
27回目に取り上げるのは「スパイス」。食・自然が豊かな高知県でサーフィンを楽しみながら、北アフリカの調味料HARISSAをオリジナルブレンドして全国展開するなど、料理家としても活躍する有元くるみさんを紹介します。

モロッコ・シェフシャウエンのオリジナルスパイスに魅せられて
私にとってスパイスは、10代の頃から日常のなかにあるものでした。旅好きだった母は旅先で集めたスパイスを持ち帰り、日々料理をしては私たちに食べさせてくれました。キッチンにはスパイスの小瓶がたくさん並べられていたので、子どもの頃から料理をするときは自然とスパイスを使っていたんです。
今では私も、モロッコやインドに行くたびにトランクいっぱいにスパイスを入れています。もう一度行きたいのは、モロッコの山にある村、シェフシャウエン。小さな食材屋さんで売っていた45種類のスパイスをミックスしたオリジナルブレンドを買いに行きたくて。私のお店の屋号の「45epices」は、このブレンドスパイス名から付けているんです。

そんなスパイスの魅力と言えば、和洋折衷の料理に使えること。そして、スパイスの使い手によって味がまったく変わること。日本に数多くあるカレー屋さんも同じ味のお店がないように、スパイスの使い方によって料理の味も変わってきます。さらに、スパイスさえ持っていれば旅先やキャンプでの料理が簡単においしく仕上がるのも嬉しいポイントです。
自然に育った食材を選び、自然に沿った生活をすることで心地よい暮らしに

ストイックに完全オーガニックにこだわっているわけではありませんが、食材を買うときはなるべく自然に育ったものを選んだり、顔の見える生産者から仕入れたりということを心がけています。畑もあるので、オーガニックの野菜を育てることも。飲料水は山まで温泉水を汲みに行っています。
また、やむを得ないとき以外はプラスチックのものを買わないようにしています。その他の日常アイテムも長く使えるもの、代々受け継げる質の良いものを選ぶように意識しています。
身体づくりにも気を配っていて、体力・筋力低下防止のために、毎日ちょっとしたトレーニングをしています。週2回はサーフィンをし、その後はゴミ拾いをすることを習慣に。さらに、「Surfoodtrip」を続けることも楽しみになっています。Surfoodtripとは、旅先でサーフィンやスノーボードを楽しみながら地元の食材を使って料理教室を行ったり、イベント出店することで、10年ほど続けています。

そんな私にとっての心地よい暮らしとは、時間に縛られずに自分のペースで仕事ができること。自然の流れに任せ、無理をしないことで自分らしくいられる気がします。
さらに、人のために動き、何事にも感謝をする、自分勝手なジャッジをしないということを大切にしています。
自分の好きな味・香り・形を選ぶところからスパイスを日常に
スパイス選びで大切なのは、自分の好きなものを選ぶということ。まずは自分が好きな香りや味、形のスパイスを買ってみて、キッチンの一番お気に入りの場所や使いやすい場所に置いてみてください(買っても仕舞い込んでしまって、そのまま使わないで時が経ってしまう……というのが多いので)。

そして、「これに合うかも?」というイメージをして、とにかく使ってみるのがおすすめです。2、3種類のホールスパイスをペッパーミルに入れ、挽きたてスパイスを楽しんでみるのも楽しいですよ。私が作っている「HARISSA」や「MOROCCAN BBQ SPICE RUB」は本当に使いやすく、我が家のスパイス料理には欠かせない存在となっています。実は和食にもHARISSAがとっても合うのでおすすめです。
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