
25回目に取り上げるのは「plant-based food」。湘南エリアを中心に、plant-basedフード&スイーツを展開する「LEAF&SOIL」の平井もとみさんを紹介します。

食べものを通じて生産者さんたちへ感謝の気持ちを
plant-based foodの魅力は、同じテーブルを囲んで、何の隔たりもなく、おいしいものを目の前に笑うことができることだと思っています。植物性のもの、そしてオーガニックのものを手にとって口にするということは、最終的にその土地の力をいただくこと。そして生産者さんたちへ感謝の気持ちをフィードバックすることでもあると感じています。その土地や人が常に目に見えるわけではありませんが、生産者さんたちの想いが詰まったものを口にすると、そのエネルギーが身体にダイレクトに沁み込んでいく気がして。まるで温かいスープを一口飲んだ時のほっとする感覚にとっても似ているな、と。どんなバックグラウンドを持った人でも、おいしいものを口にした時は幸せになる──。そんなことを感じたことから、植物性のみのフードやスイーツを提供し始めました。
また、幼少期からアウトドアスポーツが好きだったので、自然のなかで遊ぶ楽しさを感じたのも大きく影響していると思います。私の場合、アレルギーがあるわけでもなく、元々何でも食べられる体質なのですが、大学で専攻した環境学を通じて、食の問題が環境問題全体の4割を占める(現在はもっと割合が高いかもしれません)ことを知り、学びを深めていったことも一つのきっかけとなりました。
食材が生まれた背景を知ることの大切さ

自然の素材を食に取り入れる際には、誰が作ってくれたのか、どんな土地で育ったのかを知ったうえで購入したいと思っています。できる限り自分の目で見て、肌で感じて、直接生産者と話をするようにしています。新鮮さ、フードマイレージ、輸送コストなどの面から考えても、自分が居る場所から近いものを口にするということがしっくりくるな、と感じています。
さらに、旅先ではその土地のファーマーズマーケットや道の駅、ローカルスーパーに国内外問わず出向き、手にとって見ることが楽しみの一つになっています。そこから、どんな人がその土地に住んでいるのかを調べてみるのもワクワクするんです。
「何を口に入れるか」という選択は、栄養を摂るということだけでなく、自分自身の生き方においても一つの選択。とにかく自分が関心・興味のある食事をとってみることが一番だと思います。
日々「衣住食の丁寧さ」を意識

私が日常的に意識しているのは、「衣食住の丁寧さ」。どんな暮らしをしていようと、「衣食住」を考えることは欠かせません。
常に自分の理想の状態を保てることがベストなわけでもなく、その時その時に「自分がいかに心地よく過ごせるか」を探ることが必要だと思っています。そのためにも、感じること、口にすることを意識し、新たな人との出会いや場所とのご縁を存分に受け入れることを大切に、常に自分なりの塩梅を探っています。
また、「変化」していくことを恐れず、受け入れるというのも大切なこと。どんな選択をするにしても、常に自分に問いかけるようにしています。
「これは私にとって、大地にとって思いやりのあるチョイスなのだろうか?」
何事も、一息ついて考える「間」を今は大事にしています。
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