自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.17 酵素シロップ

慌ただしい日々を心地よいものにするためには、自分をリセットする時間も大切。平日忙しければ週末だけでも、たっぷりと自然のパワーを浴びる時間をつくってみよう。日頃から自然に寄り添った暮らしをしている人に、自分をリセットするためのアイデアを教えてもらう連載企画。心地よい暮らしを叶えるためのヒントにしてみて。17回目に取り上げるのは「酵素シロップ」。「sunshine art works」を展開するflower-yoh**さんが登場!


口にすると多幸感が広がる発酵食品

私が酵素シロップをつくりを始めたのは、2011年の震災の後でした。「放射能から身を護るために林檎酵素をつくろう!」というメッセージとともに届いたレシピをもとにつくってみたのがきっかけ。地震と津波と原発事故が起きた年、関東から離れることができなかった私たちへ、離れて暮らす友人から届いたやさしい愛から生まれた酵素シロップでした。

「大切な人たちを守りたい」。ふつふつとしたそんな想いから始めた酵素シロップづくりでしたが、つくるたびに丸く泡立つ微生物の愛らしさやそのおいしさに魅了されるようになって。旬の果物やハーブやお花、珊瑚やクリスタルなどを、果物だけにはとどまらず海や森や宇宙、過去の記憶や希望などジャンルを越えたエッセンスを混ぜて楽しむようになりました。その後、発酵食品を提供するお店で働くことをきっかけに、発酵によって不思議な大きな調和が生まれること、なんとも言えない多幸感が満ちることを知り、さらにこの世界にハマっていきました。

自分の常在菌でつくる酵素が自分の身体に一番あったもの

本物の発酵食品は腸内環境を整えることで、体調や肌質を高めてくれたり、メンタルやマインドまでポジティブなエネルギーに変えてくれたり。口にすると幸せが増す、不思議な力を秘めています。

そもそも酵素とは、タンパク質の一種。タンパク質は地球に存在する様々な生物の身体を形成する基本的な物質で、人体は20%がタンパク質で構成されているんです(70%前後が水分で、残りが脂肪など)。そんな酵素が、生化学反応消化やエネルギーを生み出す触媒となり化学反応を起こすことで、新陳代謝が活発に。胃や腸の消化を助け、栄養の吸収、消化をスムーズにしてくれると言われています。逆に酵素が少なくなると、身体のなかにある毒素の排出が進まず、内臓に負担をかけることにより様々な体調不良を引き起こす原因になってしまいます。しっかりと本物の酵素を身体のなかに取り入れることが、ヘルシーできれいな身体をつくってくれるんです。

おうちで簡単にできる酵素づくり

そんな酵素は、自分の常在菌でつくるのが一番。自分の身体に合った酵素になると言われています。おうちで手軽に自分で酵素シロップをつくれるので試してみてください。つくり方はとってもシンプル。果物1に対してお砂糖1.1倍を密閉しない空気穴のある容器に入れ、毎日心を込めて混ぜるだけ。毎日混ぜ合わせていると1週間から10日ほどで発酵してきます。

ポイントは、レモンや柚子といった柑橘系のフルーツやキウイや梅など、できるだけ酸味の強い果物を選ぶこと。さらに無農薬の旬の果物を選ぶことで、身体にやさしい本物の酵素をつくることができます(無農薬の果物が手に入らない場合は、できるだけ農薬を除去します。皮を剥くのもおすすめ)。

果物は丁寧に洗ってよく水を拭き取り、お好みの大きさに切り分けたらお砂糖と果物を段々に重ねて瓶などに詰めていきます。これを毎日混ぜ合わていくと、お砂糖が溶けてしゅわしゅわと泡立ってきます。これが発酵の合図。お好みの発酵具合まで発酵させたら果物を抜いて完成です。詳しいつくり方や、余った果物を無駄なく活用するアイデアや酵素や発酵については私が主催するワークショップでお伝えしていますので、ご興味のある方はぜひ一緒につくりましょう!

もちろん酵素以外に、糀や味噌なども発酵食品。どれも材料もつくり方もとてもシンプルで、素材そのものを酵素の力でグっとおいしくしてくれるもの。日本は発酵文化の国でもあるので、1度は自分の手でつくってもらいたいです。

食は自分を育んでくれる大切なエネルギー源

私は酵素づくりを通じて、果物やハーブ、お花などを扱うようになり、より自然の恵みを身体のなかに取り入れることの大切さを感じるようになりました。特に「食」は、自分を育んでくれる大切なエネルギー源。少々お値段が張っても、安心なものを選ぼうと考えています。

そもそも地球を守るうえでは、土壌を汚さないことが大切だと考えているので、農薬などを使わず自然の摂理のなかで手間と愛情をたっぷりとかけて育てられたもの、いただく命にストレスや負荷の少ないものを選択するようにしています。例えば、無農薬の旬のお野菜やお米や平飼いされた鶏の卵に天然のお魚など。お買い物は「投票」と捉え、普段から地球に負担をかけずにつくられたものを購入するように心がけています。「有機栽培」という栽培方法を選択してくださる農家さんの努力への感謝、そしてもっと安心できるお買い物が増えるよう「投票」という意味も込めて、しっかりと自分で選んで買い物をしていきたいなと思っています。

また、生活で使うお水はすべて湧水でまかなっていて。山に湧き水を汲みに出かけているんです。人間の体内の70%を占めるのは水。自然そのままの生きたお水を身体に取り入れりように心がけています。

シンプルに生きることが「心地のよい暮らし」に

そんなふうに、食や美容、自然環境など、色々なところに感じる疑問点を排除していった結果、どんどん生活はシンプルになっていきました。お洗濯や食器洗いも生分解される自然由来のものを使うのはもちろん、今ではシャンプーやコンディショナーなども一切使わない生活をしています。自分の生き方そのものをシンプルにすること。それが環境のためにできる一番のことだと思っています。

自然とともに生き、きれいな水で身体を満たし、豊かさのなかで健やかに暮らす。そして無理をせず、日常に起こるすべてのことに感謝しつつ、あるがままを楽しんでいくことが、私にとっての心地のよい暮らしに繋がっているんだと思います。

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