
6年前、初めて訪れたカリフォルニアのライフスタイルに強い憧れを抱いた福島寿実子さん。今まで世界中を回ってきたけれど「住みたい!」と心から情熱が溢れてくるのは初めて。その想いを胸に帰国後すぐにカリフォルニアへと移住した。好きな海でサーフィンをしながら学校に通う日々。そんな彼女の暮らしはあっという間に嬉しい変化を見せる。彼女のカリフォルニアドリームは始まったばかりだ。
23歳で本格的にサーフィンを始め、わずか3年半でJPSA公認プロ資格を取得した福島寿実子さん。千葉の海を拠点とした暮らしを10年近く続けながら、サーフショップ「THE SUNS一宮店」で勤務。プロサーファーとしてオーストラリアやニュージーランド、バリ、プーケット、そしてパプアニューギニアでは忘れられない貴重な体験をするなど、様々な国のサーフポイントを回ってきた。
「でも、カリフォルニアだけは一度も行ったことがなかったんです」

そんな彼女がカリフォルニアに行ったきっかけは、同じくプロサーファーとして活躍し、現在は千葉・大網でサーフブティック「BONS casa de verano」を営む島尻祐子さん。巨匠ドナルド・タカヤマのライダーとして活躍していた彼女はカリフォルニアに友人が多く、サーフポイントも詳しい。その彼女に誘われて初のカリフォルニアトリップに同行したのだ。

「2週間くらい旅をしました。ラホヤやエンシニータス、カーディフなど、カリフォルニアを代表するサーフタウンを訪れて、すぐにその空気感に魅了されました。
日本で暮らす私から見えていたカリフォルニアのイメージはLAとかではなく、サンディエゴだったんだなと実感。時間がスローに流れていて波もいい。そしてそこで暮らす人たちもおしゃれで、すべてが私の理想。
今までいろんな国を訪れましたが、『この町に住みたい!』と思ったのは初めて。絶対カリフォルニアで暮らす! と決めて、帰国してすぐに行動に移しました」

学生ビザを取得し、すぐに渡米。一番の憧れはサンディエゴだったけれど、まずはLAの学校に通いながらサーフィンをする日々を続けた。当時はクルマを持っていなかったので海に通うのも大変だったが、そんな時、カーディフのパタゴニアで働く知人が1人の日本人を紹介してくれた。
「私の自宅から近い場所に住んでいるサーファーを紹介してもらいました。『彼はクルマも持っているから、時々乗せていってもらえばいいんじゃない?』と」

そうして出会った大介さんとすぐに意気投合。カリフォルニア暮らしを始めて1年近くで、2人の間には子供もできた。現在5歳の娘アンちゃんと、1歳のコナくん。気づけば素敵な家族ができ、6年の月日が流れた。
「お互いにサンディエゴが大好きで、いつかは住みたいという共通の夢を持っていました。それが昨年、ついに叶ったんです!」

結婚当時学生だった大介さんは、学生ビザからワーキングビザに切り替え、しばらく飲食店で勤務。その時のノウハウを活かして、昨年ラホヤから5分の場所に自身のレストラン「Tenkatori Miramar」をオープンした。
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