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  • 「水温上昇と、サイズアップしていく波」|地球の今、海の今を知るVol.15

    「水温上昇と、サイズアップしていく波」|地球の今、海の今を知るVol.15

    シーズンや天候、風や潮汐のリズムにあわせて表情豊かに、海の水面をたゆたう、波。それは日によって時間によって、私たちを優しく、心躍らせながら海に誘い出してくれるときもあれば、近寄りがたいほどに凶暴なときもあって……そうしていろんな姿を見せてくれてこそ自然の摂理。けれど、気候変動の影響がどんどん科学的に明らかになる近ごろは、「この波も、昔に比べて変わってきているのかな?」なんて思うこともあるかもしれません。

    1900年頃から増えはじめた温室効果ガスの排出量は、1950年代からいっきに右肩上がりに、どんどんと温暖化が進んでいる地球ですが、じつは人為的な原因で増えた熱の「90%以上」もを、海が吸収してくれていることがわかっています。それもここ数年は、温室効果ガスが生み出す熱量も、海が吸収している熱量も、それまで推計していた量では「過小評価しすぎていた」と警告する研究者たちも増えてきました。私は海に入るとき、毎回かならず水温などを計測できるコンピュータをつけて、水温データもログとして書き残しているのですが、同じ海域で、冬のこの時期だけを比べてみても、10年前より3度前後も水温が高く、生き物の様子も「これまでとは違う」ことが当たり前になっている。その上に科学者たちの声を聞いていると、私たちが思っている以上に、海がどれほど温暖化に敏感で、いち速く深いダメージを負っているかを強く感じます。

    海面上昇の理由は大きく2つ

    海に熱がたくさん蓄えられると海水の蒸発量が増えて、台風や豪雨の規模がどんどん巨大化していることは皆さんも感じているはずですが、海面上昇も年々スピードアップしています。海面上昇の理由は、①山岳氷河や南極大陸、グリーンランドなど、陸上の氷河や氷床が融解した水が海に流れ込んで海水の量が増える、②水温が高くなって海水の体積が膨張すること、の2つが影響し、今は氷の融解も水温上昇も加速中。「海に浮かぶ氷山は?」というと、グラスのお水に氷を入れたとき、氷が溶けても水の体積は変わらないように、北極や海に浮かぶ海氷が溶けても海面は変化しないので、海面上昇は①と②が主原因です。過去100年近い観測では、世界の平均海水面は約17cm上昇していますが、上昇率もだんだんと上がり、今のままでは2100年に世界の海面が最大82cm以上も上昇することに。そうなると沿岸の街では高潮や浸水の被害が避けられず、日本のビーチも8割以上が消えてしまうだなんて未来予想図まであります。


    波の力にも影響を及ぼす地球温暖化

    こうなると波についても変化がないわけもなく、波の高さ、強さともに、気候変動の影響を受けながら年々パワーアップしているそうです。お気に入りのビーチでも、すでに波打ち際が昔よりも陸地に迫っているところ、波のブレイクポイントが変わったことなどを感じているかもしれませんが、地球温暖化が「波の力」にも影響を及ぼしていると科学的に判明したのは、つい2019年のこと。学術誌『Nature Communications』の研究発表で初めて、波の持つエネルギーが地球規模でパワーアップしていることが明らかになりました。おもな原因は、海水温の上昇によって海面を通る風が強まっていること。研究結果では過去70年間で、波の力が世界的に毎年0.4%ずつ増えてきているそうです。

    「波がサイズアップ」と聞くとこころなしか胸が弾んだりもするけれど、波がパワーアップしていくと砂浜の侵食も進んで、ビーチや海底の地形が変わればおのずと、波の良し悪しも、サーフポイントも、残念に変わっていってしまうかもしれません。そもそも、過剰な人間活動のせいで増えた熱を、90%以上も吸収してまで地球のバランスを保とうとする海、それでもどんどん悪化していく気候変動……それを思うと、私は海に入るたびに「ごめんね」と「ありがとう」の気持ちが、胸の奥のほうから湧き上がってきて、ますますじっと、海との対話に心を傾けてみたりしています。

  • 素敵なあの人の、海を感じるお気に入りアイテム | ブランドディレクター・デザイナー Makiko Kozukaさん

    素敵なあの人の、海を感じるお気に入りアイテム | ブランドディレクター・デザイナー Makiko Kozukaさん

    〈海を感じるお気に入りアイテム #08 ブランドディレクター・デザイナー Makiko Kozukaさん〉

    海を想い、海を大切にしながら暮らす。HONEYがずっと提案してきたそんなライフスタイルを体現している人を取材し、海にまつわる愛用品を紹介してもらう連載。次に登場いただく方も紹介してもらい、海への想いをつなげていくリレー方式でお届け。

    第8回は、「six voma」「Under the Skin」「目覚めの一瞬前」などのアパレルブランドのディレクターであり、ファッションデザインやブランディングも手掛けるMakiko Kozukaさんが登場!


    【ITEM 01: Under teh SkinのPrint Fabric Pants】

    自社で展開しているメンズブランド「アンダーザスキン」のパンツ。サイズダウンすれば女性もラフに着こなせます。遊び心がありながらも上質な素材と縫製で、大人がさらりとまとってサーフィンやビーチライフを満喫できるようなアイテムを……という想いからオリジナルでプリントを描き、パターン、縫製全て自社で生産しています。柄ものですが意外と合わせやすく、シンプルはもちろん派手めのトップスにもなじみ、ヘビロテできるのもポイント。さまざまな色柄があり、カップルで色違いを着るのもおすすめ。日常に彩りを!

    【ITEM 02: Madrugada TablasのSurf Board】


    メキシコの辺境の土地スコーピオンベイに行った時に、マット・ハワードとブリタニー・クインによるブランド「Madrugada Tablas」にオーダーしたファブリックボード。この土地でサーフィンできる日がくるなんて……感慨深い至極のサーフトリップでした。その時に一目惚れしたローズプリントのファブリックで作ってもらったコメット7f。これに乗ってからロングボードに乗ることがなくなってしまったぐらいサーフボードの概念が変わりました。日本では波のある日にしか楽しめていませんが、ずっとそばにいてほしいボードです。

    【ITEM 03: 目覚めの一瞬前のEmbroidery Gown】

    自社で展開している「目覚めの一瞬前(MEZAME NO ISSHUN MAE)」という春画や日本画をモチーフにしているブランドのガウンです。海が好きなので蛸と人魚の絡みをデザインして刺しゅうにしました。春画ってどうしても受け入れられない風潮もあったりしますが、キャッチーに捉えてもらえるようにデザインしているので、ぱっと見可愛く見えるところが気に入っています。シャリ感のあるコットンナイロンのロングタイプのガウンで海上がりにもカーデ代わりに羽織れますし、日本を感じるデザインで会話のネタにもなります。



    Profile
    Makiko Kozukaさん
    renoise LLC、YAKUMI IncのCEO兼ディレクター。自社ブランド「six voma」「Under the Skin」「目覚めの一瞬前」のディレクターを務めながら、ファッションデザイン、ブランディングなど、多岐に渡って活躍。気軽に始めたサーフィンがいつしかライフスタイルの一部になり、都内とアトリエを構える七里ガ浜を行き来する生活を送っている。@m_kozuka

  • 古着物をアップサイクルするKINUの美しいフィロソフィー

    古着物をアップサイクルするKINUの美しいフィロソフィー

    家で眠っていたり、不要になった着物、どうしてる? 大切に取っておいても使う機会がなくて困っている人も多いのでは。上質な生地なのにもったいない! と立ち上がったのがチエさんとリコさんの2人。古着物をアップサイクルするブランド、KINUをスタートさせた。

    KINUでは使われなくなった着物の裏地であるシルク(絹)を手作業で草木染めして、デイリーに着られるラウンジウエアとして生まれ変わらせている。これはサステイナブルなブランドでありながら、ひとつのプロジェクト。使われなくなった着物ばかりか余った切れ端まで無駄にしない。“No Waste”に徹底的にこだわっている。

    ファッション業界の大量生産に違和感を感じ、自然と伝統に寄り添った優しい服作りをマイペースに推進する2人。ブランドの哲学や2人の生い立ちをインタビューした。


    草木染めによる天然のカラーは、時にこんなにも鮮やかに。シルクに乗せて光を通すとより一層美しい
    ―――KINUのコンセプトを教えてください。


    「着物は今の服よりも丈夫に作られているから、長く大切に着ることができます。可愛くて、サステイナブルなファッションは実現可能だということを伝えたいんです。着物から溢れ出る質の良さを生かして、ラグジュアリーでありながら、毎日着られるラウンジウエアを目指しています。“息のできる”服というイメージ。サステイナブルに大量生産は比例しないと思っているので、少しずつ。売り上げよりもクリエイティブを優先していて、すべて一点ものになります」


    縫い物のキャリアは14年間にもなるチエさん。インタビュー中にも、シルクの切れ端でささっと巾着を作ってくれた

    ―――2人について教えてください。まずは縫製のチエさんから。
    「KINUのクリエイターで、型紙起こしや縫子を担当しています。アメリカの大学でジャーナリズムを学んだ後、特許事務所に就職しました。アメリカでは仕事が5時で終わるから時間があって、趣味で縫い物を始めたんです。YouTubeを見たりしながら自分でコツコツやっていました。気づけば趣味を通り越して、お客さんにオーダーメイドの服を提供するようにまでなっちゃったんです(笑)。着物のアップサイクルはもともと『Vivat Vertas』という別のブランドでやっていて、ウェディングドレスからフォーマルウエア、デイリーウエアまでなんでも製作してます。2020年にKINUのプロジェクトをスタートさせました。今はオフィスワークと育児とバランスを取りながら進めています」


    母親が華道家だったというリコさん。着物と花に囲まれて育った経験もこのプロジェクトに通じているはず

    ―――ディレクションをされているリコさんは?


    「私はKINUのクリエイティブディレクションをしています。Webサイトを作ったり、PRやコンセプトを考えたり。生まれは北海道で、ニュージーランド育ち。14歳でアメリカの大学に飛び級しました。ニュージーランドには自然がいっぱいで、物に溢れていないためか想像力が豊かになり国民的にもすごくクリエイティブ。サステイナビリティや環境への教育も徹底されているんです。最初はファッションデザイナーに弟子入りして、サステイナブルな洋服のデザインを勉強しました。化学が好きだったから化粧品会社で研究員として働いた経験も。その後アートとグラフィックデザインをスタートして、今はアーティストとしても活動しています。化学者だったので薬品と薬品が合わさった時にどういう変化が起こるかある程度予想できるから、その知識と憶測を自分のアートやKINUの草木染めに活かしています」


    石やコケ、墨など自然の素材を使って描かれたリコさんのアート作品からは、ディープな地球のエネルギーが感じられる


    ―――生地はどこから調達するんですか?


    「KINUで使う生地は基本的に『Vivat Vertas』で使ったユーズドの着物の余りです。内側のシルクも質がいいのに捨てちゃうのはもったいないと思って。服を作っているとファッション業界の無駄の多さがより鮮明に見えてくるんですよね。だからKINUでは布を新しく買いません。それどころか、KINUの服を作った後に出るさらに小さな切れ端も、小物にしたりシュシュにしたりして再利用しています」


    鮮やかな黄色はバラ。道端に落ちている植物を利用することも。試行錯誤しながら自然の色味を調整する

    ―――着物の生地を使う良さはどんなところですか?


    「着物の裏地のシルクは最高級なんです。夏は涼しく、冬は暖かく、体温調整もしてくれる素晴らしい天然素材。丈夫で長く使えるのが一番のメリットです。でも古い着物だと変色していることもあるし、伸縮性もない。着物で使っているから生地の幅が決まっていて、デザインも限定されてしまいます。一見すごく使いづらく感じるんですけど、私たちはそれを『味』ととらえて楽しんでいるんです。変色は自然の繊維を使っているからこその経年変化で、それもまた美しい。上から染めてしまえばまったく気にならない。ストレッチ性を少し出したかったら斜めにカットすればいいし、逆にストレッチのない質感を活かすこともできます。完璧を求めなくていい。『このシルクでできるものは?』みたいな感じで、限られた中でアイディアを生み出すのが楽しいんです」


    誰かのもとで輝いた着物が生まれ変わり、自分のもとで別の輝き方をする。KINUが紡ぐロマンティックなストーリー


    KINU
    Instagram公式HP

  • HONEY LEARNS TO SURF 〜11 White Water〜 | アーティスト Robin Laneiコミック連載

    HONEY LEARNS TO SURF 〜11 White Water〜 | アーティスト Robin Laneiコミック連載

    Robin Lanei ×HONEYのコラボコミック企画第11回。
    オリジナルキャラクターHONEYちゃんがサーフィンを始め、
    成長していくストーリーを毎週火曜日にお届けしています。
    今回の話は、ホワイトウォーターで波をキャッチ!



    HONEY LEARNS TO SURF 〜11 White Water〜

    #1
    HONEY:OK、コツがつかめてきた気がする。
    SURFBOARD:そうだね、よくできてるよHONEY。

    #2
    HONEY:もう波に乗っていいかな?
    SURFBOARD:いいよ!
    SURFBOARD:まずはホワイトウォーター(波がくずれた後の白い状態)で波をキャッチすることから始めるよ。波に乗るタイミングと波が押してくれる感覚がわかるようになるからね。そうやってたくさん波に乗るといい練習になるんだ。一番の近道だよ!!

    #3
    1 自分の波を選ぼう
    2 ボードを反対向きにする
    3 足まで、体全部がボードに乗ったら…パドル!!!

    #4
    HONEY:でも今わたし、背中を海の方に向けちゃってるよ!
    SURFBOARD:そうだよ! パドルするときは、肩越しに見れば波との距離感がわかる。でも同時に前も見なきゃだめで…

    #5
    HONEY:考えることがたくさんあるなあ! やばい、波が突っ込んでくる!
    SURFBOARD:波は誰かのために止まったりしないからね! 前向いて! パドルして準備! 3・2・1…

    #6
    バッシャーーン!
    HONEY:うわあああ! こわいよー!
    ワーーーーー!!!

    #7
    HONEY:でもあれ…なんか楽しいかも…
    HONEY:ねえ! これちょー楽しい! すべってるのがわかる!
    SURFBOARD:そうだよHONEY! サーフィンは楽しいものなんだ!
    HONEY:ていうか、わたし今どういう状態?
    SURFBOARD:立ち上がる前のへんてこな状態!(笑)
    HONEY:そうだよね!


    Robin Lanei(ロビン・ラネイ)
    メキシコとカリフォルニアを拠点に活動するアーティスト。母親が日本人。思わずクスッと笑ってしまう“女性サーファーあるある”をコミック調で描く。HONEY読者へのメッセージ。「サーフィンは人生に通じるところがあると思う。『習うより慣れろ』、『根気が大切』、『顔を上げて(文字通り)』、『パドルを頑張る』とかね。私の視点とコミックを楽しんでもらえたら嬉しい」。 
    公式サイトInstagram 

  • Organic & Vegan Table オーガニック&ヴィーガンなお店を訪ねて Vol.13

    Organic & Vegan Table オーガニック&ヴィーガンなお店を訪ねて Vol.13

    東京・中目黒〈Ballon〉

    オーガニックやヴィーガンな食を心がけて、もっとヘルシーに美しく、地球にも優しい暮らしをしていきたい。そんな人たちのために、HONEY編集部が厳選したレストランやカフェを紹介する連載。

    第13回は、東京・中目黒にある「Ballon」をピックアップ。


    野菜だけでもしっかりおいしい、サステナイブルなファストフード

    料理家として活躍するSHIORIさんがオーナーを務めるお店「Ballon」は、“サステナイブルなファストフード”を掲げた100%ヴィーガンのファラフェルスタンド。印象的なグレーの窓枠やあたたかみのあるランプ、異国情緒あふれるタイルなどを使ってデザインされた店内は、海外のカフェに来たような気分にさせてくれる。

    それもそのはず、このお店のイメージソースはフランス・パリにあるカフェなのだそう。SHIORIさんがパリを訪れたときに、中東の方が多く住むマレ地区で食べたファラフェルサンドに感動したことがきっかけで「Ballon」の計画がスタート。「身体によくて、ちゃんとおいしい」を多くの人に広められるようなお店を作りたいという思いがあったという。店名はフランスのバレエ用語で「飛んでいるときの軽い動き」という意味の言葉で、ヴィーガンフードの軽やかさとイメージを重ねて名付けた。

    「ファラフェル」は中東発祥の、ひよこ豆で作ったコロッケ風の料理だ。外はザクザク、中はほっくりと仕上げたスパイシーなファラフェルを、7種の野菜と一緒にピタパンにサンドして自家製ソースをかけたのが「Ballon」自慢のファラフェルサンド。どこを食べても異なる味と食感が楽しめ、100%ヴィーガンとは思えないほどのボリュームと満足感だ。

    「オーガニックやヴィーガンといった難しい話をする前に、最も力を入れるべきポイントは“おいしさ”だと考えているんです。どんなに身体や環境によくても、おいしくなかったら毎日は続かない。おいしさを追求したファラフェルサンドを通して、オーガニックやヴィーガンを身近に感じるきっかけになれたらいいな、と思っています」と話してくれたのは店長の田中輝彦さん。

    ファラフェルサンドのほか、Veganソフトクリームも人気メニューだ。有機栽培豆乳、有機栽培アガベパウダー、自然栽培甘酒、国産なたね油、麻の実、有機バニラビーンズ、天日塩といった選りすぐりの原料から作られており、軽やかな甘味、すっきりとした後味、口どけの良さが特徴。ドリンク類も砂糖を使わず、てんさい糖やアガベシロップなどで甘さを出している。

    テイクアウトもでき、こぢんまりと居心地のいい店内のスペースでイートインも可能で、楽しみ方は自由。そんな気軽さもうれしい。「お子様から大人の方までみんなが安心して手軽に楽しんでいただけるのが魅力だと思っています。宗教上召し上がれない方はもちろん、乳製品、卵などのアレルギーがある方も食べられるメニューが多いので喜んでいただけています」と田中さん。

    見た目に鮮やかで、しっかり食べ応えと満足感のある「Ballon」のファラフェルサンドは、食べる人を思いやる食材で、真心こめて作られたからだに優しいファストフードだ。忙しいときに利用したくなるファストフードこそ、身体にも心にも美味しいものを選んで、たっぷりエネルギーをチャージしよう。


    〈Recommend Menu〉


    【ファラフェルサンド】
    ひよこ豆のコロッケような中東料理「ファラフェル」と、できる限りオーガニックにこだわった7種類の野菜を、ふわふわのピタパンに挟んだサンドウィッチ。2種の自家製ソースも美味しい。¥850


    【Veganソフトクリーム】
    乳製品、砂糖不使用の、豆乳と甘酒でできたソフトクリーム。トッピングも店内で手作りしており、常時9種類用意されている。食物アレルギーを持つ人にもうれしいスイーツ。各¥500


    【Veganトマトスープ】
    昆布や椎茸の出汁を使った動物性食品不使用のトマトスープ。深みのある味わいで心身がほっとあたたまる。ファラフェルサンドとセットでいただくのもおすすめ。¥350


    CONTACT
    Ballon
    東京都目黒区中目黒3-2-19 ラミアール中目黒 1階  TEL 03-3712-0087平日12:00〜16:00/18:00〜22:00土・日・祝12:00〜18:00不定休
    公式サイト

  • フランス・ゲタリーで花開く、2人の移住クリエイター | 女性の神秘をアートで描きたい<後半>

    フランス・ゲタリーで花開く、2人の移住クリエイター | 女性の神秘をアートで描きたい<後半>

    Nouvelle Vague by Brazilian & Sweden Girls

    ブラジルとスウェーデン。キャラクターの異なる国で育った同じ年のサーフガールが惹かれたのは、同じ波と景色だった。フランス・ビアリッツとゲタリーにおけるクリエイティブ・アートシーンでは、今この若き移住者の活躍が目立っている。それは偶然なのか? 海のそばで暮らすことを決めた2人を紹介。


    ゲタリーは小さな港町だが、そこはコンディションが合うと絵に描いたようなパーフェクトウェイブが出現する、サーファーにとって憧れのポイント。町の規模は小さいが、駅、カフェ、学校、ホテル、住宅、小さな商店があり、生活するには何ひとつ不自由はない。海だけでなく山と緑に囲まれたバランスのいい環境から、ゲタリーに住むことはある種ステイタスとなっている。住人は外国人の割合が高く、フランス人でも国外で仕事をしている人が多い。

    クリエイティブ関係の職に携わる人も多いが、その中でも一際目立っているのが、ウィメンズブランド「キャプテン・クチュリエ」を立ち上げたサーフガール、カロリーナ・フランゾイ。そしてもう1人 、キャプテン・クチュリエのイメージカットを撮影しているスウェーデン人のフィリッパも、ブランドが知られていくにつれ、アートセンスの認知度を急激に高めている。

    カロリーナとフィリッパはともに1991年生まれ。それぞれのクリエイションは唯一無二の個性を発揮し、それを巧みに表現しつつコラボレーションすることで刺激し合っている。2人に共通するのはサーファーであり、ここ数年以内にフランスへ移住してきたということ。 注目の2人のクリエイティブな作品と、それぞれのバックグラウンドを探ってみた。後半はフィリッパをクローズアップ。 


    〈Filippa Jean Edghill〉女性が持つ「柔らかさ」と「力」。そのバランス

    見惚れるほどの美しい金髪に、吸い込まれそうになる透明な青い瞳。 小柄で声が高く、まるで人形のように可愛らしいフィリッパ。その彼女が描くアートは緩やかな曲線やモチーフが多く、見方によっては官能的にもとれる。ビアリッツにアトリエを構え、ワークショップや創作活動を行っている。

    HONEY(以下、H):先日のヌードデッサンのワークショップは、月曜にも関わらず20名近くが参加。プロのイラストレーターもいたりと盛況でした。
    Filippa Jean Edghill(以下、F):「2回目の開催だけど、とてもいい雰囲気だったと思う。新しいアトリエは天井が高くて開放的。絵を描くという行為は、童心に戻れるの。リラックスしながら、うまい下手より描くこと自体を楽しんでもらえてよかった」

    H:先生役が板についていました。これまでサンフランシスコで働いたり、かたやバルバドス諸島からフランスまで大西洋を船で縦断したりと、経験豊富ですね。
    F:「バルバドスは父の故郷なんです。 私も住んでいた時期があって、サーフィンはそこで覚えた。行動力があるというより、色んな人と知り合うのが好きなの。スウェーデンは小さな国で、スウェーデン語しか話せないと行動が限られてしまう。語学を学ぶのは簡単ではないけれど、人生を豊かにしてくれる」

    H:フィリッパの作品からは、色づかいやモチーフなど、その時によって変化を感じます。特に何を表現していますか?
    F:「私にとって重要なのは力 、柔らかさ、そして女性性の神秘」


    H:自国と比べ、フランスは女性が活躍しやすいと思いますか?
    F:「スウェーデンは男女平等という点においては、非常に進んでいる。だから私の男女同権を普通とする意識はとても高い。逆に性差別への許容範囲はとても低い。フランスではそれについて、もっとディスカッションが必要かも。私は男性性、女性性について急進的なアイデアの持ち主とされているけど、スウェーデンでは常識。国による違い、意識の違いは外国暮らしで気づけたこと。 そしてそれは私のアートのテーマになった。どこへ行っても常に表現していきたいと思っている」

    H:色々な土地を知るフィリッパ。 海の側への移住に憧れる読者もいます。何かアドバイスはありますか?
    F:「自分の気持ちを素直に受け止め、行動に移すこと。怖がることはない、それだけ。ただし、理想の部屋や仕事を見つけるのは大変。ネットにある情報と実際に暮らすのは違うから。最初は寝泊まりできるバンを借りて、それからコネクションを作っていくのもスタートアップの助けになると思う」

    H:今後の活動予定を教えてください。
    F:「 展示会やワークショップもする予定。インスタで情報をアップデートしていくのでチェックしてみて」

  • 「シャローエコロジーにサヨナラしよう」|地球の今、海の今を知るVol.14

    「シャローエコロジーにサヨナラしよう」|地球の今、海の今を知るVol.14

    いま注目の温暖化対策として、太陽光や風力などを使った再生可能エネルギーが普及してきています。家庭から出るCO2排出量も半分にできるとあって、パワーシフトをする人が増えるのはうれしい変化ですが、「再エネならなんでもOK」というわけでもなかったりします。前回のVol.13で、「環境配慮」を利益やイメージアップに利用する、グリーンウォッシュやシャローエコロジーについて触れました。「地球にやさしい」「サステイナブル」と謳えば儲かる……そんな動機では思いやりが行き届かずに、別の環境負荷を生んでいることもじつはたくさんあります。

    温暖化対策に消極的な国へ、皮肉を込めて贈られる「化石賞」まで受賞した日本も、ようやく再エネが広がってきましたが、なかには太陽光パネルを設置するために広大な森林を破壊しているケースも増えています。バイオマス発電やバイオ燃料も、原料を栽培する広い農地が必要で同様の自然破壊をしていたり、洋上風力発電所を建設するにも海の環境や生き物たちの暮らしを奪うことに。人間社会はこれまでにもたくさんの海を埋め立てたりして、そこに暮らす生き物たちの楽園をこれでもかというほど壊してきました。その犠牲を思うと、自然エネルギーを享受するためであっても、建設や運営で環境への配慮を慎重に行っている電力会社を選ぶことも、とても大切になってきます。

    シャローエコロジーの裏側に潜む矛盾

    一見は環境に良さそうな例をもう少し挙げると、植物由来・生分解性のバイオプラスチックも、原料を栽培するために広大な森林が伐採されて、廃棄しても自然には分解されないものがほとんど。車もガソリン車より電気自動車のほうがいいとはいえ、電力源がCO2排出の多い化石燃料によるものではまるで意味がなく、電池部品となるレアメタルなどを採掘するために、今度はアフリカの子供たちが強制労働させられていたり。洋服でもたとえ素材や環境汚染の一部を改善しても、大量生産・大量廃棄の悪循環はやめないまま。HONEY Vol.28でもお伝えしましたが、環境負荷が第2位のファッション産業は、数えきれない犠牲を払って洋服が作られているのに、毎年何千億着もが捨てられています。日本も洋服の9割近くを海外から、大量のCO2を排出しながら輸入してきても大半はゴミとして焼却処分。「古着は回収BOXへ」「途上国へ寄付を」といっても、世界中から大量の古着が途上国に送られている今は、現地の人々でも着まわせる量をはるかに超えて、大量に積み上げられたゴミの山から、川や海へも古着が流れ出している……。そんな様子を見ていると「洋服は寄付すればいい、プラスチックは自然由来にすればいい、だから大量消費を続けてもいい」という空気には違和感を感じます。洋服や食品ロス、プラスチックなどのゴミ問題の他にも、スマホやパソコン、テレビなどの電化製品も、日本は世界第3位の電子ゴミ量出国になっています。世界の電子ゴミは9割近くが違法投棄されていて、途上国には「スマホの墓場」があちこちに、有害物質も多く含む電子ゴミが大量放棄され、野焼きされ、現地の環境汚染や人々の健康被害まで生んでいるのです

    これらはほんの一例ですが、経済先進国のハイパー消費、騙し騙しのシャローエコロジーの裏側では、そんな矛盾が延々と繰り返されている……それを知るだけでも、日常の選択をもっと慎重にしたいと感じる人はきっと多いはずです。最近は「環境にやさしい」というアピールにも一度立ち止まって考えながら、ホンモノを見極める人たちが増えてきましたが、そうして消費者の意識や見る目が変われば、グリーンウォッシュやシャローエコロジーも減っていき、社会は必ず変わっていけます。ディープエコロジーを大切に、地球への思いやりを「本気で」考えているカッコいい人々を、みんなでどんどん応援していく……これからはそんな新常識が、明るい未来を後押ししてくれるような気がしています。

  • 心地よい場所を見つけたくなるメッセージソング!

    心地よい場所を見つけたくなるメッセージソング!

    HONEYが監修するCD、HONEY meets ISLAND CAFEの新作「Future Love」から、今週の聞きたい音楽としてオススメしたい1曲をピックアップしてご紹介する連載企画。
    今回はCDのテーマ「Future Love」をボジティブに感じさせてくれる、未来へのメッセージや愛を伝える歌詞にフォーカスして紹介していきます。