
ウェルビーイングと幸せな暮らし Vol.01
「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態(日本WHO協会:訳)」
ウェルビーイングについて考えたことはありますか? 仕事や育児、介護、洗濯や掃除、料理、セルフケアなど多くのタスクをこなして生活をしています。さまざまな状況が私たちを取り巻く今。上手いこと順応しているように思えても、多くの制約を強いられてきましたよね。ストレスから、本来大切にしなくてはならないウェルビーイングを損なう生活を送ることになってしまったシチュエーションに心当たりがあるはず。これは日本だけではありません。毎年「世界幸せ度ランキング」で上位に入っている北欧諸国でさえ、今までにない多くの制約のある生活は人々に多大な負の影響を与えました。
そして、ノルウエーを始め、デンマークやフィンランドなども、新たに政府が人々のウェルビーイングに着目し、その改善に努めています。それくらいこのパンデミックは世界的に大きなインパクトをもたらしたのだと思います。ウェルビーイング(Well-being)というのは、Well=「良い」being=「状態」つまり「良い状態にあること」を意味します。それはどういう状態なのか、もう少し具体的に掘り下げてみましょう。

アメリカの分析およびアドバイザリー会社として有名なギャロップ社が定義している具体的なウェルビーイングを構成するポイントは、この5つ。
01.キャリアウェルビーング/Career Well-being(自分が一番長い時間を費やす仕事、家事、趣味等)
02.ソーシャルウエルビーング/Social Well-being(人間関係における幸福度)
03.ファイナンシャルウエルビーング/Financial Well-being(経済的な幸せ)
04.フィジカルウエルビーング/Physical Well-being(身体的・精神的なポジティブさ)
05.コミュニティーウエルビーング/Community Well-being(身近な人々との関係性、企業でのコミュニティ形成など)
日本の場合、北欧諸国と比較すると、国単位でのウェルビーイングに寄与した制度というのは、そこまで整ってはいません。日本政府もまだウェルビーイングの基本調査を始めたばかりで、その取り組みにはまだまだ時間がかかりそうです。だからこそ、私たち一人一人が自分自身のケアを大切に考えてみて欲しいのです。そのためには、何を意識していけばいいのでしょうか?
まずは自分自身の状態を考えてみることが大切。先ほど紹介した01~05までについて、それぞれ段階的に1~10段階でどのくらいのスコアになるかをチェックしてみてください。
そうすることで、自分自身のポジションやメンタルが客観的に見えてきて、満ち足りているところは今のまま大切に、もう少し満たしてあげたいところがあれば、それを改善するためにどうしたらいいのか考えることができるから。
自分自身がどのくらいの状態にあるかをウェルビーイングの観点から考えることが、私たちにとって重要なことだと思います。今日より明日がもっと輝く自分に近づいて、より心地よく生きていくために。
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