アートを感じて心と体が豊かになるギルトフリーなお菓子。FOOD RETREAT SHOP #03

忙しない日常から距離を置き、ゆったりとした癒しの時間を過ごすリトリート。そんな心地いい時間を毎日の習慣でもある“食”からも取り入れることで、ヘルシーな身体へと導いていきたい。食材を見極め、身体へ問いかける。そんな丁寧な食事の時間を作ることは、日々セルフメディテーションをすることでもあります。フードからリトリートする方法をカフェやレストランから学び、“食のあり方”を考えていこう。
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今回は受注生産でのみ発売されているスイーツショップ“A’bake”で感じた「持続可能な食生活」をご紹介。


身体が喜ぶかどうかを最優先に考えてみる

“アートを感じるギルトフリーなお菓子作り”をコンセプトに、小麦粉、卵、チーズ以外の乳製品を避け 、白砂糖や保存料、香料、着色料も不使用で作る丁寧な焼き菓子を販売しているA’bake。ギルトフリーでありながらも、食べ応えのある食感や、豊かで奥行きのある風味は贅沢なスイーツそのもの。そんなナチュラルな焼き菓子を作ろうと思ったきっかけは、オーナーの安部さん自身の体験を通して感じたことだった。
「私が過去に一度、過労で体調を悪くした際、自分の身体を大切にしなければいけないと身をもって感じ、まずは食生活を見直そうという想いで、“食”や“環境問題”の勉強を始めたところが始まりでした。学ぶうちに食べる物で身体は作られているという意識が強くなり、無添加やグルテンフリー、ヴィーガンの方のライフスタイルなどにも興味が出てきたんです。そこから自炊も原材料を選ぶときは、この素材で身体が喜ぶかどうかがポイントでセレクトします。そして、できる限り持続可能な方法で栽培されているかも考えたり調べたりしてチョイスしています。身体が喜ぶかもと思えばそれも楽しみなことになりました」

“食養生”の大切さを改めて気づかせてくれた安部さんは、一児の母という一面も。お子さんの食事でも心がけていることを教えてもらった。
「娘の食事で心がけていることは、とにかく“食事=楽しい時間”にすることを一番に心掛けています。たとえば食事の内容は、月齢が5ヶ月のときから保育園に通っているので、自宅の食事だけでもとの想いでグルテンフリーを心掛けながら、調味料は全て完全無添加、お米も青果物も有機栽培や自然栽培の物を購入し、手作りするようにしています。こだわり出すとキリがなくなり、息が詰まってしまうのでほどほどに。外食もしますが、自宅でのご飯だけはこだわるのが私には心地いいペースなんです」


まるでアートのように見た目も美しいクッキーたち

「自然を感じる空気が好きで、綺麗で静かな場所、美術館、飲食店、変わった建造物、ギャラリーでアート作品を鑑賞、アパレルショップやビンテージショップでの面白いモノや服との出会い、色々な業界の方との対話から、デザインなどのインスピレーションを得ています。“こんなお店や場所に合うような焼き菓子があったらいいな”を想像しながらカタチにして、それが皆さんの手元に届くのは毎回感動します」
そう語る安部さんのクッキーは自分でのご褒美だけではなく、贈り物としてもぴったり。A’bakeを通して少しでも環境問題や自分自身に合う食生活と向き合う考えるきっかけ作りにもなるはず。そして何より観て、食べて、幸せ!を感じていこう。


ブランドのこだわりが詰まった一缶

オンラインでの注文後に生産を開始する予約販売限定のクッキー缶。賞味期限は発送より1週間なので、注文のタイミングで届くスケジュールも確認しておこう。森林¥3.980/A’bake

ブランドが始まった時から定番人気のクッキー缶“森林”は、小ぶりな缶ながらも13種のクッキーが入っているので、初めて注文する人にぴったりな一点。熊本産の米粉がベースに、コーヒー味とほうじ茶味の猫サブレや、ほのかな苦味がクセになる抹茶サブレ、香りが豊かなシナモンサブレ、素朴な甘味を楽しめる紫芋サブレ、いちじくのジャムをサンドしたジャムサンドクッキーなどがラインナップ。中でもおすすめなのが、ラベンダーサブレや有機カルダモンとレモンのクッキーなどハーブを使ったもの。他では味わえない心穏やかになるフレーバーはぜひ食べてみて欲しい。

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