サスティナブルでラグジュアリー。「SELJAK」のブランケットの秘密|前編

HONEYのECストアで販売している「セルジャックブランド(Seljak brand)」のブランケット。リサイクルウールを使用したブランケットは暖かさや耐久性、抗菌性などどれをとっても超一流のクオリティで、オーストラリア環境省も受賞している。

そんなブランドについて、代表のセルジャック姉妹にインタビューを実施。ブランケットの秘密を、前編・後編の2回に分けて紐解いていきます。


2016年、カリーナ・セルジャック、サマンサ・セルジャックの姉妹によって誕生したセルジャック。オーストラリア・タスマニアにある工場と、リトアニアにある歴史ある織物工場で製造する、リサイクルウールのブランケットが主力の商品だ。

ブランドを立ち上げた理由について、姉妹はこう語ってくれた。

「私たちがブランドをローンチしたのは、廃棄物のない世界を目指したかったから。製造工程はもちろん、製品の使用や廃棄にいたるまで『捨てる』ということを完全に無くしたかった。地球の貴重な資源を使うからには、それらの価値を高めてできる限り長い間維持させ、また循環させる。この流れをサイクル化できたらと思ったんです」

その言葉通り、「捨てないものづくり」を目指す彼女たちが作るブランケットは暖かさや耐久性などどれをとっても最高品質で、その上サスティナブルな素材を採使用している。

素材は70%以上がリサイクルメリノもしくはラムウールの廃材を使用。残りの30%はほかの繊維、モヘアや綿、アルパカ毛を使っており、強度を増すために少量のポリエステルが加えられている。そしてこれらは全てリサイクル品だ。

ウールは再生可能で臭いや汚れに強く、抗菌性の高い優れた天然素材。さらに軽量で通気性も良く、断熱性にも優れている。

「私たちはブランドを立ち上げるまでの1年間、さまざまなことを学び、リサーチを繰り返していましたが、この素材のアイデアはそんな中で生まれました。

インドでテキスタイルの企業を訪問し、上質な手織り生地がどのようにして作られているのか、その研究に時間を費やしました。そんな中、地元のオーストラリアにある、価値が高いのに廃材になってしまう資源を使ってビジネスができないかと思ったんです。

その後タスマニアで高級スローを織っているウール工場が、その生産端材を保管しているのを見つけたとき、アイデアを実現するためのパートナーを見つけたと思いました。そこから最初の製品であるセルジャックオリジナルのリサイクルメリノウールブランケットを織り上げることになったんです」と姉妹。

このようにして、セルジャックのブランケットは上質な素材を使用しながら、サスティナブルに生産することを実現した。

さらにブランケットを使用しなくなった場合、連絡すれば無料で回収してくれる。カーボンニュートラルな輸送で工場へ戻り、糸を解いて巻き直し、次の新しいブランケットとして生まれ変わるのだ。こうしてセルジャックは創業の2016年から約2,825kgもの廃材を使用。資源を無駄にすることなく、循環させることに成功している。

また、セルジャックは社会貢献活動にも積極的に力を入れている。メルボルンにある「アサイラムシーカーリソースセンター」と呼ばれる難民救済施設へ177枚のブランケットを寄付。さらに一部の商品は購入されると売り上げの一部が施設へ寄付される仕組みだ。

今回はセルジャックのブランドについて紹介したが、来週公開の後編では、商品について掘り下げます。


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