
多くのスタイリッシュなサーファーのホームであるカリフォルニアで、オーセンティンクな重いシングルフィンのロングボードで華麗なステップを決め、海の中で一際目を引くテッサ・ティモンズ。プロサーファーとしてワールドツアーでも活躍する彼女のライフストーリーをお届けします。
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生まれはメキシコで育ちはカリフォルニア、今はサンタクルーズに住んでいる。O’NEILLにスポンサードしてもらいながらプロとしてコンテストに出たり、トリップに行ってビデオ撮影をしている。いまはビッグウェイブの練習のため、オアフ島のノースショアに滞在しているわ。
サーフィンとの出合い
私の家族は11人兄弟の大家族なんだけど、その中でもサーフィンをするのは私と弟だけ。弟とよく一緒に海に行ってボディボードをしたりして遊んでいたけど、なんせ11人も兄弟がいるからサーフボードを買うお金はなかった。ある日、ラ・ホーヤ・ショアーズのゴミ箱で見つけたロングボードを家に持ち帰って、弟に手伝ってもらいながら修理して、ペンキを塗ったの。それが初めてのマイ・ボードだった。



サーフィンを始めたのはバハ・カリフォルニアに住んでいたときで、他のプロと比べると少し遅い12歳くらい。本格的に始めたのは運転免許を取得した16歳から。高校では周りに上手いサーファー友達がたくさんいたから彼女たちに追いつきたくて、それが上達に繋がったと思う。カリフォルニア出身のカシア・ミドーやジョエル・チューダーを見て育ったから、彼らから多くのインスピレーションを得ている。
いま乗っているボードはBING SURFBOARDS。オーセンティンクな重めのシングルフィンで、Izzy rider 2.0とContinentalというモデルが最近のお気に入り。波が大きければ、短いツインフィンに乗ることもあるわ。今までサーフィンした中で一番のお気に入りの場所は、セントラル・バハのサーフスポット。名前は秘密にしておくね。次に行きたいサーフデスティネーションは、スリランカとモルディブ。
プロのサーファーとして、試合へのプレッシャーを感じることはある?
試合に出始めたばかりの高校生の頃は、大嫌いだったわ。試合で感じるプレッシャーも、結果が出せないのも悔しかったし楽しめなかった。去年頃から目標を明確にして、“勝つためのサーフィン”を学び直した。ストレスなく楽しむ普段のサーフィンと、試合のためのサーフィンは全く違うものだから。試合に出ている選手と一緒にサーフィンに行ったり、映像を見たり、試合に向けてのメンタルの作り方やルーティーンもマスターするようになった。それらを実践してからは試合でも結果が出せるようになり、ゲーム感覚で楽しめるようになった。メンタルやマインドを自分でコントロール出来るようになったのが、かなり大きな進歩だと思う。

海、自然との関係を言葉で表すなら?
海は自然の中で遊ぶことの楽しさを教えてくれると同時に自然の厳しさも教えてくれる、何にも変え難い場所。普段は何も考えずにサーフィンを楽しんでいるけど、よく考えてみると地球のエネルギーを感じて、サーフィンを通して一生付き合える友達が出来るのって、とても素晴らしいことだと思う。
サーフィンから学ぶことは、人生にもそのまま当てはまる。予測できないことも起るし、新しい場所に行けばそこの波や環境に順応しなければばらない。100%マスターすることは出来ないし、1日1日を丁寧に、流れに乗るように過ごしていくことが大切。
今後の夢や目標は?
WSLのクオリファイツアーでトップ18に入って、ロングボードでワールドツアーに参加することと、ショートボードでもっとチューブに入ること。
プライベートな面では今、栄養学を勉強しているからそれを生かして何かキャリアに繋がることが出来たらいいなと思ってる。

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