自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.26 ヒーリング


26回目に取り上げるのは「ヒーリング」。沖縄でヒーラー、スキンダイビング・インストラクターとして活躍するLuCyCoさんを紹介します。

生活に落とし込んだヒーリングを

物心ついたときから、人の心身を癒す魔法をあやつる「白魔道士」になるのが夢でした。あと、小学生のときからお坊さんの世界にも興味があって(笑)。夏休みの自由研究でお寺にお話しを聞きに行ったり、お経を読んでみたり。修行することで得られる能力や、神秘の世界、見えないものへの憧れが強かったのかもしれません。

波動、宇宙の仕組みや星占い、月の満ち欠け、禅の考え、ハーブティー、アロマ、フラワーエッセンスなどの薬を使わずに体調不良にアプローチする自然療法は、10代の頃から自然と取り入れていて。本格的にヒーリングを学ぶようになり、「人より先に、まずは自分を癒すことが大切」だと気づいてからは、それまで苦手だった瞑想にチャレンジしてみたり、呼吸を意識してみたり、自分の内側に潜る「セルフヒーリング」に取り組んでみたり。その結果、自分と繋がることでどんどん心が豊かに、軽やかになっていくのを感じることができました。“ヒーリング”って特別なことではなく、ライフスタイル/ライフワークであることに気づかされたんです。生活に落とし込むことで、自分自身とゆっくりコネクトしながら、癒されていく過程を楽しめるのがヒーリングの魅力だと思っています。

「ありのままの自分」に沿った生き方を取捨選択

ヒーリングを通じて、一番大きく変化したと感じたのは「氣」を感じれるようになったこと。エネルギーの高い人のそばにいると自分の身体までピリピリしたり、瞑想してると波動が浄化されていく心地よさと身体のゆるみを感じたり。

氣を感じられることで、すべての選択を「自分が心地良いか?」の基準で選べるようになり、無理をすることがなくなりました。私たちが普段見ているのは、この世界のたった5%の要素。95%は、目にみえないものでできていると言われています。

見えないものが「確かにある」と気づけた瞬間から、日常に転がっている様々な愛に気づき、いつもの景色も輝いて見えるようになりました。また、心をニュートラルに保つことができるようになったことにより、「何があっても安心安全、だいじょーぶ!」と、地に足がつくように。それに伴い、体調不良も激減し、周りの人からも優しい雰囲気になった、顔がやさしくなったと言われるようになりました。

また、今までは男性性がとても強かったのですが、「女性であることをもっと楽しもう」、「自分のなかにある女性性をリスペクトしよう」と思えるようになり、幸福度が爆上がりしました。”わたし”が”ありのままのわたし”であることが、何より大事なこと。ヒーリングをしてると、ありのままの自分に沿った生き方を取捨選択できるようになるので、心も身体もどんどん癒やされるのを感じられると思います。

“大事なこと”を教えてくれる海

そんな私にとって、「海」も日常のなかにならくてはならないもの。初めて潜ったのは、沖縄の阿嘉島でした。「地球には、こんなに美しい場所があるの!? しかも普段は隠されてる、海のなかという場所に……」と衝撃を受けたんです。そして、地球への感謝とともに、この世界をもっと長く感じたい、という気持ちも湧いてきて。すぐに息を長くとめる方法を調べました(笑)。

スキンダイビングは、タンクを背負わずに自分の吸った空気だけで潜ります。深く潜ることはある意味、死に近づく行為。だからこそ、生の要素が際立つ世界でもあるんです。意外かもしれませんが、がむしゃらに頑張るよりも、いかにリラックスできるかが海を楽しむ重要なポイント。今でも潜るたびに、「わたしってこんなに力んで生きていたんだ!」と気づかされます。

海の中では、自分に嘘がつけません。モヤモヤしていたり、不安があったりすると、びっくりするくらいすぐに苦しくなったり、息が短くなったり。自分の感情が身体に影響を与えていることが顕著にわかります。

壮大な自然に身を置くと、自分がその一部であることを思い出すことができて、海の中でふわふわと漂いながら水面を眺めていると、息をとめているはずなのに呼吸してるような、不思議な感覚になることも。

実はわたしの地元は福島で、3.11があってからずっと海が怖かったです。でも、いざ海の中を覗いてみたら、自然の厳しさの裏にある愛を感じることができました。「すべてのものは表裏一体である」「感情は潮の満ち引きのようなものである」「海こそ宇宙、海こそ自分である」。そこには人が介入することのできない、宇宙や地球のリズムがあります。
そんな自然のパワーを信じること、リスペクトすることが自然環境を意識することにもなると思うんです。自然に対して何をするべきか、しないべきかという選択が、各々のできる範囲で見えてくると思います。「あれはダメだ」「これをしなきゃダメだ!」って何事も強制したら、楽しくないですしね。リズムに乗りつつ、自分の中から湧き上がる「本当はやりたい、やりたくない」の声を聞きとって、ありのままの自分で流れるように心地良く生きる人が増えることで自分自身だけでなく、周りの人も、そして自然・地球も癒されていくと思っています。

心がときめいた選択をすることで自分の心地よい暮らしへ

自分の身の周りを「超お気に入り、一軍のもの」にすることや、損得や大変さに関係なく「心がときめいた選択」をしていくことで、自分の望む世界に移行しやすくなります。私たちは、日常生活で自然と、何でもジャッジする癖がついてるんです。親や先生、メディアから言われてきた「あれはいい、これはダメ」。周りの目や常識──。ついつい、そんな「外側」に合わせてしまいがちですが、そうやって自分の本当の望みではない方を選択してると小さなモヤモヤがどんどん溜まっていって、気づかないうちに心身に影響を与えてしまうんです。

波動レベルで言えば、自分の発する波動と同じものが引き寄せられるので、自分がいかに心地良い状態でいるかということがとても重要。「わたしって、何が好きで何がいや?」という質問を自分にしてあげると「自分自神」の心地よさの基準が見えてくるのでぜひ試してみてください。ジャッジを手放して、「わたしは私の好きな世界を生きる!」と決断しちゃいましょう!

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