
前回に引き続き、これからは数回に分けて私の好きなサーフポイントについて書こうと思う。
海外でサーフィンと言えばカリフォルニアやハワイが一般的なイメージだと思うけれど、ヨーロッパにもサーフポイントはたくさんある。
今まで行ったヨーロッパのサーフポイントで好きなのはサンセバスチャン。
スペインの北西部とフランスの南西部にまたがるバスク地方のスペイン側に位置する街。
日本では美食の街としていられているけれど、時期によってはかなりパワフルな波が割れるポイントがあるのだ。
バルセロナに住んでいる間に3回も訪れた好きな場所。
サーフィンだけでなく、美味しいピンチョスが並ぶバルがあるのも好きな理由の一つ。
初めてバスクに行ったのは2018年の11月。
2ヶ月ほどヨーロッパを旅していて、パリから電車でフランスバスクのビアリッツまで行き、サンセバスチャンに住んでいる友達に迎えに来てもらった。
その友達が住んでいたのはサンセバスチャンのズリオラビーチのフロントで、リビングにあるソファベッドから起きると窓の外、すぐそこに見える波。
リビングから波チェックができるなんてなんとも贅沢だった。
近くでカフェコンレチェ(カフェラテ)と、トルティーヤパタタス(スペイン風オムレツ)を頼んで腹ごしらえをして、友達のボードとウェットを借りてサーフィンへ。
冬の大西洋の海は氷水、頭が痛くなるくらい寒い。
いくつか波を超えて沖へ向かう間に冷たさには慣れ、そして波に乗ればそんなことは忘れられる。
海に向かって右側はカレントが強く波も掘れ、チューブになるショート向けのポイント。左側はスクールやロングボード向けの波が割れる。
海の目の前の駐車場にはいかにもサーファーっぽいフォルクスワーゲンのオンボロヴァンが多く停まっていて、サーフカルチャーが根付いている場所だということがわかる。
海の中は基本的にはみんな優しくて、私が波に乗れるのがわかると、「こっちの方がいいよ!」と教えてくれてポイントを移動したりする。「どこから来たの?」と気さくに質問してくるサーファー。「日本だよ!」 と答えると「どこでサーフィンできるの? 行ってみたい」なんて会話もしたり。
数日続けて入っているといつもいるメンツが大体わかって、仲良くなったりもする。
それでも海から上がるとみんなそれぞれのペースで、ビーチにあるシャワーをささっと浴びて、いつの間にかいなくなっている。
※写真は夕暮れどきのズリオラビーチ
スペシャルコラム「Endless Waves」#24_やっぱり旅が好き

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これは不定期でやっていることなのだけど、今回はかなり長くやってみようと思う。
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