
カリフォルニアで生まれ育ち、海と共にある生活を送るメグ・ロー。彼女は8年間、合計3000日以上毎日欠かさずサーフィンをするという偉業を成し遂げた。陽気な性格と太陽のような笑顔で周囲の人々を魅了する彼女のライフストーリーをお届けします。
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生まれ育ちはカリフォルニアのダナ・ポイント。両親の影響もあって幼い頃からサーフィンが大好きで、初めてパドルアウトしたのは4歳のとき。本格的にサーフィンを始めたのは12歳の頃。サーフィンをする親友を見つけたのがきっかけで、そこからもう完全にハマったわ(笑)。
12歳から20歳の頃まで、どんな波のコンディションでも「8年間毎日サーフィンをする!」というチャレンジに挑戦したの。5年前に大学の進学でサンタバーバラに引っ越してきて、自然地理学を専攻した。今はエアストリーム(小さな家のようなキャンピングトレーラー)に住みながら、ROXYライダーとして活動したり、ワイナリーで働いたり、代行で教員をしているわ。
サーフィンとの関係
普段サーフィンするのは、サンタバーバラのデブルーというポイント。すごくメローでロングボード向きの波。大学のキャンパスのすぐ近くにあるビーチだから、ここでサーフィンを始める学生も多い。みんなが楽しくサーフィンしている姿を見ていると、私まで楽しくなってくる。
カリフォルニアで生まれ育つと、周りのサーファー(ショートボーダー)はみんなプロ並みに上手くて、特に女の子だと少し威圧的に感じる人も少なくないと思う。何よりスタイリッシュなサーファーやロングに乗る女の子が多いここでは、ロングボードにハマったのは自然な流れだった。だけど、たまに違ったボードに乗るとすごく新鮮な感覚で、インドネシアでミッドレングスに乗ったときはサーフィンの新しい楽しさを知った。

「8年間毎日サーフィンをする」というチャレンジから学んだこと、難しかったことは何?
一番よかったのは、たくさんの刺激的な人たちに出会えたことと、私のサーフィンへの情熱を他の人たちと共有する機会を得たこと。毎日自分をプッシュして、夢を実現するために努力することを学んだわ。
難しかったことは、波が小さい日に乗れる波を見つけること。あと、旅行中でもサーフィンをし続けること。1日も逃さないために、飛行機から降りてからすぐ暗闇の中でサーフィンしたこともあった。
2000日目のサーフィンは、家族や友達と一緒にサンオノフレでお祝いした。その日はいいうねりが入っていて、楽しい波だったのを覚えている。このチャレンジを知ったROXYが声を掛けてくれて、憧れだったROXY GIRLに仲間入りすることが出来たの。
サーフトリップ
2021年は1年の半分を旅をしながら過ごした。今まで行ったサーフトリップで一番思い出に残っているのはインドネシア。多くのサーファーが愛する場所だけど、実際に行ってみるとそれが本当によく分かった。現地の人々はみんなフレンドリーで親切で、いつも笑顔。波は毎日良くて水は温かく、ビキニでサーフィン出来るのが最高。次に行きたいデスティネーションは日本! あまり知られていないサーフスポットがあるって友達に聞いたし、日本食も大好きだから一度は行ってみたい場所。


海、自然との関係を言葉で表すなら?
私を幸せにしてくれる特別な場所。海に入っていると自然と笑顔になるし、言葉で表すのは難しいけど心が笑っている気がするの。海の近くで生まれ育ち、今も毎日当たり前のように海にアクセス出来るのは本当に幸せなことだと思う。自然から学ぶことも多くて、自分を謙虚にもさせてくれる人生の先生。
将来の夢と目標
発展途上国を訪れて、現地の子供や女性たちにサーフィンを教えたいと思っている。昨年ニカラグアに行ったとき、海に入ったことがない子や泳ぎ方を知らない女性たちをサーフィンに連れて行ったの。その時のみんなの輝くような笑顔が忘れられなくて。私はサーフィンの楽しさを人に伝えることが好きだし、サーフィンはこのためにあるかもしれないとリマインドされたの。だから今後はもっと多くの国に行って、同じような経験を人々にしてもらいたいと思っている。
サーフィンを続けるためのアドバイス
まず、サーフィンは楽しむためにあることを覚えていて欲しい。波にもまれたり、全然乗れない日もあると思うけど、そんな日は早く切り上げても大丈夫。また次の日に挑戦したらいいし、誰だってそんな日はあるはず。サーフィンが楽しいと思えるようになれば自然と毎日海に行きたくなるし、上達したくなる好循環が生まれるから。

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