プラスチックで溢れる海に、私たちには何ができるか? | 映画『プラスチックの海』

多くの科学者や識者が警鐘を鳴らし、HONEYでもたびたび取り上げてきた海洋プラスチック問題。プラスチックゴミによる海洋汚染の実態、そしてプラスチックが海に、プランクトンに、クジラに、海鳥に、人体に及ぼす影響に迫る、ドキュメンタリー映画が11月13日(金)に公開される。

幼い頃からシロナガスクジラに魅せられ、追い続けていたというクレイグ・リーソン。世界中の海を訪れる中で、プランクトンよりも多く見つけたのはなんと、プラスチックゴミだった……。美しい海に毎年800 万トンものプラスチックゴミが捨てられている事実を知った彼は、自身が監督となり、海洋学者や環境活動家やジャーナリスト達と共に、世界の海で何が起きているのかを調査し撮影することを決意。

調査の中で明らかになるのは、ほんの少しのプラスチックしかリサイクルされていないことや、海鳥の体内から大量のプラスチックの破片が発見されるなど、海に捨てられたプラスチックで海洋生物が犠牲になっていること。そして、プラスチックの毒素は人間にも害を及ぼすかもしれないということ。

捨てられたプラスチックの大半は海底に沈み、海面や海中を漂うプラスチックも永久に分解されず、マイクロプラスチックとなって食物連鎖の一部になってしまう。撮影クルーは世界中を訪れ、人類がプラスチック製品の使い捨てを続けてきた結果、海洋汚染が危機的なレベルで続いていることを明らかにしていく。

デイビッド・アッテンボロー、シルビア・アール、タニヤ・ストリーター、バラク・オバマ他が出演。海と共に生きる全人類必見のドキュメンタリー。

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