スペシャルコラム「Endless Waves」#15_バランス

フォトグラファー、コラムニスト、モデル、コーディネーター、翻訳・通訳など、様々な分野で精力的に活動する深田美佑の連載コラム。第15回目のタイトルは「バランス」。


去年の夏前にバルセロナから帰ってきてサーフィンに明け暮れた日々を過ごし、直近の1ヶ月強のヨーロッパ旅でもサーフィンばかりしていた。

それなのに日本に帰ってきて新しい仕事が始まると波とのタイミングが合わず、思ったようにサーフィンができていない。

体は前よりもたるんだ気がするし、特に運動をしていないのに疲れている。

フリーランスとして働き始めて、いわゆる世間一般的な生活からかけ離れた暮らしをしていた。

だからか、帰国後に就いた週5の仕事により2〜3週間海に入れないと、いかにサーフィンが私の生活に影響を与えていたのか実感している。

海に入ってサーフィンするというのは一見疲れそうだが、私の場合は海からエネルギーをもらっている。

それは体内と海水の塩分濃度の関係なのか、ある程度体を動かすことで疲れにくくなるということなのか理由はわからないし、説明ができない。

けれどもサーフィンを最低でも週3、4回するだけで規則正しい生活になるし、お酒の量も減って健康的な生活が送れる気がする。

今私に一番必要なのは「バランス」。

旅前の生活はどうも緩すぎて時間を持て余していたけれど、今は真逆で時間が全然ない。

どうにか良いバランスを見つけて仕事もサーフィンも両立したいところ。 

先週の土曜日、帰国後初の3週間ぶりにサーフィンをした。サイズはモモ。

久しぶりだったので波に乗れるか不安だった。

最初の3本くらいはボードに乗る位置と、体が記憶を取り戻そうとして乗り損なったけれど、そのあとはいつも、いやいつも以上に楽しめた気がする。

久しぶりながら波に乗れた嬉しさと、自分の体内記憶を少しばかり誇りに思いながら最後の一本をロングライド。

サーフィンが思うように出来てない分、動画を見たりして頭の中でイメージトレーニングをしていたおかげなのか、まだいけるなと安心出来た。

今週末はタイミングが合ってサーフィン出来そうだ。

人生はタイミングとバランス。

新しい仕事も楽しんで、自分の中のちょうど良い塩梅のバランスを見つけて、タイミングバッチリでサーフィンも楽しんでいきたいな。

写真は3年ちょっと前のジャマイカトリップでの一枚。

▲上に戻る

SHARE