
世界を旅するフォトグラファーNachosさんが旅したメキシコ・プエルトエスコンディード。
魔法のサーフタウンと呼ばれるこの街で出会った女性たちは、この海のある小さな町での素朴な暮らしに満足しているように見えた。そんな女性たちの暮らしを3回に分けてご紹介する。
「小さなビキニショップとサーフィンの毎日」アリエラ・ペラルタ
ラ・プンタのビーチで海を眺めながら待っていると、後ろから「Hola!」と元気な声が聞こえてきた。くしゃっと大きな笑顔がキュートなサーフガール、アリエラだ。

彼女はこの町で生まれ、この海のそばで育った女の子。家族はラ・プンタのビーチフロントのホテルを営んでいて、アリエラはその1階で小さな水着のセレクトショップを任されている。

彼女は5年程前、弟と一緒に父親からサーフィンを教えてもらって以来、すっかりサーフィンの虜になった。

朝起きて家族みんなで朝食を済ませたら波チェックに行くのが日課。波があればサーフィンをしてから仕事に行き、夕方にはお店を閉めてビーチでリラックス。
そんなシンプルなビーチライフを家族全員でおくっている。「サーフィンしているときが一番幸せ。だから毎日幸せってことかな!」。

いまでも十分ハッピーだが、将来はまた別にやりたいことがあると言う。それは、サーフィンができる波があっても環境が整備されていない土地や国を訪れ、そこで出会う女の子たちに水着やサーフボードを提供すること。
「サーフィンの楽しさを知って、楽しんでもらいたいと思ってるの」と少し照れくさそうに笑うアリエラ。

自分よりも他人の幸せを想い、それが言葉としてスッと出てくる19歳。いま彼女自身が幸せでいられている何よりの証拠だ。
そのプロジェクトが実現したらどんなに素敵なことだろう。彼女なら近い将来、きっと叶えてくれるはずだ。
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