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ヨガの呼吸で気づく「本当の心の声」とは?|一生懸命がんばってる女性たちへ送る“がんばりすぎない”練習

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仕事や勉強、育児と、気づけばいつもバタバタ立ち回ってる。
毎日忙しくしていると、いつの間にかこころとカラダの状態がわからなくなることも。一度立ち止まって自分を見つめよう。今の状態に合わせたヨガでリセットを。

ヨガを通じて自分を知る。がんばりすぎない練習を


「愛の反対は無関心です」というあまりにも有名なマザー・テレサの言葉がある(実のところ彼女の言葉ではないようだけど、今は置いておこう)。他者への愛について語られた言葉でありながら、実際には自分自身のこころとカラダに対しても当てはまるのではないだろうか? 私たち女性のカラダはいつだって正直で、不調は肌や月経サイクル、髪の質、食欲、睡眠にすぐ現れる。それでも辛いサインを無視し、セルケア・セルフラブの気持ちを忘れて自分自身に無関心になってしまっている女性は意外に多いかもしれない。

「女性はみんな、すでに一生懸命がんばってると思うんです」そう話すのは、今回ページを監修してくださったヨガ講師のサントーシマ香さん。

「日本のジェンダーバランスは先進国のなかで最低です。不平等な社会環境の中で身体の声を聞く余裕もなく頑張り続けて生理が止まったり、家庭でも休めない人も多いのかなと。そして、他者をケアする役割を担いがちで、“感情労働”みたいなことを全方位に向けて疲れてしまう。もっと自分を大事にしていいのだと思います」。

そんなサントーシマさんが提案するのは、単にカラダの不調を直すためだけではなく、「カラダを意識するきっかけ」としてのヨガだ。スマホで動画を見たり、SNSをチェックしたり、仕事や家庭の心配事に心を持っていかれていたりして、自分のカラダという名の“ホーム”にいない時間を過ごしている人が多い。今、この瞬間を意識する。ここにいる自分自身に意識を向ける。だから、これから紹介するポーズは、正確にできているかとか、綺麗にできているかなんてことは気にしないで欲しい。自分が気持ちいいと思うかどうかを基準にして、しっかり呼吸をしながらカラダからのフィードバックを感じてみよう。

そうやって自分自身のこころとカラダに関心を持つことができるようになったら、今度は自分が置かれている環境や人間関係も見渡してみて欲しい。会社、住む場所、友人、上司、親。社会的な風潮や周りの環境は女性のストレスを察知する脳の中枢に影響を及ぼすことがわかっている。いつも外側のストレスに対して警戒せざるを得ないと、胃腸や生殖器の血流が滞り、性ホルモンの分泌も抑制されてしまう。いくらセルフケアをしても「穴の開いたバケツに水を入れているようなもの」とサントーシマさん。内なる環境と外の環境は繋がっている。そこまで含めてのセルフケアということを忘れないで。自分への“愛”と“思いやり”を第一に過ごしましょう。

–{呼吸で感じる心の声}–
BREATHING
呼吸で感じる心の声



整えるべきは心よりまず空間。楽でいられる場所探しから
ヨガやストレッチを始める前に、まず周りを見渡してみて。あなたが今いる空間は、がちゃがちゃしていない? 心が落ち着ける場所? 緊張を感じていない? もちろん波の音や、鳥の声、そよ風が頬を撫でるようなところだったら最高だけど、そんな高望みはしません。せめて気になるような機械のモーター音やエアコンの音は電源オフしてほしい。周りの音を少しチューニングするだけですーっと深く入っていきやすいから。自分の心や身体に意識が繋がりにくいのは、あなたのせいじゃなく周囲の環境が引き起こしていることもある。人間の自然な反応と捉えて、一番気持ちいいと感じる環境を整えることから始めよう。

しっかり息を吐いて、警戒モードを安全に解除!
人が家庭的、社会的ストレスを受けると身体に防衛反応が起こる。本来は身体にとって自然で必要な反応なのに、その状態が解除できずに続くと、コンディションを崩すことも。でも実はこの人間の「警戒モード」は、呼吸を通じて身体の内側から調節できるそう。息を吸うとたくさんの臓器に影響する迷走神経のブレーキが外れ、車がスピードアップするかのように心拍数が上がる。危機にも対応できるよう身体を緊張させるためだ。逆に息を吐いている間は迷走神経のブレーキが踏み込まれ、心拍数を下げることで警戒を解きリラクゼーションできる。ヨガ中はもちろん、普段からゆっくりと息を吐けるようになれば毎日が少し楽になるかもしれない。

集中できないときにはマッサージでほぐしてみて
呼吸で集中力を高めてからヨガをしよう……なんて口で言うのは簡単だけど、意外にそれが難しかったりするわけで。特に忙しい人、追い立てられる環境にいる人は、静かに呼吸をするだけのシチュエーションが逆に不安感を煽ったり、心配事が浮かんでしまって上手くいかないこともある。そういう場合には、呼吸から入らなくてもOK。軽くマッサージをしたり、身体をさすったり、関節をほぐす動きをしてからヨガに取り組もう。慣れてきたら、鼻からゆーっくり腹式呼吸。吐く息を長くすることで気持ちを落ち着かせていく。目安は1分間に4〜7回くらい。これができるようになったら、ヨガ中にもポーズをとりながら呼吸を意識して。

>>次回はさっそく実践できるヨガポーズを紹介(3月12日更新予定)


adviser

ヨガ講師/アーユルヴェーダ・セラピスト
サントーシマ香さん
バークレーにて全米ヨガアライアンス認定指導者講座、インドでは医療従事者向けアーユルヴェーダ・コースを修了。ヨガ講座、執筆、翻訳など国内外問わず幅広く活動する。自身も二児の母として、女性の身体に寄り添うヨガをティーチング。
公式サイトInstagram