1. HOME
  2. SURF
  3. Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#2/Bree Brooks
SURF

Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#2/Bree Brooks

SURF

空の青や海のグラデーション、どんな色も見事に表現し、自然と一体化したようなアートを自由にキャンバスに描くブリー。サーフィン中に起こった事故をきっかけに、予想もしていなかったアーティストとしてのキャリアをスタート。世界中のサーフタウンを旅する彼女の素敵なライフストーリーをここに。インスタグラム


世界中を旅し続けるアーティスト

生まれも育ちもカリフォルニアで、高校生の時にハワイに引っ越したの。卒業後に旅を始めて、インドネシア、スリランカ、フレンチポリネシア、オーストラリア、ニュージーランドなどサーフィンができる場所に1週間から時には数ヶ月、長期滞在したの。今はサーフィン中に出会ったボーイフレンドとコスタリカで暮らしている。ここにずっと住み続けるかは分からないけど、今のホームはここ。コスタリカに近い将来自分のショップもオープンする予定で、準備をしてるところ。10月から11月まではずっと行きたかったモロッコに滞在する予定で、サーフィンはもちろん展示会も計画しているの。

サーフィンとの出会い

10代のときハワイに引っ越し、本格的にサーフィンを始めて今年で11年目。短めのフィッシュにハマっている。今までサーフィンした中で一番好きな場所は、ニュージーランドの北にあるシッピーズっていうリーフブレイク。アウトはかなり上級者向けの波だけど、インサイドはロングボードも楽しめるメロ―な波なの。実は私の彼はシェイパーなんだけど、彼はライアン・バーチの影響を受けていて、そのボードに乗っている私も少し彼のスタイルになっているかも。サーフィンは私にとって自然と繋がる一番の方法。海の外では「これをしなきゃ!」「あの予定を立てなきゃ!」って常に何か考えてるけど、静かな海の中で波を待ってる時間は悩み事や心配を全て忘れることができる。今ここにいること、この瞬間だけを生きていられる場所。

コスタリカでの1日

朝6時半に起きて毎朝必ずコーヒーを飲む。世界中どこにいてもコーヒーだけは欠かせない。それから数時間サーフィンして、家に戻って絵を描き始める。タイドがちょうどいい頃になったらまたサーフィンに行って、夜は美味しいご飯を食べる。好きなことを存分にできる最高な生活を送ってるわ。

コスタリカのサーフシーン

コスタリカには多種多様な波があって、初心者から上級者まで自分にあったポイントを選べるの。ローカルもすごく良い雰囲気で、海も綺麗だし隠れた秘境サーフスポットもあってサーファーにとっては楽園だと思う。

アーティストとしてのキャリア

本格的に絵を描き始めたのは、4年前にスリランカにいた時。そこでサーフィンのインストラクターをしていたんだけど、他の人のサーフボードが顔にあたって歯が折れて、その折れた歯で唇を裂くほど大きな怪我をしたの。すぐに病院に行ったんだけど十分に処置できるお医者さんがそこにはいなくて、誤って私の前歯を抜いてしまったの。その後緊急でインプラントもしたんだけど結果はめちゃくちゃで、お医者さんも何をやっているか分からない状態。今までで一番怖かった出来事。その直後は喋ることも困難で、サーフィンはできないし、当時滞在していた宿で隠れるように生活していた。その時に唯一心を安めてくれたのが、自然の中に身を置いて絵を描くこと。その絵を見た人たちが絵を買いたいと言ってくれて、それが今に繋がっている。まさに不幸の中で起こった幸い。小さい頃から絵を描くのは好きで、コンテストで優勝したこともあるけど、アーティストになりたいと思ったことは一度もなかった。絵を売ることも、アートの学校に行くことも考えたことはなくて、ただ自分を自由に表現する方法として楽しんでいた。その過程で私の絵を気に入って買いたいという人が出てきて、気づいたらフルタイムのアーティストになっていた。

インスピレーションを得る場所

コスタリカのジャングルや希少な動物たち、ポルトガルでは海と岩の色のコントラストだったりカラフルな建物からインスピレーションをもらう。海の色、砂浜の色、海の中から見える景色、崖の岩だったり、行く先々でその土地から得たインスピレーションをもとに絵を描いている。だから行く国によって色使いや絵のタッチや曲線なんかも微妙に違ってくるの。

人生の中であなたをハッピーにするもの

1つ目は、ラインナップに誰もいない波でサーフィンをすること。もちろん友達とサーフィンするのは好きだけど、誰もいない波を見つけてそこで良い波に乗れたらそれほど幸せなことはないわ。
2つ目は、毎朝のコーヒータイム。良い1日のスタートを切るのに大切なものだし、旅先で美味しいコーヒーに出合えるとそれだけで旅がハッピーになる。
3つ目は、自然の中で過ごす時間。大都市や街中にいることはあまり好きじゃなくて、ハイキングしたり、サーフィンしたり自然と繋がる時間が好き。

次に行きたい旅先

アフリカ大陸をもっと冒険してみたい、あとはインド洋のセーシェル諸島。コロナ前に行く予定だったんだけどキャンセルしたから、近いうちに絶対に行きたい!

今後の目標や夢

NPOや動物保護団体と協力して、世界中で起こっている社会問題や環境問題に取り組んでいきたい。今の私のアートは美しくて平和な印象だと思うけど、これから5年後10年後には、アートを通して社会にメッセージを伝えていける存在になりたい。

text: Miki Takatori