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南国マーシャル諸島で作り出される“Amimono”。ヤシの木の新芽「キメジ」と貝殻からできたエシカルアイテム

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太平洋上に浮かぶ小さな島国、マーシャル諸島共和国。グアムとハワイの間に位置し、複数の環礁が数珠つなぎになっている。その姿は美しく「真珠の首飾り」と称されるほど。世界的にはダイビングやサーフスポットとして幅広く知られている。一方、日本からは直行便がないため私たちにとってあまり馴染みのない国だが、実は日本との繋がりは深く100年以上にもなる。日本の苗字を持つ日系マーシャル人も多く、アメダマ(飴玉)やコウタイ(交代)、チャンポ(散歩)、ヤキュウ(野球)など、今でもマーシャル語として使われている日本語はたくさん存在している。今回紹介する伝統手工芸「Amimono」もそのひとつで、日本の「編み物」が由来。アミモノはココナッツの葉やパンダナス(タコの実の木)の葉を一つひとつ手作業で編み上げた工芸品で、バッグや小物入れ、髪飾り、ジュエリーなどが代表的なアイテム。ローカルのみならず、海外から訪れた人のお土産としても大人気だ。昔は「手から生み出される知恵を使う」という意味のマーシャル語で呼ばれていた工芸品も、今では「アミモノ職人」「アミモノショップ」など、“Animono”で親しまれている。

–{南国生活にはなくてはならないヤシの木}–

南国生活にはなくてはならないヤシの木。マーシャルでは余すことなく、すべてを活用している。そのためココナッツやココナッツツリーと呼ぶだけでなく、実だけでも成長過程によって4つの名前が付けられているほど。活用方法はさまざまで、空に向かって高く真っ直ぐ伸びた木は家具を作る木材になり、若い緑の実は馴染みのあるココナッツウォーターとして。茶色くなった果肉はココナッツミルク、ココナッツオイルなどになり、さらにその殻は器などに使用されている。最近ではアサイーボウルやアイスクリームの器に盛られている姿を見かけることも多いのではないだろうか?

前述のアミモノに使われるのは、ヤシの木の新芽からできた「キメジ」と呼ばれるもの。キメジは新芽を剥いだ後に茹で、海風と太陽の下で干して乾燥させて出来ている。単純で簡単な作業に聞こえるが、実際はかなりの手間と時間のかかる作業。縦には簡単に割くことができるが、横に引っ張っても切ることがでず、アミモノはその特徴をうまく活用して作られている。まさに手から生み出される“知恵“を使った工芸品なのである。下に紹介しているイヤリングはプラスチックや接着剤を使わず、キメジと天然の貝殻で制作。エシカルやサステイナブルがファッションにも取り入れられる時代。海や南国を感じられる、自然から生まれたファッションアイテムとして今後注目したいアイテムである。