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Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#1/Christina Lee

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インドネシア・バリ島。海の中で人一倍とびきりの笑顔で、ラインナップにいるみんなに「Hi! How are you?」と声をかけるクリスティーナ。どんな波でも優雅に乗りこなし、その場を一瞬で良い雰囲気にさせる彼女。そんな彼女に話しかけたのはチャングーのオールドマンズ、ここはショートボードとロングボードが混在するチャングーでも人気のサーフスポットのひとつ。生粋の韓国人だけど南米グアテマラ育ちで、よく日に焼けた肌を持つ彼女からはどこか異国情緒が感じられた。インスタグラム


グアテマラ育ちの韓国人サーフガール

生まれも育ちも中南米のグアテマラ。でも両親はどちらも生粋の韓国人なの。グアテマラには17年間住んで、17歳の時にアメリカンスクールを卒業した。高校卒業後、ロンドンの大学に行ってファッションを勉強したわ。3年後大学を卒業したんだけど、まだその時は将来自分が何をしたいのか、いまいちハッキリしてなかった。だから旅に出ることにして、そこでサーフィンに出合ったの。現在22歳で、韓国でサーフィンインストラクターの仕事をしている。1年の半分をバリ、半分を仕事のために韓国で暮らす2拠点生活をしている。

グアテマラでの生活

驚くことに、グアテマラには想像していた以上に韓国人がいた。韓国人のコミュニティがすごく小さいからみんな顔見知りみたいな感じね。だから時々それがストレスになることもあった。何か悪いことをするとみんなに知られる。でもグアテマラで育ってグアテマラの文化、アメリカの文化、韓国の文化に触れられたことで、すごく視野が広がったと思うし、文化教養のある人間になれたと思うわ。

憧れのサーファー

ホノルア・ブルームフィールド(WSLロングボード選手)が大好き! 彼女のライディングはとても華麗で素敵なスタイル。大きい波にも挑戦して怖がらないところも好きだわ。だけど誰かになりたいとはあまり思わない、だってみんなそれぞれのスタイルを持っているから。私はまだ自分のサーフスタイルを見つけている途中だけど、自分らしいサーフィンをしたい。

バリでの1日

毎日6時に起きてコーヒーを飲む。7時から海に行って大体2~3時間サーフィンするかな。それからお気に入りのワルン(インドネシア料理の食堂)でランチを食べる。そして家でゆっくりお昼寝して、サンセットまでサーフィン。その後夕食を食べて寝る! 本当にサーフィンしかしていない生活ね(笑)。

サーフィンインストラクターの仕事

体力が必要な仕事だからすごく疲れるけどとても楽しい。子供の担当もしているから、海の中では子供たちの相手もしなきゃいけないし、去年のハイシーズンは驚くことに10kgくらい体重が落ちたわ。でもお給料もいいし、楽しいし、何と言っても毎日サーフィンが出来るから、私にとっては価値ある仕事。

お気に入りのサーフスポット

スランガンがお気に入り。でも毎日サーフィンしてるオールドマンズも大好きだわ。バトゥボロンみたいにメロー過ぎず、ちょっとパワフルでロングライドができるポイント。私はロングボーダーだけどショートボード向きの波が好きなの。ブレイクが速くてテイクオフもシビアだけど、パワーがある波が好み。でもそういうスポットってショートボーダーしかいないから、自分の気分に合わせて選んでいる。

新しいことを始めたいと思っている人へのアドバイス

外に出て新しいことを経験しないと、自分がそれを好きかどうかは分からない。もしトライしなかったら後で「あの時あれをしてたら……」「あのときあそこに行ってたら……」って後悔すると思うの。死ぬ間際になってそう言うのは絶対に嫌でしょ。だから自分がそれが好きかどうか知るための唯一の方法は、外の世界に出て色んなことを試してみること。自分にとって居心地のいい場所から抜け出すことが大切。色々試すのって勇気がいるし、人生に怖くなるときもある。でもリスクを取らないと、そこから得られるものは少ない。最悪のシナリオって、もし何か新しいことに挑戦してもそれが好きじゃなかったとき。たったそれだけ。それならまた違うことをしたり、前の生活に戻ればいいの。だからあまり深く考えずにトライすることね!

自分にとってサーフィンとは? という質問に対して、”挑戦”と答えたクリスティーナ。
「サーフィンは私にとって挑戦。自分の限界に挑戦することができる。私は常に何か向上心を持って取り組むことがほしいタイプなの。怪我をしても、波で転んでも立ち上がってまた戻っていかないと上達しない。だから、そういう意味でも挑戦ね」
常にワクワクすること、楽しむことを忘れないクリスティーナ。彼女の笑顔をまた海の中で見る日が待ちきれない。

text: Miki Takatori