Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#20/Leonie Anholts

ニュージーランドの小さな海辺の街、ラグラン。ここは時間がゆっくりと流れ、人々は自然に寄り添いながら暮らしている。この街を訪れたレオニー・アンホルツは一瞬で虜になり、1年後には移住を決意した。現在はサーフィンフォトグラファーとして活躍する彼女。そのライフストーリーをお届けします。インスタグラム


あなたのことについて教えて

生まれ育ちはオランダ、地元は海からは2時間半ほど離れた町だったから、海で過ごすことはほとんどなかった。大学進学にあわせてアムステルダムに引っ越して、デザイナーの勉強を4年間した後、フローリングデザイナーの仕事に就いた。建物の床をデザインする仕事で、様々な国を訪れることが出来たからとても楽しかった。
当時ニュージーランドを旅行していた友達に誘われて3週間の休暇を取り、2016年にラグランに初めて訪れた。それが私の人生のターニングポイントだったのかも。ラグランに住む人々はみんな自然と調和しながら生きていて、いつ満月なのか、いつ新月なのか知っている。生活のリズムもゆったりとしていて、みんな穏やかでヨガや瞑想などを生活に取りれているロハスな町。オーストラリアのバイロンベイと比較されることも多いけど、ここは20年〜30年前のバイロンね。
この旅から1年後、オランダでしていたデザイナーの仕事を辞めて、家にあるものも全部売ってニュージーランドに移住することに決めたの。
初めはワーキングホリデーとして来て、その後にヴィーガンヨーグルトやヘルシーな食品を扱う食品会社で働き、そこからビザをスポンサーしてもらえることになった。つい最近永住権を申請したんだけど、良い結果がくるといいな。

サーフィンフォトグラファーになったきっかけは?

ニュージーランドに来てサーフィンを始めた頃に、たまたま水中カメラマンにライディングを撮影してもらったことがあったの。後からその写真を見ると、その時の楽しかったことや海の色、周りの風景などを鮮明に思い出して、私も写真を通してそんな感情や感覚を人々に届けたいと思ったの。デザインの仕事をしていた時からフォトグラファーと仕事をすることが多かったから、カメラの基本的な知識は理解していたわ。だから思い立ったと同時にカメラを買って、水中で撮り始めたの。初めはカメラにストラップをつけて、背負いながらロングボードに乗っていたの(笑)。わたしは特に女性サーファーにフォーカスしていて、男性にはない女性ならではの柔らかい雰囲気やフェミニズムをカメラに収めている。小波でもスタイリッシュにクルージングする女性サーファーはとても魅力的で、これからも彼女たちの笑顔を撮り続けていきたいと思っている。

いま住んでいるラグランってどんな町?

ラグランはサーフィン映画の金字塔『エンドレス・サマー』にも登場したニュージーランドを代表するサーフィンの町。波のクオリティは最高で、“マヌベイ”は世界有数のレフトハンドブレイクと呼ばれている。一度波に乗れば、数分間のロングライドが出来るの!
ここで暮らす人々は海、自然と共に生きていてコミュニティの存在がすごく大きい。週末には「Crop Swap」といって自宅で育てた野菜を持ち合って交換するマーケットが開催されたり、スキルと時間を交換する「Time Bank」というプラットフォームもある。もし誰かが写真や編集に関する助けが欲しかったら私が1時間教えて、その1時間をTime Bankに貯金して、後日1時間ヨガやヒーリングセッションに使うことが出来る。こんな感じでラグランにはお金を対価としない、すごく素敵なシステムがあるの。

海、サーフィンとの関係を言葉で表すなら?

海がなかったら今どんな生活をしているのか全く想像できない。カメラを持っていても、サーフィンをしていても一番自分らしくいられる場所が海の中だから。何も考えずに、目の前にあるもの、起こっていることだけに集中できる。そして自然の音や風景、水が肌に触れているときの感覚だったり、すごく五感が敏感になるマジカルな場所。

これからの目標や夢について教えて

フルタイムでサーフィンフォトグラファーの仕事が出来るようになるのが夢。そして、自分の好きなことをして生きたいと思っている女性たちをインスパイアするようなことが出来ればいいなと思っている。今の生活は、私が数年前に思い描いていたこと。それを実現する過程で様々なことを学んだから、それを共有できるコミュニティやプラットフォームを作りたいと思っている。まだまだ思いつきやアイデアだけどいつか実現できたらいいな。

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