
数多くの有名サーフブランドが生まれ、オーストラリア・サーフィン文化の発祥の地と呼ばれるトーキー。この地で家族と暮らしながら、自身のスイムウエアブランドをプロデュースするエマ・バックランド。北欧生まれの彼女がデザインする洗練されたビキニは、トーキーを愛する彼女の想いが詰まっている。そんな彼女のライフストーリーをお届けします。
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スウェーデン北部の農場で生まれ育ち、2011年にRMIT大学で広告の学士号を取得するため、メルボルンに引っ越してきた。大学最後の年にサーフコーストに移り、リップカールやクイックシルバーといった大手のサーフカンパニーでフリーランスとして働き、その後トーキーが拠点のパタゴニアで正社員としてグラフィックデザイナーの仕事をすることになった。パタゴニアで5年働いた後、フリーランスデザイナーとして活動することに。現在はウェブ・グラフィックデザインをしながら、サスティナブルなスイムウエアブランド「U&I Label」を運営している。
サーフィンとの出合い
初めてサーフィンに挑戦したのは19歳のとき、雪の降るノルウェーの海で。ビーチには雪と氷があって、スノーエンジェルをして体を温めてから海に飛び込んでいたわ(笑)。
普段サーフィンをしているのはベルズビーチ。みんなベルズと言うとプロの試合がある場所だから大きい波を想像するけど、実際はとてもフレンドリーでファンな波。初心者には向いていないかもしれないけど、1人で沖に出てサーフィンできるレベルならすごく良い波に乗れる。
サーフボードをいっぱい持っているとどれを使うか悩むから、今はお気に入りの4本だけに絞っている。次に行きたいサーフデスティネーションはインドネシア! 最高の波を求めて島々を旅したい。



U&I Labelについて
ブランドを始めたのは8年くらい前。当時はパームツリーやフラミンゴなど若い女の子向けのデザインしかなくて、大人の女性のためにデザインされたものが少なかった。もう少し大人っぽくて、落ち着いた色を使って、サーフィンやフリーダイビングをする人や、もっとアクティブな人のために実用性の高いものを作りたかった。
スイムウエアのデザイン、カラーパレット、サスティナビリティへの取り組みなど、色んな面で海、自然への愛を表現している。環境に優しい生地を使うのも大きな課題だったけど、2018年、廃棄されるフィッシュネット(漁網)から作った100%リサイクルナイロンに切り替えることができた。サーファーや海の近くに住む人は海洋環境を守りたいと強く願っている人が多いから、ブランド全体でその動きをサポートしようと決めた。これからの目標はチームのメンバーを増やして、人々のワードローブにずっと残り続けるようなビキニやアパレルを作っていくこと。


海、自然との関係を言葉にするなら?
常にスウェルや風をチェックしているし、良い意味で中毒に近い感じ。ヨーロッパに住む家族や友達の多くは山と密接な関係があるって言うけど、私にとってそれは海。サーフィンをしなくても、1日に1回は海を見たり泳いだりするのが理想。
あなたを幸せにする3のものは?
子供たち、夫と過ごす時間、海で過ごす時間、美味しい食べ物。あと1つ付け加えるなら、いま住んでいるトーキーも私を幸せにするエレメントのひとつ。世界中のいろんな場所に住んできたけど、トーキーはとても特別で独特の雰囲気がある。ビギナー向けの波からワールドクラスの波まで、数百メートルの移動で楽しむことができる。大都市のメルボルンも近く、そこで洗練された文化や食事を楽しんだ後、家に戻ってくるとさらにこの土地が好きになる。

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