある楽しいことだけを追いかけるのではなく、目を背けてしまいがちな事柄や、今対処すべき問題や選択にもしっかりと向き合い、自由と孤独のバランスを上手にとりながら“Van life”という貴重な体験をしっかりと満喫していた。
VANの屋根の上でバイロンの湾を眺めていた彼女の後ろ姿。過去を振り返ったり、未来に向かって前進するのではなく、いま起こっていることを真っ直ぐに受け止めながらベストを尽くして生きる。
私も昔、Van Lifeをしながら1年間オーストラリアを旅したことがあるが、まるで昔の自分を見ているようで、なんとも言えない愛おしい気持ちを持ちが込み上げてきた。
最終回の次回は、家族と今後の活動についてお届けします。

SHARE