
「好きな場所に巡り合うまで」。家族6人で世界を旅し、バイロンベイで新しい暮らしをスタートしたアダモ・ファミリー。彼らはエネルギッシュでハッピーなオーラを纏っている。その秘訣を知りたくて彼らを取材した。
騒がしさの中に静寂を見つけ、忙しさの中に幸せを感じる。その小さな窓を見つけられたら、あとは思い切って開いてみるだけ。窓の向こう側に待っているのは愛と言う名の“Happiness”と“Freedom”。アダモ・ファミリーのこれまでと今、そしてこれからを紹介する企画後半。
幸せになる一番の近道は、ハッピーな人の周りに身を置くこと
コートニーは10年以上続けているオンラインサイト「BABYCCINO」とそれに関連するイベント、もうひとつファミリーを題材としたオンラインベースのワークショップ「The Loop Community」をプロデュースしている。
5人の子供たちのママと複数のビジネス、忙しさのバランスを絶妙にとるため、心と身体のセルフケアはしっかりしているそうだ。それは仕事の合間に自分の時間を作り、サーフィンに行ったり大好きな友人たちとおしゃべりすること。夫婦間の悩みや子育てのこと、嬉しいことも辛いこともいつでも話せる仲間に囲まれ、週末は友達家族を家に招きガーデンパーティをするのが至福の時間だそうだ。「幸せになる一番の近道であり大切なのは、ハッピーな人の周りに身を置くこと。まるでサイクルのように愛を与えてもらえるし、その愛を他の人とシェアすることができる」


マイケルはエプロンをして、自家製のピザを釜で焼く。互いのファミリーのお腹を満たし、子供たちも大人以上に深い関係を作り上げてゆく。“子供一人を育てるには村中の手助けが必要”と昔から言われるように、現代版のビレッジスタイルを大切にし、互いに支え合う生き方を貫いているところも、すべてを円滑にするヒントにだろう。

愛はどこかで停滞することなく永遠に循環し続ける
美と健康の秘訣もとてもシンプルだ。クリーンなお水をたくさん飲み、気持ち良く自然光を浴びる。本当の美しさを兼ね備えている人は、いつも自然と笑顔がこぼれている。内側から溢れ出すハピネスが、美しさを不動のものにしてくれるのだろう。「人生は短くて一度だけ。好きな場所に身を置き、好きなことをする。好きな人と愛し合うってものすごく大切なことだと思う。辛いときや自信がないときにはいつもこう考えるようにしてるの。もっとひどい状況にだってなりうる、だからこんなの全然平気よ!って(笑)」

彼女の生い立ちや今の生活を辿ってゆくと、常に愛が循環していることに気付いた。20代で両親が離婚し、一番身近にあった愛から顔を背けたくなったときにマイケルと出会い、新しい形の愛を手にする。22歳という若さで母親になった彼女は、長女として5人の兄弟に注いだ純粋無垢な愛を、新しく誕生した“自分の家族”へと注いだ。愛は与えられ、与えていくもの。雨は山や自然のレイヤーに濾過され、小川となり、川へと化し、母なる海へ流れてまた空へと上ってゆく。そんなエコシステムと同じように、愛はどこかで停滞することなく永遠に循環し続ける。リスクを負い、心をフォローし、好きなことを諦めない。そんなフィールドに、愛は恵みの雨のように無限に降り注いでいく。
