
バリ・ウルワツの海の中、パワフルなライディングで一際目立つサーファーがいた。声をかけるととても気さくで、笑顔が印象的だったエル・サンピエール。プロサーファーとして活躍しながら、自身のキャリアやパーソナルライフの目標に向かって突き進む、彼女のライフストーリーをお届けします。
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生まれ育ちは南カリフォルニア。16歳の頃から海外のサーフィンコンテストに出場するようになり、将来は世界中のサーフスポットを転々としながら生活することを思い描いていた。
現在は主にパーソナルトレーナー、コンテントクリエイターの仕事をしをしている。プロサーファーの彼と冬の数ヶ月をポルトガルで過ごして、その後はコンテストがある場所にサポーターとして同行する生活をしている。だけどお互い離れて過ごす時間も大切だから、今は一人でバリに滞在しながら、ガールズサーフトリップをしたりトレーニングをしたりしていて、この後オーストラリアで彼と合流する予定。
周りの人からはどうやってそんな生活をしているの? とよく聞かれるけど、正直言うと自分のパッション、好きなことを追い続けた結果だと思う。好きなことをしていると流れに上手く乗れるし、苦になることもないわ。自分でも今の生活が出来ていることに驚くこともあるけど、それと同時にとても感謝している。

サーフィンとの出合い
初めてサーフィンをしたのは5歳の頃で、本格的にするようになったのは13歳から。サーフカルチャーが盛んな土地で育ったから、周りはプロ並みに上手い子ばかりでとても刺激的だった。13歳の時に初めて国内のコンテストに出て、海外に挑むようになったのは16歳のとき。コンペティターになると生活のほとんどの時間をサーフィンやトレーニングに費やすことになり、金銭的にもメンタル的にも簡単なことじゃない。
今はコンテストには出場せず、フリーサーファーとして活動しているけど今はこれがベストだと思うし、楽しめている。近い将来はまた、コンテストに出たいと思っている。
サーフィン上達へのアドバイス
毎日コンスタントにサーフィンすること。波が良くても悪くても必ず学べることはあるし、色んな波を経験するのはすごく大切なことだと思う。あとは自分のライディングをビデオに撮って、分析するのが一番。毎回一生懸命サーフィンしても知らないうちに同じミスを繰り返していることもあるし、欠点を知ることで修正でき=上達することができる。



お気に入りのサーフスポット
トロピカルな場所が好きなので、インドネシアは特別な場所。スンバワのレイキーピークやメンタワイ、最高な波がどの島にもあって、それぞれの島にもアクセスしやすい。
今一番行きたい場所はフィジーと南アメリカ。数回しかやったことはないけど、1人で行くサーフトリップも大好き。自分の好きな波で好きなだけサーフィンできるのは、私のスタイルに合っている。あと、道中で出会う人々やハプニングも旅を面白くしてくれる。
海、自然との関係を言葉にするなら?
海で過ごす時間は精神的にも肉体的にも、私を良い方向へ導いてくれる。特にサーフィンを通じて得た自信は、計り知れないわ。自然の中に身を置くことで自分を客観的に見ることができるし、前まで乗れなかったサイズの波や、難しい波に挑戦するたびに、自分のレベルが上がる気がする。そしてそれが普段の生活にも良い影響を与えている。何か小さな不安があっても、これまでの経験や成功を思い出すと「私なら出来る」という力が湧いてくるの。

今後の夢や目標
サーフィンのレベルを上げるのが今の一番の目標。つい最近メンタワイに行ったんだけど、波と自分のコンディションがマッチし、これまでで最高のパフォーマンスをすることが出来たの。その時の感覚が今でも忘れられなくて、もっと上手くなりたいと強く思った。たまに自分に強く当たりすぎることもあるけど、目標があるとそれに向かって頑張れるタイプだから、どこまでいけるか楽しみだわ!

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