
16回目に取り上げるのは「サスティナブルフラワー」。フラワーキャンドルデザインナーとして活動する安永かおりさんを紹介します。

廃棄花を救える未来を
私は、もともとウェディング関連の仕事に携わっていて。廃棄花を目の当たりにする機会が多々あったんです。最初は単純に「お花がかわいそうだから何かできないかな?」という軽い気持ちでした。
ただ、一人で活動を続けるうちに自分ひとりで何とかなる問題ではないことに気づき、これはもっと本腰入れてやるべきだと思うように。フラワーロス・ゼロを広めていくことこそが、私が未来のためにできることだと考え「日本サステナブルフラワー協会」を立ち上げるに至りました。私自身がちょうど子どもを出産した時期で、未来への意識が変わったのも大きなきっかけとなりました。
現在は、全国で廃棄花を使用した装花やワークショップイベント、講演会などを開催し、フラワーキャンドルデザインナーとして活動しています。
無理せず、できることを継続
とは言え、もともと私自身がサステイナブルやエコという生活に精通していたのかというと、そうではなくて。たまたまお花に携わる仕事をしていて、目の前にあったのが廃棄花だった──。そこからのスタートです。サステイナブルな暮らしは、今だけの話ではなく、継続しなくてはならないこと。無理せず、できることを続けていくということが一番だと思っています。
私自身、今年から子どもと楽しみながらコンポストにチャレンジしているところ。「サスティナブル」「エコ」を意識しすぎることなく、あくまでも自然に、楽しく自分たちの生活のなかに根付かせていくということが大切だと思っています。

なので、みなさんにも楽しく、毎日の暮らしのなかに「お花のある生活」を取り入れてもらえることが理想。全国に協会認定の「リブルームアーティスト」がいますから、廃棄花を救うアーティストたちの素敵なアイテムもぜひお手に取っていただきたいです。
自然を感じながら何気ない日常を大切に

私が感じる「心地よい暮らし」は、無理せず、自然を感じて空を見上げることのできる何気ない日々。空を見上げるのが好きで、色の移り変わりや雲の流れを見ている時間に癒されています。
会社員時代は、目の前の仕事に追われ、都会のビルに埋もれ、空を見る時間も忘れていました。気持ちに余裕がないと空を見ることも、自然の何気ない変化も感じることができない──。
そこから7年前に茅ヶ崎に引っ越してきて、流れる空気の心地よさに、心につかえていたものが取れたような感覚がありました。今は仕事に、子育てに追われていることもありますが、近くに海があって、広い空があって。自然のなかで、自分らしく過ごせていることに喜びを感じています。
コメントを投稿するにはログインしてください。