世界中のサーフガールの憧れ「ケリア・モニーツ」のママライフがステキすぎる

ハワイのママたちはとってもエネルギッシュ。妊娠中もサーフィンやダイビングを積極的に楽しみ、子供が生まれたらまたすぐに海に戻っていく。ハワイの大自然の中で妊娠、出産を経験した3人のワヒネと彼女たちの海辺の子育てストーリーを3回に渡って紹介。1回目は2012年、2013年のロングボードワールドチャンピオンで、世界中のサーフガールの憧れケリア・モニーツをピックアップ。


Kelia Moniz
ケリア・モニーツ

ワイキキのレジェンダリーな一家モニーツ家の長女として生まれる。4人の男兄弟の中で育ち“シスター”の愛称で呼ばれてきた。家族全員がサーファーで、ケリア自身もワイキキの女王とも言えるロングボーダー。ROXYの顔として、幼い頃から世界のサーファーガールの憧れの存在。2020 年暮れに第一子を出産したばかり。

妊娠中もずっとサーフィンしていたケリア。本人のインスタグラムでもたびたびその姿が登場していたけど、なんと生まれる2週間前まで海に入っていたそう。しかも、たまたま同じ時期にワイキキの海に5人もの妊婦さんサーファーがいたとか!

幼い頃からの夢だったママライフ。アクティブな生活はそのままに

ワイキキのモニーツ家の長女として世界中のサーファーガールをずっと魅了し続けてきた、太陽のようなケリア。そんな彼女が母親になったという素晴らしいニュースを聞いて、世界がまるで親戚のごとく祝福した。
赤ちゃんグッズが転がったワイキキの自宅へ行くと、3ヶ月前に出産したばかりにもかかわらずインタビューを受けてくれる、いつも通りの、いや、さらにハッピーバイブスが増したケリアが出迎えてくれた。

――ケリアおめでとう! 初めての子供を出産して、今どんな気分?

最高の気分! 周りのみんなから、赤ちゃんが生まれたらすごく疲れるよ、なんて聞いてたからちょっと構えてたんだけど、息子はあんまり手がかからなくて助かってるわ。私は5人兄弟の2番目で唯一の女の子だったから、小さい頃からチビママみたいな存在で兄弟のお世話をしてきたの。だから母親になるのは夢だった。私のママも最高の人。ずっとママみたいになりたいと思ってたから本当に嬉しい。

――妊娠中もいつも通りサーフィンを楽しんでいたよね。

妊娠中もヘルシーでいてスタミナをつけ続けるのは私の目標だったの。出産のための体力を維持したかったから。海の中では一番リラックスできたわ。海に浮かんでいると身体の疲れも感じないし、無重力で解放的。妊娠中ビーチで過ごしたのは心と身体にとって健康的でよかったと思う。すっごく暑い夏の時期に家をセルフリノベーションしてたから、休憩がてら海に入ってクールオフしてたのもいい思い出(笑)。

――出産後、生活の変化はあった?

もちろん生活の中で変化や調整しなきゃいけないこともあるけど、私とジョー(旦那さん)は、赤ちゃんが生まれてからもあんまりライフスタイルを変えないようにしようって決めてたの。2人ともアクティブに過ごすのが好きだし友達との時間を大切にしてるから、自分たちが楽しむことには子供も連れて行って楽しませてあげようって。両親と一緒にした冒険は、将来必ず子供にとっても特別な思い出になるはずだから。

――今、子供とのビーチライフはどんな風に過ごしている?

息子が生まれる前は、ビキニと日やけ止めとサーフボードだけ持ってビーチへGO! 的な感じだったけど、今はおむつ、おしり拭き、ボトル、ベビーカー、パラソル、タオル……子供のものをいっぱい持って行かなきゃいけなくて準備にすごい時間がかかっちゃうの(笑)! でもそれもママの仕事として楽しんでるわ。

――タミーはどんなママだった?

私のママは母親になるのが夢だったから、子供が生まれたらできる限り一緒に過ごしたかったみたい。だから私たち兄弟を全員ホームスクールで育てた。普通の学校には行った事がなくて、ほとんどビーチで過ごしてたわ。パパがサーフスクールを始めてからは毎朝バンにサーフボードを積んで、家族みんなでワイキキビーチに行っていたの。なんだかクレイジーに聞こえるかもしれないけど、私たちにはこの育ち方が合ってた。だから家族みんなすごく絆が強いし、ユニークな関係を築くことができたと思う。

――育て方に関する決めごとは?

今は2人ともどう育てていくか、愛していくか、何を食べさせるか日々勉強中なの。雑誌や広告に息子を出さないというのも彼と決めたこと。それがいい悪いとかじゃなく、まだそういう気持ちになれないだけ。1年後にはまた考えが変わるかも知れない。今は両親として私たちが心地良いかどうかで選択してるの。

――旦那さんについても教えて。

彼はフォトグラファーで、最高の旦那さんよ。彼はよく動いてくれて、私たちはとても良いチーム。徹夜でミルクをあげてくれたこともあるし、私が少しでも長く寝られるように赤ちゃんのお世話をしてくれたり。夫婦はお互い理解し合って、助け合うことが必要よね。人間だから食い違うこともあるけど、気遣い、歩み寄りながら進んでいく。誰かと関係性を築くのは簡単じゃないし、努力もしなきゃならない。私たちはそれを理解してるからこそ感謝の気持ちと辛抱強い心を大切にしてる。

――一度NYに住んで、ハワイに戻ってきたのはなぜ?

子育ては自然の中が良かったし、多くの物は要らない。シンプルなハワイのライフスタイルが一番だって2人で思うようになって、ハワイに戻ってきた。私は海と自然と家族に囲まれて、美しいハワイで恵まれて育った。それを同じように私たちの子供にも与えたいと思っているの。

ROXYの昨年のプロモーション撮影。同じくハワイ出身のユース、ケリースと。ケリアは妊娠中、サーフィンだけでなくエクササイズや仕事もこれまで通りパワフルにこなしていた。できる限りアクティブでいたかったと言う
妊娠中でも変わらずダイナミックにリッピングするケリア。彼女のハッピーバイブスは以前にも増して溢れ出ていた
旅ができない今、ホームのワイキキを存分に楽しんでいる。ワイキキに1年以上留まるのは12歳の時以来だそう
モニーツ家の5人の子供をホームスクールで育てたという母のタミー。子供たちには「世界中どこに旅しても、アロハをシェアする精神を忘れないように」と夫婦で教えてきた
まだ3ヶ月のベイビーの可愛い哺乳瓶。「今は息子がお昼寝から起きて一緒にいる時間、私たちをパパとママだと認識する瞬間が一番幸せ。小さな赤ちゃんからパーソナリティが見える瞬間はすごくスペシャル」とケリア
ワイキキの自宅のハワイアンなバックヤード

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