世界のサーファーガールのおうち時間Vol.02|カリフォルニア Mikaela Arenalの場合

昨年、突如世界を襲ったCOVID-19。普段は忙しく海外を飛び回るサーファーもホームタウンに戻り、家での生活を余儀なくされている。新しく何か始めたり、ひとりの時間をじっくり楽しんだり……。どんな風に過ごし、どうやってポジティブなマインドを保っているのか。世界各地の女性にインタビューした。

CALIFORNIA
Mikaela Arenal
@whatever.dyestuff


サン・ファン・カピストラーノ出身、ヴェンチュラ在住。ローカルワインの制作やセールスに携わり、ヨガ講師も務める。夫はアーナル・サーフボードのシェイパー、マイケル・アーナル。

#shibori
パンデミックの最中、シボリ染めとタイダイ染めのマスクを友達や家族のために作っていたの。50個以上になったかな。シボリ染めが私のクリエイティブの大きな“はけ口”になったし、自分の大切な人やコミュニティを守るっていう目的とか役割も与えてくれた。シボリ染めとの出会いは2014年のクリスマス。使い捨てのラッピングペーパーの代わりになるものを探していて、シボリの藍染を見つけた。初めて、自分で染めたナプキンにプレゼントを包んで家族に渡したの。その後もみんなが別の用途で使えるようにね。次に自宅のベッドシーツを染めたらSNSで話題になって、カスタムオーダーを受けるほどにまで成長した。

–{自分がどんなことで幸せを感じるか}–
#feeling
今回のパンデミックでは大きな恐怖と、混乱と不確実性を体験した。私だけじゃなくみんながそうだったと思う。家ではなるべくスクリーンを遠ざけるようにしてたの。そうすると自分がどんなことで幸せを感じるかとか、日々の暮らしの中でどんなことに楽しみを見出すかにフォーカスできた。家にこもりながら身体と心を健康に保つためにすごく努力しなきゃいけなかったけど、このスキルは今後の人生に活きると思ってる。


おうち時間は、ズームでのリモートヨガクラスも行っていた

#surfing
もちろんこの期間中にサーフィンもしてた。ホームブレイクはCストリートで、ベンチュラのライトも大好きなスポット。ロングがメインだけど最近はミッドレングスとかオルタナティブ系のショートボードも始めたところ。シェイパーと結婚して本当によかったなって思う(笑)。サーフィンは海との奥深い繋がりを感じさせてくれるの。喧騒から完全に切り離される感覚と、自然の慈悲と美しさの中に身を置くのが大好き。


サーフボードのタイダイも彼女の作品。ひとつひとつ表情が異なるのがシボリやタイダイの魅力

–{夫のマイケルと知り合ったのは}–
#family
夫のマイケルとは高校で知り合ったの。恋愛に発展するまで7年間友達として過ごしたんだけど、音楽、アート、海が好きなことがきっかけで距離が近くなった。彼はサーフボードのシェイプを17歳の頃からやっていて、素晴らしい才能を持ってる。アーナル・サーフボードっていうレーベルを運営していてホビーやトリムクラフトのためにも削っているの。去年スキニーな子犬のオティスを迎え入れて、今は2人と1匹の家族よ。


夫のマイケルと愛犬オティスとの愛おしい時間。「個人的には家での自由な時間を楽しんでいた」とミカエラ

#sustainability
シボリ染めに使うのはいつも天然素材で、ほとんどがオーガニック。コットン、ヘンプ、リネン、たまにシルクも。いつも中古の生地を使ってるの。古着を使うと服のリサイクルを推奨することになるし、モノを捨てないことと、ファストファッションにノーと言うことにも繋がる。染めるときにはたくさんの水が必要だから、できるだけ多くのアイテムを1回で染めて、水の使用量を最低限に抑えるようにもしてるの。


藍染をした後には、もれなく勲章がついてくる

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