家や通勤時でも海を感じたい! 気持ちいいサーフィン動画8選 -前編-

サーフィンがもっとうまくなりたいけど、仕事や子育てが忙しかったり、車がない、コロナ禍で外出を控えたいといった理由でなかなか海に行けない人も多いのでは? そんなもどかしい気持ちが募る日々に、一筋の光を差すのがサーフィン動画。
「サーフィン上達のコツは?」という質問をこれまでの取材の中で多くのサーファーに投げかけてきた。答えはもちろん「海に行ってひたすら波に乗ること」が圧倒的だったけど、その次に多かったのが「サーフィンの映像を観ること」だった。いろんなサーフィンのスタイルを見て研究し、ライディングのイメージを強く持つことが大切なのだ。海に入れない時にはサーフィン動画が助けになってくれる。自然のままにゆらめく波や優雅に波に乗るサーファーの姿を映した映像は疲れを癒し、気持ちに余裕を与えてくれることも。出勤時のリフレッシュに、仕事の合間に、夜お酒を飲みながら、心はすぐにでも海の中へ……。
動画をピックアップしてくれたのは、先日YouTubeでノーズライドについて解説してくれたロングボーダー、島尻祐子プロ。世界中のサーファーと交流があり、「人を魅了するライディングとは何か」をよく知る彼女が厳選した8本の作品を、前編と後編に分けて紹介します!


#1 Seea Inner Wild

スイムウエアブランドSeeaからリリースされた動画は、奇才ジャック・コールマンとサーファー、リア・ドーソンの共同作。メキシコ行きの道中でリアはSeeaガールズにこう言った。「私たちがかつてこんなフィルムがあればいいと思っていたような、サーフィンのことが学べて、何度も何度も繰り返し観たくなるような動画をみんなで作ろう」と。水の流れるサウンド、鳥の泣き声、リア・ドーソンのウィスパーなポエムで始まる詩的なサーフィンから、ポップな音楽が心地良いリズミカルなサーフィンまで。’60s-‘70sの雰囲気たっぷりの動画は、何度も繰り返し観たくなる保存版。

#2 Stephanie Gilmore With Dry Hair And A Twin Fin At Malibu

テッパンの1本、と島尻さんが豪語する名作……いや名ライド。夏の終わりにサウススウェルの入った混雑するカリフォルニア・マリブのファーストポイントで、世界チャンピオンのステファニー・ギルモアが優雅にサーフィン。ステフ×マリブ×ツインフィンの方程式はおしゃれすぎるケミストリーを生んだ。「あんなに短いボードをリラックスして美しく乗ることってなかなかできない。うまく乗ろうとすると力が入りがちだけど、この女性らしさ溢れるライディングはさすがステフ」と島尻さん。タイトルにある通り、ステフの髪が最後まで濡れていないのも注目すべきポイント!

#3 CALIFORNIA SOUL | A Film by Tatsuo Takei

カリフォルニアをベースに活動するサーフフォト&フィルムグラファー竹井達男氏の作品。2018~2020年までの2年間で撮りためた名だたるサーファーのライディング映像を30分にまとめた貴重な1本。ジョエル・チューダーと息子のトッシュ・チューダー、ロブ・マチャド、ライアン・バーチ、メレ・サリ、カシア・ミドーなどなど総勢23名の豪華サーファー陣が素晴らしいライディングを披露する。自分のサーフスタイルを模索している人や、自分好みのサーファーを探したい人にもおすすめ。「観たいサーファーがいっぱい! 今のカリフォルニアサーファーを知るのにもいいですよ」と島尻さん。

#4 Angel Gone | Surf | VANS

ロングボードの女性らしいライディンを魅せてくれるパーフェクトクイーン、カリーナ・ロズンコ。島尻さん曰く「VANSが出してるカリーナの動画シリーズはどれもおすすめだけど、中でも一番ライディングがわかりやすいのがこの『Angel Gone』。勉強になると思います」。ついこの可愛い手の感じをマネしたくなるけど、ターンとステップのタイミング、リラックスしたノーズライドをお手本に。ショートヘアにボディコンシャスなビキニを着て、アクセサリーをジャラ付けする海でのファッション、そしてサーフィンに向かう時のコーデも最高にクールなカリーナ。スタイルってこういうこと。


adviser
島尻祐子
日本で唯一、ドナルド・タカヤマからスポンサードを受ける。千葉県大網白里にあるサーフスタイルショップBONS casa de veranoのオーナー。日本の女性ロングボードシーンを牽引する存在。

text:Alice Kazama

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