世界のサーファーガールのおうち時間Vol.01|フランス・ロングボーダーMargaux Arramon-Tucooの場合

昨年、突如世界を襲ったCOVID-19。普段は忙しく海外を飛び回るサーファーもホームタウンに戻り、家での生活を余儀なくされている。新しく何か始めたり、ひとりの時間をじっくり楽しんだり……。どんな風に過ごし、どうやってポジティブなマインドを保っているのか。世界各地の女性にインタビューした。

FRANCE
Margaux Arramon-Tucoo
@margause


バスク地方・ビアリッツ出身のロングボーダー。水の流れと調和するライディングが見る人を虜にする。アーティストとしても活動し、過去にはGREENROOM FESTIVALに参加経験も。

#art
フランスの最初のロックダウンは2ヶ月くらいだったかな。そのときは自由にアートを描いたり本を読んだり、ひとりの時間を最大限に活用していた。読書はロマンスの本とか、物の見方、考え方を広げる本。絵を描くのは好きだけど、特に習ったとかじゃない。お母さんがアーティストだったからか、小さい頃からいつも手を使って何かしてた記憶があるの。今描くときには「こうするとどうだろう」みたいな感じで実際に描きながら実験してるの。ただ、感じたままに描くだけ。インスパイアソースは自分を取り巻くいろんなもの。このロックダウンの間にアートスタイルが変わったりすることはなかったけど、外に出られない状況は私の想像力を掻き立てて、クリエイトするのに役立ったと思う。

–{最近、栄養素が足りないと感じていたから}–
#cooking
最近自分の食事に栄養素が足りないと感じていたから、ロックダウンになる1ヶ月前に思い切ってベジタリアンの食事に切り替えてみたの。なるべくベジで毎食作るようにして、ホームメイドのレシピに挑戦していたわ。だからロックダウン中に妹と滞在していたお父さんの家でよく料理をしていたの。今はもうベジタリアンじゃないけどね。海に入れない間はランニングして体を動かしたり、ヘルシーな生活を心がけていた。


ロックダウン中はベジメニューづくりにハマっていたとか

#surfing
残念ながらフランスではビーチに行くのも禁止されていたからサーフィンはできなかったの。ビーチにはもちろん誰ひとりいないし、サーファーも誰もいなかった。2ヶ月もの長期間サーフィンしないことなんて今までになかったから、この時期は本当に海が恋しかった。今回のロックダウンでは仕事としてやっているプロサーファーなら海に入ってOKなのかどうかがまだわからなくて……どうにか許されることを願ってる。


サーフィンの喜びを改めて感じさせられた2ヶ月間だった © Matthew Snelling

–{ひとりの時間を過ごすのが好き}–
#feeling
大勢ではしゃぐより、ひとりの時間を過ごすのがもともと好きだし、読書とか、アートとかひとりでできる遊びを知ってるからそこまで問題はなかった。けどこれがこのまま続いたら、新しいプロジェクトもなかなか先に進まないから困るよね。世界が良い方向に変わって、まだ詳細は言えないけど今動いているプロジェクトをちゃんと発表できて、これからの新しい世界に何かしらの形で貢献できたら良いなと思っている。


以前プロトタイプを作った自作のパンツ。マニッシュなマーゴのスタイルにまさにフィット。また近いうちにスタートしたいそう

#biarritz
ロックダウン中のビアリッツには意外にも人が多かったの。自然と海を求めて、ロックダウンされる前にパリや他の都市から移動してきた人がたくさんいた。外出には制限があったけど賑やかで、忙しい雰囲気だったな。10月末から2度目のロックダウンが始まったんだけど、今回はすごく静かで、街も人が少ないように感じる。新鮮な空気を吸って、自然に触れたり人に会いに行ける生活って大切だと改めて感じるわ。


シンプルでミニマルなDeflowとのコラボフィンが7月に発売された

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