プロサーファーの現在地|福島寿実子 vol.3/大好きなサーフィンとヴィンテージを融合

サンディエゴでの暮らしが始まり、2人の夢は膨らむばかり。レストランを軌道に乗せつつ、最近では自分たちが大好きなコトやモノにも注力している。サーフィンが好き、ヴィンテージが好き。お互いに共通する感性を形にしたい。その強い思いが実現する日は、そう遠くはなさそうだ。


カリフォルニア留学中に知り合った寿実子さんと大介さん。彼はもともとヴィンテージの洋服などを扱う仕事をしていたため、卒業後は日本に帰国する予定だったそう。けれど、寿実子さんのカリフォルニアに住みたいという強い思いで、今の暮らしに。結果的にはお互い満足できる未来となった。

「私もヴィンテージ好きなので、良く一緒にフリーマーケットへ行きます。ヴィンテージのサーフボードも買い付けているんですよ」

飲食店で資金作りを行いながら、いつかは自分たちの好きなサーフィンとヴィンテージをコラボさせたビジネスも始めたいと言う2人。

「ハードコアなサーファーから子連れのママサーファーまで、さまざまな人にカリフォルニアを満喫してもらいたい。そのためにも、今後はその人に合ったツアープランを提供したり、イベントを開催するなど、カリフォルニアの魅力を実際に体験してもらえるような場を作りたいと考えています」

23歳から本格的にサーフィンを始めた彼女は、それまではスキーの国体選手として活躍。中学生の時、ハワイで初めてサーフィンを体験した思い出を胸に、ずっと憧れ続けていた。

「その当時、お年玉でサーフボードを買ったんです。23歳の再デビューは、そのボードから始めたんです。
サーフィンって、自分の気分が良い時はすごく楽しいし、逆に疲れている時には元気がもらえますよね。そんな風にどんな状況でも寄り添ってくれるところが魅力的だと思います。
海やそこにいる人のパワーが心を満たしてくれる。それがずっとサーフィンをやめられない理由かもしれません」

プロのショートボーダーとして活躍していた彼女は、日本では当然ショートボードばかりに乗っていた。でもカリフォルニアで暮らし始めてからは、フィッシュやミッドレングス、ロングボードなど、いろんな形のサーフボードに乗る喜びに目覚めたそうだ。

「ここはゆったりとサーフィンを楽しんでいる人ばかり。素敵だなと思いました。シングルフィンをゆるく乗りこなす人も多いですが、とにかくみんな上手いんです」

海外経験の多い寿実子さんが、たった1度のサーフトリップで移住を決めたカリフォルニア。何の不安もなく、すぐに行動に移したいと思った彼女は、この場所にサーフィンの理想郷を見たのかもしれない。

「この先、エリア内で移動することはあるかもしれないですが、サンディエゴを離れることはないと思います」


移住先は“海の上”。波を追い続け、辿り着いたヨット暮らし_Episode1

海、そしてサーフィンに魅了され、世界各国を巡ったのちにヨットを購入。現在は1年の半分を地中海の海の上で暮らしているKazumiさん。そんな彼女の海×旅のストーリーを3回にわたって紹介します。

ピースなマイノリティが世界を変える、「3.5%の法則」って知ってる?

気候マーチをはじめ、市民の力で地球環境を守ろうとする運動が世界中で盛んな昨今、ハーバード大学の政治学者エリカ・チェノウェス教授が発表したこんな研究結果が、大きな反響を呼んでいる。

アンティーク家具に囲まれた、スペイン・バスクの海沿いの家

ムンダカから車で30分ほど南下した、バラエティ豊富な波が立つバスクコーストに住むアーティストカップル。彼らの家と隣のアトリエを訪ねると、そこは厳選された“好き”と、飾らない日常から作られるナチュラルな空間だった。

SHARE