KENNY from SPiCYSOL|茅ヶ崎に移住して変わった生活、音楽活動、サーフィンのこと

五感で自然を感じる生活を通して、ライフスタイルも変わり、物事の捉え方も変わったというSpiCYSOLのボーカルKENNY。愛する茅ヶ崎に移住したきっかけなど、海への思いを語ってもらった。

HONEY(以下、H):北海道生まれのKENNYさんがサーフィンを始めようと思ったきっかけ、はじめて入水した海は?

KENNY(以下、K):元々西海岸のカルチャーが好きで、古着を好んで着たり、ジャック・ジョンソン、ドノヴァンを聴いていたんですよ。音楽からサーフィンに興味を持って、大好きなミュージシャンがインスパイヤされたスポーツをやろうと思って上京して10年、鵠沼でサーフィンのルールを学び、ついに入水しました。

H:今、茅ヶ崎に住んでいますが、そのきっかけは?

K:引越しを考えている時に、なんともバッドタイミングで住む家がなくなっちゃって(笑)。茅ヶ崎に住んでいる先輩が、庭にエアストリームがあるから、家が見つかるまで住んでいいよと言ってくれたんです。海を間近に感じる生活をリアルに体験して、茅ヶ崎に住もうと決めました。“縁”なんですよね。
–{海沿いに住んで、音楽活動や生活に変化は?}–
H:海沿いに住んで、音楽活動や生活に変化はありましたか?

K:茅ヶ崎に住んでまだ1年ですが、バンドメンバーの3人もみんな茅ヶ崎に移住して、集まりやすくなりました。今までオフでは、ほとんどメンバーと顔を合わすことはなかったけれど、今はご近所さんなので、自然な流れの中で集まっています。音楽制作の面では、リラックスした環境で気持ちも落ち着いているせいか、せかせかしなくなりました。プライベートでは、海に対してのモチベーションがいい意味で変わりましたね。これまでは都内から千葉に週3ぐらいで通っていて、「せっかく来たんだからもっと波に乗らないと!」という考えがあったんです。それが今は、波がいい時もあれば、よくない時もあると思えるようになり、よければチャリで行っちゃおうって。海沿いに住む環境になって、気張らなくてよくなりました。

H:昨年から今現在、世界中が大変な状況にあります。海沿いに住んでいるからこそ感じることはありますか?

K:「海に助けられた」まさにそんな感じです。5分歩けば目の前に自然が広がっていて、空も海も広く、地球のヴァイブスを肌で感じることができる海に入って、裸足で砂浜を歩いて、全身で地球を感じて、まさにアーシングです。それができると、人間は本能的なところでリズムが整うんでしょうね、それを本当に実感しました。
–{一番印象に残っているサーフスポットは?}–
H:これまでもいろんな場所でサーフィンしていると思いますが、一番印象に残っているスポットは?

K:バリですね。とにかく波のパワーがすごかった。日本で頭オーバー(自分の身長以上の波)だと入らなかったんですが、バリは毎日そうで、入らざるを得ない(笑)状態だったんです。最初は波にもみくちゃにされて大変でしたけど、波の呼吸というか、リズムに合わせていくうちにだんだん慣れてきて……。波への恐怖心を克服でき、気持ちよさを感じることができました。国内では宮崎ですね。波はもちろん、土地、地元の方の人柄にひかれています。国際サーフィン大会「ISA」主催のライブで初めて宮崎に行きましたが、今では年4回、すきあらば行っています。

H:音楽とサーフィンを通じて、たくさんの海との出会いがあったようです。今後、海での活動も考えていますか?

K:すごく小さなことですが、きれいな海が持続するようにマイボトルを持ち歩くようにしています(ペットボトルゴミがでないように)。バンドグッズでマイボトルを作ったんですが、「これ、かわいい!」みたいなきっかけでいいので、ファンのみんなにも使ってもらいたいです。将来的には、音楽仲間や海仲間と共に、「海」「水」をテーマにしたムーブメントをつくり、ライブやビーチクリーンへもつなげたいと思っています。


とっておきの想い出


2021年元旦に友達と。ホームタウン茅ヶ崎での一枚。空と富士山が綺麗で最高でした


バリのサーフポイントBalianに入った後。頭オーバーの波にだいぶくらったけれど、おかげで一皮剥けた!


千葉の白子周辺で、相棒のスクールバスと。車内はVanlife仕様にしていて、サーフィンのお供に良い感じです


宮崎の日向にて。日の出前から入水して、中々見られない“ダルマ朝日”を見ることができた日

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