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ハワイで人気のセレクトショップ「Here.」のオーナーに聞いた、海が生活の中心となるハワイの子育てのティップスとは?

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リラックスしたビーチーなムードが定番だったハワイのファッションシーンだが、ここ数年よりアーティスティックで洗練されたアイテムを扱うセレクトショップが増えている。なかでも、世界中から上質な大人のファッションアイテムをセレクトする「Here.」は、群を抜いておしゃれとロコに評判だ。

Here.はオアフ島で一番ヒップでアートなスポット、カカアコの複合施設「SALT at Our Kakaako」に2017年にオープンした。大きくて有名なブランドよりも、ややニッチでも芯のあるクールなブランドが並び、常連客はファッションに敏感なローカルガールばかり。ふらりとやってきては新作をチェックしたり、試着したり、オーナーであるマヨ・カワムラさんと会話を楽しんで帰っていく。

両親が日本人のマヨ・カワムラさんは日本で生まれるも、幼い頃から世界のいろんな場所で暮らしてきた。そして自分で住む場所を選べる年になると、そのデスティネーションにハワイを選んだ。海があり、サーフィンのある生活が彼女にとっては何よりだったからだ。海で出会ったという旦那さんはサーフボードのシェイパー。ハワイのロングボーダーなら知らない人はいないほど有名な「Lost Not Found」というブランドのオーナー。子供は2人。お互い仕事をしながらビーチ&サーフィンライフをゆっくりと楽しんでいる。

そんなマヨさんに仕事、ハワイでの暮らし、子育てについてインタビューした。


ー育った環境を教えてください。

生まれたのは大阪で、父親が航空会社で働いていた関係で4歳まで成田に住んでいました。その後家族でジャカルタに引っ越して、小学校3年生まではジャカルタに。4年生から中学2年までまた成田に戻り、それから高校2年生まではマニラにいて、3年からオハイオ州の高校に行きました。大学1年生の時はミシガン州へ、大学2年生からハワイ大学に編入したので、20歳からハワイに住んでいます。ハワイ大学ではファッションデザインを専行していました。卒業後はファッションバイヤーやホールセールの担当などをしたあと、2017年カカアコにHere.をオープン。ビジネスパートナーの友人と一緒に運営しています。

ーサーフィンはいつから始めましたか? また始めたきっかけは?

1999年、私がミシガン州の大学に通っているとき、両親が宮崎に引っ越しました。宮崎はサーフィンが盛んだったので、夏休みに日本の家に帰った時、バイト先の友人がサーフィンに連れて行ってくれたんです。それがきっかけで始めました。サーフィンにすっかりハマった私は、寒くてサーフィンできないミシガン州を離れ、ハワイ大学に編入したんです。

ーHere.について教えてください。

お店はオアフ島のカカアコにあります。タイムレスで長く着られて、素材が良くて、シンプルなものや他のお店にはない個性のある大人なデザインのアイテムをセレクトすることがコンセプト。作り方や素材にこだわっている小規模なブランドを取り扱うようにしています。

ー旦那さんでシェイパーのクレイグ・カワムラさんについても教えてください。

クレイグは大学時代、今年亡くなったレジェンド・シェイパーのベン・アイパ氏のアシスタントをしていました。大学を卒業後CKサーフボードという名前でシェイパーとして活動していたんですけど、結婚して子供ができるとより安定的な収入が得られる電気技師の仕事に就きました。その時一緒に働いていたマイク・イトウさんと会社を辞め、クラシックなロングボードをコンセプトにしたLost Not Foundというブランドを立ち上げたんです。クレイグはサーフボードのシェイプをして、マイクはそれを機にサーフィンフォトグラファーになりました。ソーシャルメディアやブランドのビジュアル担当もこなし、Lost Not Found Magazine もスタート。今ではオアフ島のロングボードコミュニティに大きく影響を与えるブランドにまで成長しました。

ーいつも入るスポットやあなたのサーフィンスタイルについて教えてください。

いつも入ってるのはアラモアナのビックライト。でもロックダウン中にものすごく混雑したから、今は息子が好きなアラモアナボウルズでよく入っています。子供が生まれる前、私はずっとアグレッシブなショートボーダーだったけど、生まれてからはロングに乗ったり、ショートでもフッシュかシングルフィンでゆっくり波に乗るスタイルに変わりました。波が大きい時は、今でもショートで入ります。

ー妊娠中、海辺や海の中にいることが何かいい効果をもたらしましたか?

妊娠中のサーフィンは程良い運動になってよかったです。海に浸かったり、泳いだり、浮かんだりすることでリラックスできました。ビーチではお腹が大きくなるとうつ伏せで寝られなくて……お腹のところにちょうど良いサイズの穴を掘って寝たりしていました(笑)。

ー妊娠中、何か心配なことなどありましたか?

特にないですね(笑)。1人目の時は妊娠に気づいたのが4ヶ月で、2人目は6ヶ月だったのであまり心配する時間がなかったし、元々そういう性格ではなかったので(笑)。

ー子供が生まれてから生活は変わりましたか?

昔はサーフィンのことしか考えてなかったけど、今は朝サーフィンに行けなくなったかな。上の子がたくさんサーフィンするようになったので彼が入りやすいところに行って、その波に合わせたボードでサーフィンするように。昔はノースショアの大きい波を追い求めて攻めてた時もあったけど、限られた環境の中でどれだけ楽しめるか、に変わりました。

ー子供とのビーチライフはどんな風に過ごしていますか?

生まれる前は、旦那さんと一緒に3〜4時間サーフィンなんて当たり前だったけど、今は下の子がまだ1才なのでビーチでハングアウトしながら交代で海に入るライフスタイルに変わりました。夕方波をチェックして交代で入って、週末はお弁当を持ってビーチに行ってみんなでサーフィンしています。

ー子供は何歳でサーフィンを始めて、どんな風に向き合っていますか?

まだ下の子は赤ちゃんなのでビーチで遊んでるだけ。上の子はタンデムしたりボードをプッシュして乗り始めたのは3歳くらい。一人でちゃんとサーフィン行けるようになったのは9歳。パパがシェイパーだからボードをたくさん持ってるんです。まだ9歳なのに自分のボードが6本もあるのよ、羨ましい(笑)。ハワイでは周りの子供たちもスケートしたりサーフィンしていて、その子たちと海で会えるのが嬉しくてサーフィンをより楽しく感じているんだと思います。5歳からスケートをしていて、上手くなるのが早かったのでプロスケーターを目指してたけど、怪我すると痛いからという理由でサーフィンに変えました。今はプロサーファーになりたいみたいで、大好きなジェイミー・オブライエン(※オアフ島・ノースショアのトップサーファー)のYouTube映像をよく見ています(笑)。

ー子供の育て方で、夫婦で決めていることなどありますか?

あまり子供に強制しないようにしています。やりたくないことをやらせても意味がないから。波がすごく良くてもサーフィンに行きたくない日は行かなくてもいいし、今日はスケートしたら? みたいに。私も夫も3人兄弟の真ん中なのでメロウな性格。夫婦喧嘩も全然ないし、それも子育てに影響してると思います。

ー海のある生活が、子育てや家族にどんな影響がありますか?

影響かどうかわからないけど、海が生活の中心になりますね。旦那さんと出会ったのもサーフィンしてる時だし、彼の仕事もシェイパーだし、海ですべてが回ってる(笑)。家族みんなが好きなもの(サーフィン)が一緒でよかったなって思います。

ー子育てを通して学ぶことがあれば教えてください。

一言で言うと“忍耐”ですね。私はもともと気が短い方。反対に旦那さんが本当に気が長くて、まったく怒ったりイライラしたりしない人なんです。すごくせっかちだった性格が、子育てをするようになってから我慢強くなりました。

ー家族で過ごす一番ハッピーな時間は?

みんなでビーチに行くことかな、下の子がまだ1才だから早く4人みんなでサーフィンしたいです。


Here. Salt at Kaka’ako

685 Auahi St, #2-115 Honolulu, HAWAII

公式サイトインスタグラム

photography & interview:Ke’alohi text:Alice Kazama