The World Beach Scene, NOW! 世界のビーチシーンのいま/ハワイ編

パンデミックにより海外渡航が困難になった今、サーフィン先進国の状況はどうなっているのか? HONEYはカリフォルニア、バイロンベイ、ハワイ、ビアリッツ、バリ在住のサーファーにコンタクトし、リアルな“いま”をリサーチ。3回目の今回は「ハワイ」をレポート。これまでの爽やかなハワイのイメージだけでなく、ストリートっぽいブランドや、より都会的なアロハスタイルなど各シーンに新しい風が吹き始めている。今注目すべきはスモールビジネス!


Fun Market!

ハワイの定番と言えばやっぱりローカルマーケット。週末ともなれば大勢の人で賑わう、特に注目のイベントをファッションと食でそれぞれピックアップ。

1_ART&FLEA

ローカルデザイナーやアーティストなど、スモールビジネスがメインで出展する、今ワイキキで一番ホットなマーケット。ストリートや’90sムードなど、これまでのハワイのイメージを変える旬なものがリアルタイムで見られる場所。インスタグラム

2_FARM LOVERS MARKETS

小さな農家さんや生産者を支えることをミッションとして掲げる、ヘルシーでローカリーなフード&ドリンクがメインのマーケット。カカアコ、ハレイワ、カイルアと各所で行っているが常に大盛況。人気店は長蛇の列&売り切れ必須。インスタグラム


Ward Area

カカアコ横の“ワードエリア”が、今じわじわときている様子。アーティストなど洗練された人々が集うニュースポットに。なかでも一際ハイセンスな横並びのお店を2店舗紹介。

1_ISLAND BOY SHOP

ハワイらしさを独自の見せ方でクールに昇華させたセレクトショップ。抜群にセンスの良いオーナーがハワイと世界中からセレクトしたハイエンドなアイテムを置いている。クラフトマン、デザイナー、アーティストを大切にする姿勢がしっかりと伝わってくる。

ハワイアンキルティングやシャカのオブジェ、ALOHAマークのキーホルダー、シェルモチーフの小皿など昔ながらのハワイらしさはありつつもどこか洗練されたブランドばかり。訪れるたびに発見のある細やかなお店

2_FISH CAKE

コンテンポラリーな家具や雑貨などのセレクトショップ+カフェ+アートスクール+展示スペース+陶芸スタジオと、楽しいこと全てを詰め込んだおもちゃ箱のような空間。目的なく訪れても何かに出会える、そんなスポット。自然とアーティストも集まってくる。

展示中のアーティストの絵画とインテリアが共存していたり、デザイナーズのサイドテーブルに陶芸家のセラミックが置かれていたり。がちゃがちゃしているけど、そこらじゅうにアートピースが散りばめられた心地良い空間


Neo Hawaiian Jewelry

おしゃれなローカルガールズから火がついた、どこか今っぽいネオハワイアンなアクセサリーたち。ビキニでじゃらじゃら付けるのがロコのお約束。

1_STUDIO DIXIE

カカアコの超人気カフェARVOのオーナー、ディクシー・ローズが作る貝殻のジュエリー。ケリア・モニーツなどロコガールがこぞって付けている。チョーカー風でトレンド感がたっぷり。インスタグラム

2_ARLIE GLASS

ハワイの伝統的なレイをモチーフにしたり、ハイビスカスなどハワイの植物、水の流れや泡をガラスで表現した唯一無二のアクセサリーブランド。太陽の下で付けると、最高に美しい。インスタグラム

Cozy Interior

家で過ごす時間が増えたこの数年間で、質の高いホームグッズの人気が急上昇した。生活に潤いと自然の安らぎを与えるハワイのブランド。

1_AMLOU

一つひとつ手作業で調合されるソイワックスのアロマキャンドルや、ナチュラルソープ、サニタイザーやディフューザーなど植物の恵みをふんだんに使った優しさたっぷりのホームブランド。インスタグラム

2_CITRON&DATE

天然のリネンを草木染めした、シンプル&上質な寝具。シーツやブランケット、ピローカバーやラウンジウエアまで一通り揃う。自然な色合いがどれも可愛く、大切な眠りの時間を贅沢に。インスタグラム


Be Healthier

人々のヘルシー志向はさらにアップ傾向に。ヴィーガンやグルテンフリーもスタンダードとなった今、より満足度の高いメニューを提供する人気カフェがこちら。

1_FARM TO BARN

ハレイワの大自然を見渡しながらヘルシー料理を堪能できる。食材の背景を大切にし、厳選された地元有機農家の野菜のみを使用。“見た目も味もおいしく”を目指し、彩りや盛り付けも美しい。持ち帰り容器はもちろんコンポスタブル!

パンノキワッフル$10、ヴィーガンポケボウル$14、フライドライスボウル$14

2_JUICY BREW

もともとハワイカイの自然派スーパーでデリショップを運営していた姉妹がオープンさせたカフェ。豆腐、福神漬け、わかめ、紫蘇などアジアの食材からヒントを得たオリジナル料理が多く、私たち日本人にも馴染み深いフレーバー

シソワイルドサラダ$16、もち粉チキン丼$12、豆腐ポケ$6.50

3_THE CURB KAIMUKI

素材にこだわったスペシャリティコーヒーを提供する、カイムキの小さなコーヒーショップ。サイドメニューの手作りクッキーもヘルシーな原料を使っていて美味。タウンクリーンナップなどサステイナブルなイベントを定期的に行う

ハニーラテ$5.26、ミソとそば粉のバタークッキー$3.75、きな粉クッキー$3.75

4_VEGAN CITY

お腹の満たされない不便なヴィーガンフードにはもう飽き飽き! そんな想いから美味しくてしっかり食べられるヴィーガンファストフードを提供。もとは大の肉好きだったオーナーの作るヴィーガンがっつり飯はノンヴィーガンにも評判

ステーキカツコンボ$16、バッファローカリフラワー$10、チキンカツサンド$14、スムージー$16

Young Star

昨年末、最年少で世界トップのサーフィン大会CT の出場権を獲得したのは、若干16 歳のハワイアンの女の子だった。彼女の出現によりハワイのサーフシーンがまた勢いを増す。

ノースショアでは男の子のサーファーたちと共に切磋琢磨してきた。仲間が背中を押してくれるおかげで、大きな波やバレルの波にチャージできるようになった

ー初のCT入りおめでとうございます! サクラさんをここまで押し上げた強さの秘訣とは?

成功を収めたい、もっと試合に出たいという想いが人一倍強いんです。一つひとつのヒートでいかにベストなサーフィンをするか、試合中に何かあった時どう対応するかなど常に考えて臨んでいます。これが私の強さの源。負けたくないし、いい評価が欲しいし、ベストでいたい。自分がどうしたいかを明確にし、その時が来たら何をすべきかわかっているような状態でいられれば目標に近づけると思っています。あと、常にヘルシーでいることには気を遣っています。健康的な食事、クリーンなマインドでいつも落ち着いた状態にしておくことが大切。

今年はノースショアのルアナ・シルヴァ、カウアイのガブリエラ・ブライアンなどハワイローカルがたくさんCT入りしています。ハワイの女性サーファーがまた盛り上がってきた印象がありますが、どう感じていますか?

私たち3人が新たにCT入りできたのは素晴らしいこと。サーフィンが生まれた場所、ハワイの代表として出場できることを名誉に感じています。

ーこれまでヒーローだった地元のサーファー、カリッサ・ムーアやマリア・マニュエルとも、これからは対戦相手として向き合うことになりますね。

もちろん自分もいい成績を残したいけど、同じようにハワイ出身のサーファーを応援したいという気持ちもあるんです。カリッサやマリアと同じヒートで戦ったり、同じ場所でサーフィンできるのはとても嬉しいこと。キャリアの長い彼女たちから学ぶことは多いです。2人のことはとても尊敬していて、同じ時期に一緒にツアーを回れているのは本当にラッキーだと思っています。

ーCT最年少ですが、プレッシャーに思うこと、逆にアドバンテージに感じることはありますか?

プレッシャーとアドバンテージは両方あります。でも自分をあまり追い込まないようにしています。私はただサーフィンがしたい。余計なことは考えすぎず、マインドはフリーでいたいんです。でもプレッシャーは時に良い場合もあります。生きていることを実感できるし、試合では闘志を燃やせるので。

ーハワイのサーフコミュニティの魅力を教えてください。上の世代から受け継いだことなどありますか?

ハワイのサーフコミュニティからはたくさんのことを教わっています。特に上の世代がいつも伝えてくれたのは、相手へのリスペクトの心。私自身もとても大切だと思っているので海の中でも常に周りの人に優しくいられるようにしています。

ー最後に、今期はどんな年にしたいですか?

今年の目標はサーファーとしても人間としても成長すること。CT入りを果たしたので、その中で上位に入りたいですね。これまで努力は十分してきているから、きっと夢は叶うと信じています。

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