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Vol.04|ジョンマスターオーガニックのノベルティのコースターが特別な理由

「地球に敬意を」という想いを込め、さまざまなサステイナブルなプロジェクトを行ってきたジョンマスターオーガニック。今回ノベルティとして配布されるコースターも何やら“特別”な理由があるらしい……。というのも実はこのコースター、あるものをアップサイクルして作られたそうなのだが、みなさんは原料が何かお気づきだろうか。

ジョンマスターオーガニックの“あるもの”を再利用して作られている

正解は、ジョンマスターオーガニックの店舗で実際にスタッフが着用していた、捨てられるはずだった制服。廃棄予定の衣類を原料とするサステイナブルリサイクルボード「PANECO®(パネコ)」を製造する「WORK STUDIO(ワークスタジオ)」との共同プロジェクトで生まれたものだ。

ジョンマスターオーガニック代表取締役CEO/CBO野田義宗さんは、「制服は元々デザインから機能性までこだわって、熱意を持って作ったもの。そんな制服を2シーズンで捨てなければならないことに以前から違和感を感じていたので、今回アップサイクルに取り組みたいとプロジェクトをスタートしました」と話す。

多くの業務をこなすスタッフの制服は2シーズンで役目を終えてしまう

今回のプロジェクトでは、店舗スタッフが着用し廃棄される予定だった700着もの制服を、パネコの技術によって8000~9000個のコースターにアップサイクルすることに成功。その製造過程ではたくさんの人が関わり、一つひとつ丁寧に作られた。ボタンを手作業で取り除き、色の配分を考えながら接着剤と混ぜ合わせ、熱でプレス加工をして仕上げられたのだ。

当初は制服だけでアップサイクルする予定だったがデザイン性を考え、ジョンマスターオーガニックのスタッフからも私物の古着を回収。紺一色ではなくさまざまな色がミックスされ、スタイリッシュな仕上がりとなった。それに加え、自分の服が使われたコースターということで、スタッフのアップサイクリングへの想いも強くなったのだとか。

「“オーガニックコスメを通じて人と未来に貢献する”という価値観を体験してもらい、それを広めていくのが当社のミッションです」と野田さんは話す。今後はお客様に古着を持ってきてもらう、参加型のアップサイクルも視野に入れているのだとか。

パネコ開発者の草木佳大さんは、「使用後の制服は手っ取り早く燃やして安く廃棄したい、と考えるブランドがほとんど。あえて予算を確保してアップサイクルをするというところに、本気で環境問題に取り組んでいるという強い想いを感じました」。

そんな“特別”なコースターは、ノベルティとして店頭にて配布中。さまざまな人の想いが込められたプロダクトは、きっと届いた人のもとでも長く活躍してくれるはず。

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