
最小の努力で最大の幸福を得る
「幸せになりたい」。それは、誰もが持つ願い。だけど、幸せを手に入れるために悩んだり、落ち込んだり……その理由はなんだろう。それって外的な要因だけ? 悩みの解決方法は、もしかしたら自分の中にあるのかも。
物事を複雑に考えるのをやめて、ただシンプルに自分の人生を生きる。幸せな生き方のヒントを、ここから見つけて。
蓮村誠さんが説く、幸せになる5つのルール
〈01 早寝〉
「日常で一番大事なのは早寝です。できれば22時半までに寝ること。なぜなら、22 時から2 時の間は、日中に食べたものが体内で代謝され老廃物が生まれます。つまり、その時間帯の充分な休息は胃腸の働きによく、健康や美肌につながるのです。さらに神経系統が深く休まる質の良い睡眠がとれるので、仕事や人間関係で緊張した状態がほぐれ、ストレスを浄化させます」
〈02 早起き〉
「理想は夜明けとともに、遅くとも6時までに起きましょう。朝の6時までは浄化の時間。体が軽く活発な状態なので、夜の間に体内で代謝された老廃物を排泄するのに最適です。そして起床したらカーテンを開けて部屋中に太陽の光を入れてください。換気をして新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込めば、心も体も清々しくなり心地よく1日をスタートできます」
〈03 軽い運動〉
「朝の軽い運動は、心と体を元気にする行為。朝に行うことがポイントで、心身に軽さを与え活動性を高めます。ここで気をつけてほしいのが、やり過ぎないこと。うっすらと汗をかく程度の体力の半分ほどでやめることで、基礎的な体力を高め、持久力や忍耐力を強めてくれます。また女性の場合、ジョギングは婦人科系に良くないのでウォーキングやヨガがおすすめです」
〈04 白湯を飲む〉
「胃腸を冷やす冷たい物の飲食は避け、反対に沸かした白湯を飲みましょう。白湯は代謝を上げて活力を高めてくれる飲み物です。また、体の重さやだるさを感じる人、体重が増えている人は食間にも飲んでください。体がすっきりし体重も落ちるでしょう。ただし、1日の量はコップ4杯(700 ~ 800ml)まで。それ以上飲むと腸の栄養が流れてしまい、体が弱ってしまいます」
〈05 夕飯は少なめに〉
「心身を整える事と食事はイコールの関係。1日3食を規則正しく摂るのはもちろん、昼食をしっかり食べて夕食を軽めにするのがベストです。夜にがっつり食べてしまうと胃腸に負担がかかるので厳禁。腸は第二の脳と呼ばれているほど心と密接な関係で、排泄が乱れると精神的に不安的になります。夜はできるだけ炭水化物を減らして野菜中心のメニューにしましょう」
「上記がアーユルヴェーダをベースにした5つのルール。この基本の5つが出来ないって、実はとても危険なことなんです。普通に毎日できていたら、心身ともに病気の8割はならないはず。幸福な時間を生きている“幸せな人”には特徴があって、①健康(美味しく食事をし、適切な排便があり、高い免疫力を持つ)、②人生の目的を叶えている(自分に与えられた役割を果たすために従事する)、③有意義な時間を過ごしている(良い人間関係の中、活動と休息のバランスが取れた充実した時間を生きる)という3 つがあります。この5 つのルールは、“幸せな人”へと導くとてもシンプルで簡単なこと。時間もお金もかけずに無理なく出来る、まさに最小の努力で大きな幸福が手に入ります」
ADVISER
蓮村誠さん
東京慈恵会医科大学病理学教室および神経病理研究室勤務の後、1992年オランダマハリシ・ヴェーダ大学、マハリシ・アーユルヴェーダ医師養成コースに参加。現在、診療に当たる傍ら全国各地での講演活動、書籍執筆、テレビ出演、雑誌の連載などマハリシ・アーユルヴェーダの普及に努める。著書に『幸せになるために、やってはいけないこと』(大和書房)、『〈ありのまま〉の自分を磨く』(春秋社)、『かんたん毒だし健康法』(洋泉社)などがある。twitter:@fundocq
掲載:HONEY Vol.20
※内容は掲載当時のものです