人と地球に優しい、快適な暮らし「Green-Minded Lifestyle」

地球や環境に負荷をかけずに暮らしたい。そうした意識を持った海外のサーファーたちの素敵なライフスタイルから見えてくるのは、環境に配慮し自らもヘルシーでい続ける理想の生き方。そこには参考になりそうなちょっとしたヒントがたくさんありそう。


#1_Solar Power
たっぷりと降り注ぐ太陽のエネルギーを、余すことなく享受したい

南サンディエゴのサンセットクリフスは、ソウルフルなサーフィンの聖地として知られているポイント。その海を見渡す家の屋根にはソーラー・パネルが並ぶ。ここに住むサーファー・ガールは太陽光発電でミシンを動かし、リサイクル・ファブリックでボードバッグを縫っていた
可動式のパネルを太陽に向け無駄なく太陽光を活用。人里離れた山の暮らしでは’70年代から続いているシステムだとか
太陽熱を集めスープを温める。究極の自然エネルギー利用だ

#2_Reclaimed Materials
かつて何かに使われていたマテリアルに、再び役割を与えてあげる

周りを山に囲まれたカリフォルニアのオーハイ。牧場や農園が多いこの小さな町に、若いサーファーたちのコミューンがある。彼らはプロパティに廃材などを利用して建てた小さなシャックで暮らしている
サンフランシスコのサーファーの家のフロントヤード。リクレイムド・ウッドを使った小屋は、アートスタジオ兼オフィスだった
ハワイのラニカイビーチの住宅地の塀は古いコーラルでできている。ハワイではこうした天然素材が昔から建材に使われていた
サンフランシスコは家こそ狭小だが、バックヤードは意外に広い。古材を再利用したグリーンハウスと、ウッドのテーブルとベンチが廃れゆく美しさをたたえている
何でもセルフビルドしてしまうアーティスト・サーファーの家のアウトサイド・シャワー。古材に生えた苔がいい感じで、多肉植物のディスプレイがかわいい
前出のアートスタジオ兼オフィスの内部。ガラスもすべて再利用されたもの。色の違うガラスを組んでステンドグラス風に
ラニカイビーチの家では屋内のコンクリート壁にも、アクセントとしてコーラルを使用
ロサンゼルスのスタイリストの自室。お気に入りのハットやアクセサリーをディスプレイするために使ったのは、まるで床か壁からそのまま剥がしたかのような廃棄木材

#3_Vegetable Garden
家庭菜園で土に触れ、ファーム・トゥ・テーブルでヘルシーに食す

ウッドで囲いを作った野菜を栽培するレイズドベッドの内側にLEDのロープライトをセットし、ライトアップ。暗闇に緑の葉が浮かびあがる
日差しが強く乾燥したカリフォルニアでは、作物への適度な水やりはとても大切。ついでにサーフボードの潮と砂も洗い流す
オアフ島ノースショアの自宅バックヤードで菜園をはじめたクリスタル・ソーンバーグ。いつしかそれは、コミュニティにオーガニックな農作物を提供するビジネス「クレイブ・グリーン」へと発展し、彼女のライフワークに。それらの新鮮なグリーンは、ハレイワのいくつかのレストランやプライベート・シェフにとってなくてはならない食材となった
収穫する瞬間が何よりも嬉しい。奥に見えるのは、循環型のオーガニック菜園には欠かせない、生ごみから良質な堆肥を作るコンポスト
どこに何を植えたかわかるように、イラストと文字を書いた石を目印に置く
採れるのは野菜だけじゃない。フルーツも貴重なハーベスト。季節ごとに収穫できるように庭をデザインすることも楽しみたい
メタル製のレイズドベッドに、アンディ・デイビスのアートで遊び心をプラス
料理人でもあるサーファーのジェン・スミス。彼女のガーデンは、シーズンごとに野菜を収穫できるよう計画的に区分けされていた

#4_Farm Animals
ペットではなく家畜。その恵みを得ながらの、動物との暮らし

グレース・マロイは、夫のダンと一緒にオーハイでオーガニック・ファームを運営する。ヤギの乳搾りが日課だ
ファームやランチでなくても、鶏を飼う人は少なくない。日々のフレッシュな卵のために
サンタバーバラから北のエリアには、ランチ(牧場)やファームが数多く点在する。グレースの義姉ローレン・マロイもそんな牧歌的なエリアの海辺のランチで、家族と牛や馬や鶏などの世話をして暮らしている。彼女自身も幼少期から乗馬をして馬と一緒に育ってきた。夫のキース・マロイの家族も代々この地のカウボーイだった
ローレンのランチには大きな鶏小屋もある。卵を拾いにいくのは長女のミリー

#5_Repurposed Surfboards & Skateboards
ずっと乗ってきたボードたちは、愛着をもって何かの形で残したい

アーティストが住んでいたサンフランシスコの小さなシャックの壁には、もう乗らなくなったスケートボードやデッキがインテリアとしてディスプレイされていた。ウッドのデッキに好きな色を塗り、コントラストを楽しむ
庭の物置の壁にスイム・フィンとともに飾られていたのは、ショートボードの革新的なフィンデザインを考案したシェイパーのヴィンテージ・ボード
若いサーファーたちが集う、ニューポートビーチの海沿いのシェアハウス。シーフォームグリーンの外壁には、いつからあるのか、古いボードがオブジェのように張り付いている
小さな菜園を囲む、使い古されたシングルフィンのサーフボード

#6_Upcycling
不要になったものを、ちょっとしたアイデアでアップサイクリング

バンライフを楽しむ女性サーファーの車のダッシュボードは、穿き古したリーバイスのデニムで覆われている。ポケットにはちょっとした小物が入る
アウトサイド・リビングのテーブルの上にあるのは、養鶏場で使われていた餌箱。多肉植物を植えるのにちょうどいい
昔のドクター・ペッパーの木箱をDIY で飾り棚に。フィルムカメラなど古いものとの相性が実にいい
イタリアのサーフボードビルダーは、窓枠をフォトフレームにアップサイクルし、お気に入りの写真やボードのディケールをコラージュしていた
イギリスの老舗お菓子ブランドの宝箱のようなブリキ缶の容器を、サボテンのプランターとして再利用。裏蓋の文字とイラストがレトロ感を醸し出す
ミラノでサーフィンとスケートのフィルム・フェスティバルを主催するクリエイターは、トイレットペーパー・ホルダーにスケートのトラックとウィールを利用している
ロサンゼルスの屋根裏部屋で暮らすスタイリストは、かなり年代物のアンティーク・トランクをベッドサイド・テーブルとして愛用。こうしたトランクはいまローテーブルとしても人気がある
ヴィンテージ・ファブリックでボードバックを縫っているナタリー・ウェッスルズは、その端切れをハート型に切り取りプランターを彩る
あずま屋のカウンターの壁面に、色付けしたジャーを積み重ねてステンドグラス風に星条旗を表現
ハワイの古いプランテーション・ハウスの鎧戸にエアプラントを差して飾る。朽ちた感じが良い風合いだ

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