自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.18 スパイス


18回目に取り上げるのは「スパイス」。スパイスソムリエとして活躍するスパイスせんせいを紹介します。

自分で自分の身体を乗りこなす

18年前に始めたヨガをきっかけにアーユルヴェーダへ自然とたどりつきました。スパイスはアーユルヴェーダよりもっと昔から。気づいたときには夢中でした。
私は30代になった頃、毎日どこかしら体調が悪い時期があって。痛みに敏感ということもあると思うのですが、ちょっと頭が痛いとか、急にブツブツができてかゆいとか、少しだけ気持ち悪いとか。病院に行ったり薬を飲んだりするほどではなくても、もぐらたたきのようにあちこちポコポコと辛さがあり、毎日をすっきりと楽しめない状況が何年も続き、疲れ果てていました。

最初は年齢のせいにしていたのですが、アーユルヴェーダを少しかじったことによって、その小さな不調たちはすべて身体からのメッセージなのだと気づくことができて。こんなことを繰り返していたら、本当に病気になっちゃうよ! と言われている気がしたんです。アーユルヴェーダは「キッチンファーマシー」:台所が健康を司る薬局のようなものであるという考え方に基づいているものです。「食べる」ことは日常的なものですし、食べるのも料理するのも大好きなので、これならすぐに始められそうだな、と思ったのがアーユルヴェーダに興味を持ったきっかけでした。体調に振り回されるのはもうやめて、自分で自分の身体を乗りこなしていこう、と。

身体の変化を見る時間を取ることが大切

スパイスというとお料理のイメージが強いですが、1番簡単なのはお茶。「スパイスティー」です。スパイスひとつまみにお湯を注ぐだけで気軽に取り入れられるのでおすすめです。
また、スパイスを使ったあとには自分の変化を見る時間をとることが大切。それによって、自分の身体に本当に合ったスパイスを見つけることができますし、スパイスがもたらす効果も何倍にも跳ね上がります。身体の声を聞く、そしてその余裕を持つということが大切だと思っています。小さな不調も身体からのメッセージだとわかれば、健気な自分の身体がますます愛しくなります。少しずつ自分の機嫌を取りながら、軌道修正を繰り返していけばいい。私自身、今では不調はほとんど出なくなりました。

地球のために私たちができること

ちょうど1年ほど前、家族で「結局、我が家は地球のために何ができる?」という話し合いをしたことがあります。良いらしい、という情報は日々更新されていくし、ネガティブな面が見えてくることも。話し合った結果「色々あるけど、ごみを減らすのは絶対間違ってないよね」という結論に。目標を決めたことで日々実践しやすくなりました。
スパイスせんせいでも簡易包装や、必要な分だけ在庫するよう心がけています。また、環境にやさしいアクションをしているイベントにも積極的に参加しています。そういうイベントに行くと、自分にできる取り組みへのヒントをもらえるので、何からはじめたらいいのか悩んでいる方にもおすすめです。
また、普段の生活で気に入っているのは「作り手から直接買う」こと。作り手の方と直接顔を合わせてお話しして買うことで、いつもより一層大切にすみずみまで、最後まで使おうと思えるんです。

スパイスを通して「自分を大切にするための時間」を提案していることも、間接的に地球のためになると思っています。やはり自分を大切にできていないと、周りを大切にはできないですから。みなさん、地球のためにも一息ついて「お茶にしましょう」。

▲上に戻る

SHARE