
美しき地球にあらためて心が躍り、だからこそこれからはもっともっと、地球と仲良く暮らしていきたい。私たちもなるべく自然の摂理に逆らわない、等身大なライフスタイルへと回帰していこうとするとき、まずは現代生活で失いかけていた「地球と私との繋がり」を、それでも本当はいつでも繋がっていることを思い出してみる。そんなにたくさんじゃなくていい、ただ本当にたいせつなことを一つひとつ確かめて、私らしく一歩一歩。地球の素顔に触れて、感謝して、寄り添うためのエッセンスを3回に分けて紹介。何か一つでも心に新しい想いが芽吹きますように。
海に入る、海洋浴、ぼ~っとするなんでもいいからビーチへGO !
海はすべての生命が生まれたところ、そして還るところ……地球に海がある喜びをもっと享受したい。サーフィン、SUP、ボードの上でセットを待って波と戯れる。ダイビング、シュノーケリング、水面一枚隔てた別世界に潜り込んでみる。道具はなくてもただ海に入る、プカプカ浮かぶ。海の躍動や光の煌めき、音や香り、言葉はないけど海と対話をする時間。森林浴ならぬ「海洋浴」なんて言葉もあるくらい、海辺の散歩やビーチヨガ、浜辺でぼ~っとするだけでも五感や心身はリフレッシュ。そんな自然体な私こそ、いちばん地球に共振した私なのだから。
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海の、生命の営みを知って、つながりを感じてみる
波はどうして、ビーチはどうしてできるんだろう? そんな素朴な疑問から海への興味を広げてみると、地球を見る目も少しずつ変わり始める。視界をチロッと横切るお魚だって、実は脊椎動物としてははるかに大先輩。38億年前、最初の生命が誕生してから単細胞の海藻へ、無脊椎の筒状生物へ、そのうち背骨を持つ魚類が生まれ、その脊椎動物が陸へ上がって私たち哺乳類まで進化して。そう思うと外見やサイズ感、カテゴリーの違いなんて関係なくて、海の仲間もお互い地球の輪をつなぐ親友たち。もっと親しみと敬意を持って、大切に思いやっていきたい。
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地球の神秘に心を震わせる「Awe体験」を謳歌しよう
大自然のドラマって癒されるだけじゃない、ときに自然の偉大さやパワー、太刀打ちできないほどの厳しさにも直面する。自然界では人間の概念や常識なんてまるで通用しないことも痛感して。はたまた私の予測もなんなく超えて、忘れられない感動サプライズも届けてくれる。地球の神秘に包まれて、思わず「Awesome !」と畏怖の念に震える「Awe体験」こそ、心を豊かにし、自然への畏敬、謙虚さや感謝の気持ちを深めてくれる。ひいては自分以外の動植物を思いやる利他の心を育むエッセンスに。胸をゆさぶる地球の素顔にどんどん触れていこう。
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山の懐に心身を委ねて、キャンプで感性を呼び覚ます
文明の利器に囲まれて、手軽で清潔、効率やスピード感が重視される日常。そうして便利なものに慣れていると五感は鈍ってしまうから、あえて時代に逆行し、効率の悪さや無駄な余白を楽しみ、手間ひまをかけてみる。そんな不便さの中に身を置いてこそ、感性は呼び覚まされてくる。出来上がりの品ではなく、ミニマルなツールで一から何かを作り、テントを張ってゼロから拠点を作る……キャンプはまさに眠っていた感性が呼び起こされる体験の一つ。山々や清流が育んだ恵みも享受して、何より大自然の懐で寝起きする贅沢もたまらないんだから。
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自然に触れて、地に足をつけて心と身体をグラウンディング
大地から遠く離れた高いビルの上で過ごし、街も家もコンクリートに覆われている現代生活。TVや家電、PCにスマホ、電磁波も四六時中飛び交い、電気を通さないゴム底の靴を履くことも多い現代人の身体は、常に「帯電状態」。体内に滞った電気を放電するためにも素肌で直接、自然に触れ合う時間を持ってみよう。心身のバランスが整い、地球と繋がるグラウンディング力も高まるから自分軸も強くなる。海や川に入る、裸足で砂浜や大地を歩く、寝転ぶ、素手で土いじり、木を抱きしめる……身近でシンプルに地球と触れ合うひとときも楽しんでみて。