
上質な波を求めてハワイに移住し、海と調和するようにスタイリッシュなライディングを魅せるエレナ・ドゥーク。美しいハワイの大自然の中で、幼い頃からの夢だった海洋保全に携わりながらアイランドライフを送る彼女のライフストーリーをお届けします。
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生まれはメキシコで育ちはカリフォルニア北部のバークレー。サーフィンを始めたのはサンディエゴの大学に行き始めてから。大学では生物学を勉強して、最初の数年は勉強で忙しくてなかなか海に行くことが出来なかった。海の近くにある大学だったから、大学がサーフレッスンを提供していたの。それで友達とやってみるとのめり込んでしまって、サーフィンから離れられなくなった。それから良い波を求めてハワイに引っ越したの。
よく行くサーフスポットはサウスショアのアラモアナボウルズ、実は今週初めてコンペティションにも参加する予定で、すごく楽しみ。最近ノースショアのシェイパーのボードを手に入れたり、ツインのフィッシュにも挑戦している。普段はロングボードに乗ってるけど、新しいボードにも挑戦しているわ。
サーフィンをしていると、日常生活で起こっていることや考え事、悩みから一旦離れて自分自信と向き合える。次はどんな波が来るか、どんなライディングが出来るか、海の中にいるほとんどのサーファーって、本当にサーフィンのことしか考えてないと思うの。そういう意味ではみんなが“今”を生きているし、それを楽しみながらアクティビティとして出来るサーフィンは何にも変えられない、自然からの最高なギフトだと思う。
ハワイの好きなところ、ハワイに住み始めて変わったことはある?
ハワイのいいところは常に天気が良くて自然が身近にあるところ。波が良くなかったらハイキングにも行けるし、ビーチでピクニックをしたりやることが尽きないわ。
ハワイに来て私自身にも大きな変化があった。(アメリカ)本土より時間がゆっくり流れているし、住んでいる場所にもコミュニティがある。近所の人はみんな顔見知りだし、そんな人々と外で会うと何気ない会話で盛り上がり、誰も生き急いでないわ。だからわたしもスローダウンして、周りの自然や物事に目を向けるようになった。いつも行くサーフスポットでも友達が出来て、なかなか会えない人でも海に行くと約束をしなくても会える。カリフォルニアではこんなことは考えられないから、ハワイに引っ越して心からよかったと思っている。



今のキャリアに進んだ理由を教えて。
小さい頃から自然に囲まれて過ごすのが好きで、家族でキャンプやハイキングによく行っていた。高校でも環境生物学のクラスを取ったりその分野に携わりたいとずっと思っていた。生物学で有名なUCサンディエゴに入ってからは、研究所で働いて卒業後もそれを続けたくて博士号を取得したわ。今はハワイでアメリカの海洋大気庁(NOAA)で働いている。簡単に言えば気候に関するデータを集めたり環境、海の研究をする機関。その中でも海洋哺乳類保護スペシャリストというポジションで、海で多くの時間を過ごす私にとって、海洋保全にも繋がるこの仕事は自分の情熱に直結していいるし、心から楽しんでいる仕事。
サーフィン発祥の地でもあるハワイは多くのプロやスタイリッシュなローカルも多いけど、サーフシーンはどんな感じ?
行く場所や波のコンディションによって大きく変わってくるけど、メローで大きくない日はみんなロングボードを持って海に行く。そんな日はフレンドリーですごくゆったりした雰囲気。でもノースショアや波が大きい日にはテリトリーを守っているみたいに、ローカルの人々の存在が強くなるわ。だからサーフィンのルールを守ることはもちろん、ローカルを尊重して丁度いい距離を保つようにしている。
今行きたい国を3つ挙げるなら?
メキシコ、日本、ペルーかな。メキシコは今まで何回も行ったことがあるけど、本場のメキシコ料理ほど美味しいものはないと思うわ(笑)。あとトロピカルな雰囲気と波もお気に入り。
日本はずっと行きたいと思っている場所、今年か来年こそ行けることを願っている。
ペルーは行ったことのある友達から波質がすごく良いって聞いていて、それ以来行きたい場所リストに入っている。
今までもらったアドバイスで一番心に残っているのは?
“Do what you love, love what you do” 好きなことをし続けて、自分がしていることを愛すること。 結果や将来どうなるかは深く考えすぎないで、自分が好きなことに出合ったらとことん追求する。最初はうまくいかなくても、ずっと続けていたらいつか結果は出てくるから焦らないで、自分のペースで毎日続けることが大切。

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