Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#28/Brianna Ortega

ハワイ・オアフ島在住、サーファー、アーティスト、ライターとして多彩なタレントを持つブリアナ・オルテガ。日々の生活から生まれる様々なアイデアをひとつづつ形にしていく彼女。多くの女性サーファーをインスパイアする彼女のライフストーリーをお届けします。インスタグラム


あなたのことについて教えて

カリフォルニア・サンクレメンテで生まれて、ハワイ(オアフ島)とカリフォルニアを行き来しながら育った。ここ10年はアメリカ西海岸のオレゴンに住んでいて、今年の8月にオアフ島に戻ってきた。アートの学位を持っていて、今はアーティストとして活動しながら、Sea Togehterのファウンダーや大学でアートを教えている。次の学期からはサーフィンと女性サーファーについて講義をすることになったからすごく楽しみだわ。
(「Sea Together」とは、女性サーファーにフォーカスしたマガジンやポッドキャスト、リトリート、ワークショップを行うプラットフォーム。WEBウェブサイトはこちら。)

©︎Rita Goldfarb

Sea Togetherを始めたきっかけは?

創設した2017年当時、私は病気にかかっていて仕事もなく、何か楽しいことをしたいな〜なんて漠然と考えていたんだけど、その時に女性サーファーにフォーカスした雑誌を作るアイデアを思いついたの。ロングボーダー、ショートボーダー、スタイリッシュなサーファーなど、様々な女性サーファーを取り上げる雑誌。私自身が白人と黒人の両親を持つミックスなんだけど、サーフィン界にも人種、国籍、年齢を問わずそれぞれのスタイルで楽しんでいる女性がたくさんいる、そんな人々を応援したかったのもSea Togetherを立ち上げた理由。始めたときから将来は雑誌だけじゃなく、ワークショップやリトリートを開催して、みんなが繋り、お互いに成長し刺激しあえる環境を作りたいというビジョンがあった。実際にやってみると自分が思っていた以上に反響があって、これからもっと面白いことに挑戦してたい気持ちが高まったわ。

Sea Togetherを通して多くのプロジェクトをやってきたブリアナ。ビジネスを始める時のアドバイスや、自身の経験から伝えたいことはある?

多くの人は何かを始めるには、資格や学位、専門知識やたくさんのリサーチが必要だと思っている。もちろんそれらはあると役立つけど、絶対に必要なものではないと思う。やりたいことに対する熱意とどれだけそれが好きかが大切。今は調べれば何でも答えが出てくる時代で、同じようなビジネスをやっている人を見つけるのも簡単だし、動画を見ながら何かを作ることだってできる。だから、まずはやりたいことを始めるのが一番! 完成したものが完璧じゃなくても大丈夫、そこから学ぶことで成長するから。
私もビジネスを始めた時は全く経験はなかったし、分からないことだらけだった。過去には100冊くらい送った雑誌が、どこに運ばれたか分からなくなったこともあった。大学の卒業プロジェクトとビジネスと他の多くのことが重なって燃え尽きたことも。だけど成功体験をひとつ一つ増やしていくことでそれがビジネスの糧になり、いつかきっと自分が想像していた以上のものが生まれるときがくるから。

普段サーフィンしている場所、サーフィンとの関係を教えて

ハワイでいつもサーフィンしているポイントはすごくいい場所だから名前は秘密にしておきたいんだけど、リーフブレイクで私がサーフィンを学んだ場所でもある。ダイアモンドヘッドやタウン周辺の海にもよく入っている。サーフィンは私にとってすごくスピリチュアルなスポーツで、人に上手く見せようとしたり、他人と比べたり、自分にはこの波は難しすぎると考えると、よいサーフィンができない。逆に自分自身の内側にフォーカスして自然に身を任せていると目の前に良い波が来て、いいサーフィンができる。言葉では上手く表せないけど、サーフィンってそういうもの。
今一番行きたいサーフデスティネーションはノルウェー。友達からいいポイントがあるって聞いたの。実は私はちょっと変わっていて、トロピカルな場所より、寒くて波が大きい場所に惹かれるの(笑)。そういう場所に行くと人間は自然には敵わない、自然はコントロール出来ないことを教えてくれると同時に、自然の雄大さも感じることが出来るから。

©︎Leonie Anholts
©︎Sophia Knox
©︎Alex Hayes

これまでサーフィン中に怖い経験をしたことはある?

ニュージーランドのラグランで友達とサーフィンしていた時のこと。水も飲まずご飯も食べず、しかもフルスーツを着る気候なのに水着で入って、友達が削ったミニロンングボードでサーフィンをしていたの。自分のボードじゃないから、ダックダイブもうまく出来ず手こずっていた。そこに大きなセットがやってきて……思いっきりパドルしたんだけど、波がちょうどブレイクするところにはまって、水中から出てこれなかった。今までで一番長く息が出来ず、溺れる寸前だった。ビーチに戻ってから、何も準備せずに海に入った自分に腹が立ったし、少しトラウマにもなった。

©︎Rita Goldfarb

今後の夢や目標はある?

今一番やりたいことはサーフフィルムを作ることと、カフェを作って同じような趣味や考えを持った人たちが集まれるコミュニティスペースを作りたい。久しぶりに戻ってきたここオアフ島で、愛やクリエイティビティに溢れた人々に出会えたらいいなと思っている。

©︎Amber and Friends Photography 

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