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波乗りへの強い想いが小さなサーフタウンに光を灯す | ISLAND SISTERHOOD the Philippines #02

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南の島のサーフシスター〈MIA SEBASTIAN〉

いまフィリピンでは、昔から世界的に有名な(でもハードコアな印象だった)2つのサーフエリア、ラ・ウニオンとシアルガオ島が再解釈、注目されはじめている。現地にはサーファーガールが増え、コミュニティが生まれている。カルチャーがあるなら、そこにはセットとなるライフストーリーがある。環境活動も、サーフィンも、ビジネスも、子育ても。パワフルにこなす女性たちにインタビュー。

第2回は、サン・ファンにレストラン&ホステルをオープンしたミア・セバスチャンをピックアップ。


サーフライフを求めて、マニラからの移住と起業

サーフィンにハマってこのサン・ファンという地に恋をした女性ミア・セバスチャン。7年前に大都会マニラから移住し、サーフィン仲間とスタートしたのが、エキゾティックなランプがトレードマークのレストラン&ホステル「フロットサム & ジェットサム」。入店するために100人以上が列をつくる姿が今では週末のサン・ファンのお決まりの光景となった。もとはこぢんまりとしたサーフタウンだったが、現在は洗練されたカフェやレストランが並び、サーフスクールも大盛況。マニラからの移住者も増えた。ここを人の集まるヒップな場所として成長させたのは他でもない、ミアたちだった。

「ほとんど何もないような場所だったから賭けだったけど、波があってサーフカルチャーがあれば、そこにはビジネスも生まれると直感的に確信していたわ。友達と家族は少し心配してたけどね。周りは弁護士や銀行員ばかりのお堅い仕事だったし、 20代だから結婚はどうするんだとか……。でも、私は自分たちが働き者で、何をしたいかもよくわかっていたからすべては後からついてくるって信じてたの」。数年後、実際に結果はついてきた。

成功して忙しくなっても、サーフィンの時間は週1回以上確保するようにしているそう。ここはロングボーダー向けの波だから、オープンでウェルカムな雰囲気が漂う。昔から女性も多く、いつも憧れのローカル女性サーファーがいたそう。「ロックスターみたいなショートボーダーに、フィリピン女性初のインストラクターとか、ロングボードのクラシックスタイルがずば抜けてかっこいい女性もいた。女性だけでコンテストをオーガナイズした り、子供を何人か産んでコンペに復活したり。私たちは母親か、キャリアか、サーフィンかを選ぶ必要はなくて、バランスでできるっていうのを見せてくれた。それが自立心や自信にも繋がるのよね。だから今もフィリピンの女性サーファーがのびのびしてるんじゃないかな。しかもここでは男性が海で女性に優しいの。フィリピン女性が強いからなのかもしれないけど(笑)」

ラ・ウニオンはサーフィンだけでなく、カヤックができたり、ハイキングなどで自然とたっぷり触れ合える。街も近く、病院や学校もあるバランスの取れた場所。「マニラでは友達と会うのに約束をしなきゃいけないけど、ここではちょっとビーチを歩けば出会える。今日は何してる? あとでビール飲もうよ! みたいなやりとりがすごく心地良い。仕事が大変な時も忘れさせてくれるの」。素晴らしいチームのおかげで今はやっと落ち着いてきたというミア。今後はもっとサーフィンのイベントや組織 、コミュニティに積極的に関わっていきたいと語ってくれた。 

FLOTSAM & JETSAM
公式サイト 


掲載:HONEY Vol.28
※内容は掲載当時のものです