
美しいオアフ島ノースショアを“ホーム”と呼ぶクリエイティブな女性たちを4回に渡って紹介。最終回の今回は、JJFの弟でビッグウェーバーのネーザンの妻、マヒナ・フローレンを紹介。
Mahina Florence
ノースショアから始まるサクセスストーリー
キレイにやけた肌に引き締まった体が健康的な彼女は、まさにアイランドガールそのもの。エキゾチックなルックスのマヒナは、モデルとして多くのブランドの顔も務めている。オーガニックのニーム(インド原産の高木となる常緑樹)ファームを営む家庭で育ったマヒナ。「テレビを見た覚えがないくらい、いつも外で遊んでいた。あと、記憶にないくらい小さな頃から、母にサーフィンを教えてもらっていた」と幼少期の思い出を語る。アウトドアで伸び伸びと育った彼女。今も体を動かすことは毎日の日課で、フィットネスモデルとしてトレーニングも欠かさない。それ以外にもサーフィンやビーチウォークなど常に体を動かしていて、そうすることで常にマインドをシャープに保っている。些細なことにも気を配り、自分に対してストイックな印象を受ける。
昨年の11月、ジョン・ジョン・フローレンスの弟でビッグウェーバーのネイザン・フローレンスと結婚した。結婚式当日は、今までの人生で一番幸せな日だったと語る。トップアスリートの妻として夫を支える生活がスタートした今年の1月、彼女自身のプロジェクトもスタートした。モデル仲間のジュリア・ムニーツと共にスイムウエアブランド『MAOI SWIM』をローンチしたのだ。きっかけは、2018年にガールズだけで行ったメンタワイ。トリップ中に持ち上がった“本当にサステイナブルなスイムウエアとは?”というトピックス。その日から2年経った今年、いよいよ最初のチャプターがスタートした。
マヒナはMAOI SWIMを、女性たちのよい見本にしたいと語る。マヒナもジュリアもごく一般的な家庭で育ち、決して特別なサポートがあったわけではない。だからこそ、自分たちと同じように誰にでも夢をつかみ、成功できるチャンスがあることを証明したいと言う。同時にサステイナブルの重要さを伝えていくことをコンセプトに掲げ、素材はすべてリサイクル生地を使用し、パッケージもコンポスタブルな材料を採用している。デザインはトレンドに流されることなく、長く愛されるベーシックなものに。もちろんこだわればこだわるだけハードルも高くなるが、作る側が意味のある物をちゃんと提供することで、自然とサステイナビリティの認識を高めることの手助けができると彼女は言う。ビジネスオーナー、モデル、そしてトップアスリートの妻として今後さらに多忙になっていくマヒナ。今まさに彼女は、ノースショアガールのサクセスストーリーのプロローグを、歩み始めたばかりだ。
MAOI SWMのパートナー、ジュリア・ムニーツ・ロビンソンとの2ショット。お互いトップアスリートの妻同士としてプライベートでも仲がいい
昨年の11月にネイザンと結婚したマヒナ。純白のドレスが日にやけた肌によく似合う。明るい性格の2人の写真は笑顔が絶えない
彼女のスイムウエアへのこだわりのひとつ。“サステイナビリティ”はパッケージにも配慮し、堆肥化可能なもののみを使用している
どんなに忙しくても、サーフィンだけは欠かさない。小さな頃から海がそばにあった彼女にとって、サーフィンはなくてはならない存在