スペシャルコラム「Endless Waves」#10_新しい旅の始まり


1年半のバルセロナ生活から帰国して1年2ヶ月が経った。

そして私は今、パリ行きの飛行機に乗っている。

これからパリから2時間ほど離れたナンテスにある友人の結婚式に出席した後、バルセロナ、ポルトガルと旅をする予定だ。

出発前日に夜中まで飲んでいて、若干二日酔いと共に始まった旅。さあ、久しぶりの旅はどうなるのだろうか?!

Gliding Barnacles」という欧州最大のサーフフェスティバルがポルトガルで開催される。そこに友人でプロサーファーの斎藤久元と合流して、ドキュメンタリー映像を制作するというのが、今回の旅の目的だ。

スペインに住んでいた時バスク地方には3回ほど訪れ、サンセバスチャンやビアリッツなどをまわったけれど、ヨーロッパのサーフカルチャーは本当に面白い! ヴァンの後ろにメキシカンラグを敷き、いかにもといった潮焼けした長髪のサーファーが裸足でデニムを穿き、ギターを弾いている。

一度サンセバスチャンでサーフィンをした時、一緒のポイントに入っていたローカルのおじさんとおばさんが私のサーフィンを見て、「あっちの方が波がいいから行こう!」と声をかけてくれた。

少し怖がりながらも二人について移動したおかげで、素晴らしい波に乗ることができた。

バルセロナはそこまでサーフカルチャーが発達していないが、冬でも週末になると波を求めて走り、凍てつくような極寒の海でサーフィンをした。

今でも覚えている素敵な想い出だ。

滞在中、ポルトガルへサーフィンしに行きたかったけれど、その時はコロナで行くことができなかった。

今回の旅でようやくその目標が達成できそうだ! そしていつかは撮ってみたいと思っていたドキュメンタリー映像を、このタイミングで撮ることができる。

モトこと齋藤久元には7、8年前に出会い、以来彼の活動はずっと見てきた。そんな彼がいきなり連絡をしてきて、映像を撮らないかと声をかけてくれたのだ。

カルチャーとしてのサーフィンと競技としてのサーフィン。自由の象徴でもあるサーフィンを映像に残し、次世代に繋げていく今回のプロジェクト。

この旅と映像制作に必要な費用をクラウドファンディングで支援を募っている。

もし興味がある人がいたら、是非協力してほしい。2週間後のこのコラムで今回の旅の様子をお届けしようと思うので、お楽しみに!

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