Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#24/Sarah Rosenborg


カメラとサーフボードを片手に世界中のサーフスポットを旅するサラ・ローゼンボーグ。22歳という若さで幼い頃からの夢を叶えた、彼女のエネルギーに満ち溢れたライフストーリーをお届けします。
Instagram

あなたのことについて教えて

出身はノルウェーのオスロ。両親が旅好きなこともあって、物心つく前から色んな所へ連れて行ってもらった。そのお陰で若い頃から様々な国の文化を肌で感じることができて、世界中を旅することが私の夢になった。現在22歳、フォトグラファー、ビデオグラファーとして働きながら、主にサーフタウンを中心に世界を飛び回っている。今回オスロに帰ってくる前はポルトガル、バリ、カリフォルニア、ハワイ、コスタリカ、エルサルバドルを6ヶ月に渡って旅していた。

サーファーなら誰もが訪れたい旅先に行き続けるサラ。どうやって今の仕事に就くことになったの?

私が今働いているのは、世界中にサーフキャンプを持っているLapointという会社。そのサーフキャンプの模様をビデオや写真に収めるために、私も同行させてもらっている。幼い頃から写真を撮ることや撮影のディレクションをすることが好きで、9歳の頃から学校の休み時間に台本を書いて、友達と芝居のようなことをしていたわ(笑)。子供の頃からの情熱を仕事に繋げることが出来て今はとても幸せ。行く先々で素敵な人々に出会ってみんなと友達になるんだけど、いつも旅をしているせいで長い時間を一緒に過ごせないことが唯一の欠点かな。

旅はあなたにどんなことを教えてくれた?

旅を通して私自身の人生観は大きく変わった。現地の人や生活を知れば知るほど、人との接し方やものの考え方がガラリと変わり、自分が思っている当たり前は、その国では当たり前じゃないことを知った。だから先入観や偏見を捨てて、新しく行く国の文化をリスペクトすることがとても大切だと思う。
これは私の仕事にも繋がっていて、サーフィンってその国の文化や雰囲気、人々を垣間見ることが出来ると思うの。例えばメキシコとバリはサーファーにとってどちらも人気の旅先だけど、雰囲気は全然違う。それを写真や映像に収めるときは、出来るだけその場の空気感を伝えることに焦点を当てている。

サーフィンとの出合いは?

初めてサーフィンをしたのは2017年、高校2年生のとき。アメリカのアリゾナへ交換留学をしていたときに、サーフィンをしてみたいと言い続けていた私を見て、ホストファミリーがカリフォルニアにサプライズで連れて行ってくれた。それがサーフィンとの初めての出合い。だけどオスロに帰ってからはサーフィンをする機会がなくなり、次にサーフィンをしたのは2020年のバリ・ウルワツで。波が小さい日にコーチが連れ出してくれて、私と友達数人だけで楽しんだのを今でも鮮明に覚えている。それから1年後に今の仕事に就いて、サーフキャンプのコーチに教えてもらいながら本格的に始めた。
今まで訪れた場所の中で一番のお気に入りはオーストラリア。どこに行ってもダイビングやサーフィン、キャンプやハイキングなどアウトドア・アクティビティが充実しているし、都市部に行けばシティライフも楽しめる。バリも外せない。サーフィンには最適の場所だし、みんながバリに惚れ込むのがすごく分かる。

海、自然との関係を言葉で表すなら

海は自然と一体になれる場所。普段生活していると周りのノイズに邪魔されたり考え事をしたり、気がつくとスクリーンばかりチェックしている。でも海に入った瞬間、子供の頃に戻った感覚でただ楽しむことだけを考えている。特に大人になればなるほど、シンプルに楽しむことを忘れるでしょ。仕事に追われたり、やらなきゃいけないことでいっぱいいっぱいになって、心の底から“楽しい!”って思える瞬間がなくなってくる。私にとってサーフィンはその感覚を常に思い出させてくれる、かけがえのないもの。

旅に出たい、自分の情熱を追いかけたい、好きなことを仕事にしたい。そんな想いを持つ人は決して少なくないはず。そんな人々に伝えたいアドバイスは?

世間が言うことや、この歳のときはこうしなければならないっていう固定概念を気にしないこと。いくつになっても、その気さえあれば何でも出来るんだもの。“人生は一度きり”という言葉はすごく当たり前だけどそれは真実。「ああなったらいいな、こういうことが出来たらいいな」って願うばかりじゃ何も起こらないから、やりたいと思った瞬間に行動に移すことが大切。あとは自分を信じて、成功している姿を常にイメージすること。

▲上に戻る

SHARE