サーフィン帰りに訪れたい、湘南の素敵なカフェ|前編・鎌倉エリア

アフターサーフの小腹を満たすのにちょうどいい、ビーチタウンの素敵なカフェをご紹介。今回は湘南エリアを前・後編に分けてお届けします。


辻堂の人気ロースター、27 coffee roastersのカフェが鎌倉にオープン

湘南エリアによく足を運ぶ人であればご存知の方も多いであろう、辻堂の有名コーヒーロースター「27 coffee roasters」。実はカフェに特化した店舗が2022年11月、鎌倉にオープンした。それがこちらの「Cafe Hola!(カフェ オラ)」だ。

辻堂の本店では豆販売を主としているが、こちらは自慢のコーヒー豆をじっくりと味わえるカフェがメイン。それも、オーナーが感銘を受けたというホンジュラスの豆だけを取り扱っている。

ホンジュラスのコーヒーは甘さがあってジューシーなものが多く、全体的に柔らかい酸味が特徴。どんな人でも飲みやすく、その場で気に入って豆を買っていく人も多いのだそう。

フードメニューは、専属のパティシエが“コーヒーに合うように”こだわって、本店で作ったものを販売する。写真のキッシュと、週末限定のキャロットケーキは特に人気で、すぐに売り切れてしまうのだとか。

ちなみに店のおよそ半分のスペースは「27 MICRO ROAST」としてホンジュラスのコーヒー豆を販売している。

すべて試飲ができるうえ、カフェで提供しているコーヒーはこちらで取り扱っている豆を使っている。実際に試して気に入ったものがあれば、自宅でもまたホンジュラスのコーヒーを楽しめるのが魅力的だ。


レトロな古民家カフェで、ここでしか味わえないメニューを堪能

©︎Kenya Chiba

鎌倉駅から8分ほど歩くと、昔の商店風のレトロな建物が現れる。そこが「パンとエスプレッソと由比ガ浜商店」だ。内装も古民家風で、お店の雰囲気にマッチした木製のインテリアや植物が配され趣がある。

店内は手前にパンがずらりと並び、奥がイートインスペース、そのさらに奥には自然豊かな中庭があり、テラス席が用意されている。

「パンとエスプレッソと」は都内各所に店舗があるが、どの店舗も異なったコンセプトが面白い。しかもそれぞれの店舗でパンを焼いているので、同じ種類でも味わいが微妙に違うのだとか。

この由比ヶ浜商店で人気があるのは、各店で人気の「ムー」と「クロワッサン」だ。

右_ムー ¥400、左_クロワッサン¥360

ムーはジャンル的には食パンに分類されるが、デニッシュのように優しい甘みがあり、そのままでも美味しくいただける。

常連のお客様はこのムーを使ってフレンチトーストを作ったり、あんバターにしたりと、アレンジして食べる方も多いのだそう。

クロワッサンはひと口噛むとサクサクの食感だが、口の中でバターの風味がじゅわっと広がる逸品で、人気が高いのも納得だ。軽いのでペロリと食べられてしまう。

ムーしらすトースト ¥1.400 トーストにキャロットラペ、ドリンクが付く。※ラテは+¥150

さらに、ここでしか食べられないメニューが「ムーしらすトースト」だ。前述したムーを土台に、あおさのクリーム、しらす、カラスミをのせ、チーズのパリパリ焼きがトッピングされる。

おかず部分と土台のムーの甘さが絶妙にマッチし、たっぷりのしらすで湘南らしさも感じられる大満足な一品。由比ヶ浜商店では、お腹も心も満たされること請け合いだ。


こだわり抜いて作られた、究極のチーズケーキとコーヒーが楽しめるお洒落カフェ

鎌倉・長谷駅から徒歩1分、江ノ島電鉄の線路沿いを歩いていくと洒落た外観のカフェが目に入る。こちらは2023年2月にリニューアルオープンしたばかりのカフェ「THE CIRCUS(ザ サーカス)」。

茅ヶ崎に本店のカフェレストランがあるのだが、長谷の魅力と共に『こだわり』を提供したい想いから2号店をオープン。

こちらの店舗では、メインのチーズケーキをはじめ、コーヒーや、紅茶、オリジナルドリンクなどのカフェメニューがラインナップ。どのメニューも納得するまで試行錯誤を繰り替えし開発された。原材料は妥協を許さず選んだ一級品で、保存料や添加物は一切使用していない。

手前から_ゴルゴンゾーラチーズケーキ 1ピース¥800、コーヒー(ウォルカ チェルベサ ナチュラル 中煎り)¥750、鎌倉店限定、イタリア・ナポリ発祥の、バリバリ食感が特徴的なパイシュークリーム「アラゴスタ」¥600

THE CIRCUSがすべてにおいてこだわり抜いたというチーズケーキは、食べやすく万人受けするタイプのカマンベールと、少しクセがあってお酒に合うゴルゴンゾーラの2種類があり、取材ではゴルゴンゾーラをチョイス。

ゴルゴンゾーラの強いクセを想像して口に運んでみると、思った以上に軽く、クセは全く気にならない。ケーキ部分はクリームのような柔らかい食感で、タルト部分はサクサクのパイ生地。

甘すぎず、ゴルゴンゾーラの風味が後味にほんのりと香る、大人の味わいだ。ゴルゴンゾーラチーズケーキをイートインで注文すると芹澤養蜂の純国産非加熱はちみつがサービスで付いてくるのだが、このはちみつとの相性がまた抜群だったので、ぜひ試してみてほしい。

コーヒーは、オーナーが強い感銘を受けたという「レッドポイズンコーヒーロースターズ」のスペシャルティコーヒーを使用。

その味わいはすっきりしているのに香り高く、コーヒーを飲んだ後の独特の臭みや苦味が一切無い。まるでチョコレートのような、カカオの華やかな風味もしっかりと感じられる。

そして名前にもあるように、色が赤いのが特徴的だ。カフェで提供される際は、色と香りを楽しめるようワイングラスで提供しているのだとか。

今後は、さらなるこだわりを追求した至高のメニューの開発や、地域の特性を生かしたイベントなども開催予定とのことなので、続報にこうご期待を!


アフターサーフにピッタリ。七里ガ浜の有名ドライブインのベーカリーショップ

七里ガ浜の名所「Pacific DRIVE-IN」から、まっすぐ坂道を上がってくると見えてくるのが、今回ご紹介する「Pacific BAKERY(パシフィック ベーカリー)」。Pacific DRIVE-INが展開するベーカリーで、2021年8月にリニューアルオープンして以来、地元の人を中心に愛されている。

壁一面に設置された大きな窓からは心地よい陽の光が差し込み、居心地の良さを感じるウッド調の家具が配されている。アロハを感じられる小物や、よくみるとさまざまなサーファーが描かれた壁紙などのディテールまでがキュートで、店内にいるだけで心が弾んでくる。

店内ではスコーンをはじめとしたパン類や焼き菓子、カフェメニューを販売するほか、イートインスペースも。テラス席もあり、購入したパンやコーヒーをその場で味わうことができる。これらはすぐ隣にある工場で手作りされているので、焼き上がりのタイミングが合えば焼き立てが食べられるかも! 

ちなみにパン類はオリジナル商品のほか、ハワイの有名人気店「NOBU」や「Diamondhead market & Grill」で修行を積んだJun Nakamura氏による、「ナカムラジェネラルストア」がレシピを監修したものも。特にスコーンは、ハワイのずっしりとした大きさ、味わいを楽しむことができると人気だ。

右から時計回りに_ココナッツミルクブレッド¥330、ブルーベリークリームチーズスコーン¥400、リリコイレモネード¥550、塩パン¥210

スコーンはここでしか買えないキャラメルパインなどのフレーバーもあるが、一番人気はやはり定番のブルーベリークリームチーズ。

外側はサクサクなのに中はしっとりとしていて、ブルーベリーとたっぷりのクリームチーズが。ずっしりとボリュームがあるのにぺろっと平らげられてしまう。

そのほかこの店舗だけの限定商品も揃う。ココナッツが香るやさしい甘さのココナッツミルクブレッドや、塩パンにレモネードなどのドリンク類も多数ラインナップする。

サーフィン終わり、小腹が空いたタイミングにピッタリ。坂の下からバスも出ているので、ぜひ気軽に立ち寄ってみて。


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