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  • 世界の海から、魚たちが消える日|私たちができることはあるか?

    世界の海から、魚たちが消える日|私たちができることはあるか?

    いつかの近い将来に、この海から消えてしまうかもしれない……それでも乱獲され、当たり前に大量消費され捨てられる魚たちがいる。尊い生命のループが途絶える前に、私たちができることを考えてみたい。


    絶滅危惧種が食卓に並び海の恵みが衰えていく

    どこまでも広大で深淵なるこの海から、魚たちが消える……今、そんな未来予想図がささやかれている。科学誌『サイエンス』で発表された、「2048年、海から魚がいなくなる」という衝撃的な論文によると、地球温暖化や漁業による乱獲、化学物質やプラスチックによる海洋汚染などがこのまま進めば、残り30年もしないうちに、食卓に並ぶ魚介類はほとんどが絶滅してしまうという。

    本来、海の生物多様性は地球全体の8割を占めるほど豊かで、大切な生命の基盤。まず植物プランクトンが海の全生命を支える源になり、それを動物プランクトンが食べ、動物プランクトンを小魚が、次に中型、大型の魚が食べ、排泄物や死骸なども微生物に分解され、その養分がまたプランクトンの餌として戻り、新たな循環がはじまる。底辺が最も多くて、上位の大型種になるほど少ない、このピラミッドが守られてこそ生態系は成り立つけれど、今は種の絶滅が急速で、多様性の喪失レベルは臨界点をはるかに超えている。

    「地球全体の生物多様性は今、過去50年間で68%減少したとWWFのレポートで発表しましたが、海の生物もこの50年で半分以下と、急速に減少しています。FAO(国連食糧農業機関)の発表によると、私たちが利用している漁業資源も、その30%以上が獲りすぎの状態、漁獲量をこれ以上増やすと危険な資源も60%近く、まだ十分に余裕があるのはたった6%しか残っていないんです。とはいえスーパーに行けば豊富な魚介類が並ぶ今は、それほど危機感を感じられないと思いますが、海の中を覗くとじつはかなり深刻で、水産資源は危機的状況にあるんです」

    そう教えてくれたのは「WWFジャパン」海洋水産グループの滝本麻耶さん。原因はまず漁業の近代化による「乱獲」が背景にあり、大きな網で大量の魚たちを効率よく獲れるようになったこともリスクを高める一つ。そこでは狙った以外の魚やイルカ、ウミガメなども網にかかってしまう「混獲」も問題で、重りのついた網を引きずる底引き網漁などが海底の環境や生態系をむやみに破壊することもある。

    今とくに乱獲の被害を受けているのは、海洋食物連鎖網の上位にいるサメ類やマグロ類。IUCN(国際自然保護連合)が絶滅危惧種を評価する「レッドレスト」にも160種を超えるサメが並び、世界最大の魚であるジンベエザメも絶滅危惧種。生態系の頂点に君臨するサメ類は個体数が少なく繁殖率も低く、回復には長い時間がかかるとされるけれど、フカヒレとして高価に取引されることからサメの乱獲が加速し、なかにはヒレだけを切り取って、体は生きたまま無残に海へ投げ捨てる漁も行われる。サメに限らず、こうした違法漁業や管理ルールを守らない漁業(IUU漁業)で獲られた魚介を知らずに食べていることも多い。

    意外な原因では、ペット用、またはブラックバスなど釣り用の外来種が輸入されたり、外国船が排出するバラスト水から外来種が持ち込まれたりして、生態系が撹乱された海域も。さらに海水温の上昇によってもサンゴ礁の消滅や海藻林の砂漠化が進み、海流が変わり、本来の回遊域や生息域、産卵場所なども大きく変化。海洋生態系の底辺を支える植物プランクトンも、水温上昇によって減少している海域もある一方では、頂点にいるサメやマグロも多くが絶滅危惧種で、ピラミッドの崩壊は進むばかり。加えて化学物質やプラスチック汚染も生き物を苦しめ、食料や衣服繊維などを大量に栽培する陸地で化学肥料が過剰に使われることから、海のデッドゾーンと生き物の大量死も世界各地で増えている。

    「原因は本当に幅広く、気候変動や海洋開発、近年では洋上風力発電所の建設による環境破壊や海中騒音、観光による環境や生態系への悪影響も大きいとみられています。漁業もなぜ乱獲をするようになったかといえば、今は世界で一人当たりの水産物消費量が2倍に増え、その上に人口増加もあって、世界全体の水産物消費量は過去50年間で5倍に跳ね上がりました。そうして天然の資源が激減していく中、需要に応えようと養殖業が盛んになり、今や養殖の生産量が半分以上になっています。ですが養殖場を作る際の環境破壊、化学薬品などによる海洋汚染、餌となる小魚も大量に乱獲されるなど、養殖にも問題がさまざま隠れているんです」(滝本さん)

    水産庁のデータを見ても、日本の海産物は8割近くが枯渇または枯渇寸前の状態に。日本は四方を海に囲まれ、北は流氷の海から南は熱帯のサンゴ礁まで、おまけに暖流と寒流がぶつかる海域に集まる魚種も幅広く、環境も生物種も世界に誇れる多様性を擁した海。恵みも宝庫だった日本の海も乱獲や開発が進み、温暖化で南方の魚たちが北上し、和食に欠かせない天然の昆布や海藻の森も激減。漁業の衰退だけでなく、養殖や海外からの輸入も増えて、漁業者の数もここ20年間だけで半減した。

    「WWFでは、日本人に身近な水産物の現状をまとめた『おさかなハンドブック』を作成したんですが、食卓にお馴染みの魚たちでも赤信号寄りのものが多いんです。マグロやウナギ、サケやエビ、イカやタコも赤信号で、多くを海外からの輸入に頼っています。ですが、魚をまったく食べない保全というのはないと思っていて、なぜなら私たち人間も食物連鎖の上位にいて、海の恵みをいただくこと自体が悪いわけではないからです。まずは漁業や私たちの消費がこうした問題に繋がる背景を知って、魚の再生サイクルを壊さない配慮を大切に、認証を取得した漁業や養殖による水産物を選んだり、赤信号の魚たちは回復するまで消費を減らし、旬の魚介を食べたり。日常でできるそうした意識改革が海を守ることになり、買い物の選択はどんな社会を作るかに影響する大きな力だと思います」(滝本さん)

    最近はスーパーやレストランでも認証を取得した漁業や養殖業によるサステイナブル・シーフードを扱うお店が増え、「海のエコラベル」を推進する「MSCジャパン」プログラム・ディレクターの石井さんはそのメリットをこう教えてくれた。

    「MSC認証は過剰な漁獲を行わず、生態系や環境に配慮し、地域や国際的なルールに則すなど、厳格な条件を満たす漁業に与えられる認証です。とくに食物連鎖の土台を支える小型魚については漁業の審査をより厳しく行い、生態系を基盤から守ることにも配慮しています。世界で20年以上の歴史がありますが、MSC認証をとる漁業が増えたことで、実際に生態系や漁業資源の回復が見られるケースが増えているんです。多くの方にこうしたサステイナブルな魚介を選んでもらうほど、持続可能な漁業に取り組む漁業者が増え、海と人間の健全な共存が叶っていくことになるんです」

    人間も動植物と同じように必要な分だけ、「いのちをありがたくいただく」という謙虚さと感謝を忘れないことが、地球に生かされている私たちの心意気なのだと改めて思う。


    パンデミックにも関わる生物多様性と気候変動

    海の恵みを回復させるには、持続可能なシーフードを選ぶことと合わせて、気候変動対策も欠かせない。気温上昇が産業革命前から+1.5℃、+2℃へと近づいてく今、「WWFジャパン」生物多様性担当の清野比咲子さんが未来のために大切な心構えをこう教えてくれた。

    「すでに約1℃上昇した今でも危機的状況ですが、+1.5℃と+2℃では生物種の減少率が2~3倍にも高まり、海の漁獲量も1.5℃で150万トン損失、2℃では300万トン損失と、倍になる予測です。+2℃では地球上からサンゴ礁も99%消滅し、そこに暮らす生き物たちもいなくなる、そんな想像したくない未来を迎えてしまうと言われます。これまで衰退の一途だった生物多様性も、上向きの回復軌道に、Nature Positiveを実現することが急務ですが、それには2030年までが勝負です。具体的には海の恵みはもちろん、生産と消費を見直して変革したり、食品ロスをなくしたり、一人ひとりが地球に負荷をかけすぎない暮らしへシフトすることが大切です。また、無作為な開発で自然破壊を繰り返し、人間、家畜、野生動物の不適切な接触が増えたことで、新型コロナウィルスのような動物由来感染症の発生頻度がこの10年間で3倍に増えています。いま世界では、次のパンデミックを防ぐためにも生物多様性の保全が要とされ、“人・動物・生態系”すべての健康をひとつとして考える『ワンヘルス』もキーワード。このコロナ禍も、自然界は人間がコントロールできない世界であり、人と野生動物が程よい距離感を保つ大切さ、そして人と動物と地球の健康はみんな繋がっていることに改めて気づかされる機会になったようにも感じています」

    あなたは知っている?|環境破壊と「大量絶滅時代」の危機のこと

    わたしたちはみんな、いつもどこかでつながっている。たしかにつながり支え合って、今を生きている。地球上に存在するすべての生命が、力強くしなやかな「生命の環」のなかにあって、それぞれの個性と役目を生まれ持ちながら、お互いに関わり合って、いのちの連環を巡る。

    海が灰色に染まり、美しき色を失いゆく|地球の今、海の今を知るVol.19

    HONEY vol.31の連載特集「No Earth, No Us」では、生物多様性の喪失をテーマに、地球の危機を生物学的な視点から紐解いてみましたが、私たちは地理的にも、たくさんの破壊を積み重ねてきました。開発による環境負荷、専門用語では「土地利用」というワードで議論されますが、地球上に広がる土地のうち、すでに7~8割が人々のニーズを満たすために改変され、海についても9割近くもが、人間の悪影響を受けてしまっているといわれます。環境が壊されればそこに暮らす生き物たちも消え、本誌でお伝えした通り、その激減ぶりはショックを隠し切れないほどです。

    いつも心にエシカルマインドを Vol.4|海の仲間たちと同じ地球を分かち合う

    4回に渡って特集してきた「エシカルマインド」も今回が最終回。どんなときでも、わたしはわたしを生きるために今ここにいて、それはどんな存在でも対等に、イルカはイルカ、サンゴはサンゴとして麗しくあるために……そうしてすべてが美しい調和を奏でるからこそ、この星は青く豊かなオアシスで在りつづける。12月7日発売のHONEYでは、地球のみんなに愛ある暮らし、エシカルライフを総力特集しています。幸せの純度を高める日常が、エシカルな心からはじまっていく。
  • あなたは知っている?|環境破壊と「大量絶滅時代」の危機のこと

    あなたは知っている?|環境破壊と「大量絶滅時代」の危機のこと

    わたしたちはみんな、いつもどこかでつながっている。たしかにつながり支え合って、今を生きている。
    地球上に存在するすべての生命が、力強くしなやかな「生命の環」のなかにあって、
    それぞれの個性と役目を生まれ持ちながら、お互いに関わり合って、いのちの連環を巡る。
    豊穣なる海も、山の森が豊かであってこそ育まれ、目には見えない微生物から大きな動物まで、
    食べたり食べられたりする食物連鎖を繰り返すなかで、種類も個体数も均衡が保たれ、
    多種多様な生き物たちの絶妙な相互関係があってこそ、自然界はバランスよく健全に営まれる。
    地球が誇れるこのパーフェクトな自然の摂理は「Biodiversity(生物多様性)」と呼ばれ、
    もちろん、生物学上で「ヒト」科に属する私たち人間も、立派な生物多様性の一員。
    けれども、地球上の何千万種ともいわれる全生物の、たった一種でしかない「ヒト」は、
    この星に生命が生まれて40億年以上もかけて育まれてきた豊かな環境と生物の多様性を、
    このたった50年近くであっという間に、瀕死なまでに崩壊させてしまった。
    WWFが発表した「Living Planet Report:生きている地球レポート2020」によると、
    1970年からの約50年間で、すでに地球上から2/3もの脊椎動物が姿を消してしまい、
    地球危機のトップマターに挙がるほど、残り1/3の減少・絶滅スピードもその加速が止まらない。
    原因はすべて、人間の経済活動によるもので、開拓や埋め立て、環境破壊に環境汚染、
    CO2過多による地球温暖化や海洋酸性化などによって、生き物たちはみるみる棲む場所を失い、
    過剰な消費や貿易のニーズを支えるための乱獲や密漁、有害化学物質やプラスチックによる被害、
    外来種侵入などの悪影響を受けて、地球上から「毎日50~100種ずつ」もの生き物たちが消えつつある。
    つい100年前には年間1種が滅びる程度、それが今では毎年何千~何万種もが絶滅しているデータもあり、
    地球にはかつて5回の大量絶滅時代があったとされるけれど、このペースで種が途絶えていけば、
    近い将来に「第6の大量絶滅時代」を迎えてしまうという未来予測まで聞こえてくるほど。
    海の生態系を見ても、1970年代からの50年間で、海洋生物はすでに半分にまで激減し、
    世界の海ではサメやマグロ、カジキといった大型の魚たちがすでに90%も減少してしまった。
    日本の漁獲量もこの30年間で1/3にまで激減、国内の水産資源は8割近くが絶滅に近く、
    いま当たり前に見かける魚介類や海藻が、20年後、30年後にはもう見られなくなるかもしれない。
    海の恵みに限らず、地上の動植物も、それを育む大地も、食も服も薬も紙も木材も、大気も水も……。
    毎日の衣食住を多彩な生命に支えられ、私たちはその支えなしには少しも生きられない。
    すでに絶滅してしまった生き物たち、そしてここまで崩れてしまった生物多様性のバランスも、
    完全に元通りの姿に戻すことは、もう二度と叶えることはできないけれど、
    私たちは日常のどこでどんな風にして、生き物たちを絶滅に追いやってきたのだろう?
    そしてどれほど生命あふれる星に生きているのか、今その奇跡をもう一度、胸に刻み直したい。

  • 自然に寄り添った食事で心地よい毎日を。ORGANIC FOOD STORY #3 SOYFFEE

    自然に寄り添った食事で心地よい毎日を。ORGANIC FOOD STORY #3 SOYFFEE

    発酵大豆の魅力をより多くの人に届けたい

    未来をつくる毎日の食事は、身体や心を健やかにしてくれるだけでなく、地球にもやさしいもの選びたい。そこで、HONEY編集部が、今気になるオーガニックフードの裏側にまで迫る連載をスタート。生産者さんたちの商品へのこだわり、想いまでをお届け。それぞれのフードに秘められたストーリーを知って、日々の暮らしをもっと豊かなものに。

    「You are what your eat(食はあなたの身体と心の健康そのもの)」。大地に寄り添ったオーガニックフードを毎日に取り入れて。

    第3回は、発酵大豆を使った「SOYFFEE」をピックアップ。


    普段の食事に、手軽に栄養素をプラス

    日本初の海水浴が始まった大磯町の海近に店舗兼工場を置き、「大豆」を中心とした日本伝統食をリブランディングし、「SOYFFEE」の開発・製造しているShonan Soy Studio。オーナーである小野岡さんは、カリフォルニアとニューヨークに住んでいる際に、ヴィーガンの食文化や健康志向の広がりを受け、日本の大豆食品への注目が高まっていることを感じたのだそう。

    「お豆腐、枝豆、豆乳、みそ汁などの食品がオーガニックストアで人気でした。納豆もニューヨークタイムズを始めとしたメディアに取り上げられていましたが、臭みと粘り気がボトルネックになり、アメリカ人からは受け入れられていなかったんです。そんな納豆を、より多くの方に食べてもらうにはどうしたらいいのか……。様々な食材を使って臭みを消そうと試みたところ、コーヒーを使用した時が一番匂いが消え、海外の友人たちからも『とてもおいしい』『パンに合わせられる』といった評価をもらえました」。

    そんな試行錯誤の末に生まれたのが、コーヒーの使用で独特の臭いが抑えられた、納豆菌で発酵させた大豆をベースにしたスパイスふりかけ「SOYFFEE Powder +」。様々な食事シーンに合わせて、6種類のフレーバーが用意されている。使い方は、普段の食事にアクセント的に振りかけるだけ。

    Basta Pasta(バスタパスタ)、Veggie Bowl(べジボール)、Oiso Time(オオイソタイム)、Hurry Curry(ハリーカリー)、Spicy Lover(スパイシーラバー)、Café Me(カフェミー)

    それぞれ、スリランカのコロンボ、イタリアのミラノ、アメリカのサンタモニカなど、世界6都市をイメージして作られている。おうちにいながら手軽に世界の味わいを楽しめるのもうれしい。

    「ただスパイスを足すというだけではなく、スパイスやハーブ、スーパーフードとミックスし『ふりかけ』にすることで、後かけで使用してもらうというコンセプトにするところにこだわりました。より食事シーンに特化し、実際に私が住んでいた都市、行ったことのある都市の味わいに寄せました。それによって、より使用シーンのイメージが湧きやすくなり、楽しみながら食べてもらえるようになったと思います」。

    もちろん、保存料・添加物は不使用。
    「保存料をはじめとした添加物を使用するそもそもの目的のひとつは、食材の寿命を長くすることだと思いますが、そもそも『適切な量を、適切な価値を加えて、適切な方へ供給する』ことを考えて、生産・販売をすれば添加物の使用の必要はなくなると思うんです。
    そういった考えを持つ食品メーカーが増えれば、環境問題の一因にもなる大量生産・大量消費を回避することにもつながると考えています」と語ってくれた小野岡さん。自身でも実際に製品を使ってジェノベーゼをつくることが多いんだとか。

    「納豆菌が入っているのでパスタに若干の粘りとコクがうまれて、とてもおいしくなるんです。お客様からも、お料理にコクが生まれるという声をいただいています」。

    他にもサラダ、パスタ、トースト、肉料理、和食、など、様々な食事シーンに合わせて使えるフレーバーが揃っているので、食事シーンに合わせて自分の好みの味わいを見つけてみて。色合いもカラフルで、キッチンに並べておいてもおしゃれなのがうれしい。

    さらに、Shonan Soy Studioでは「Bite for Bite」という活動も展開中。食を通じて、世界の機会格差をなくしたいという想いから、売上の一部を貧困国の支援にも充てている。 身体のことはもちろん、環境、社会のことまで考えたSOYFFEEを、ぜひ味わってみて。

  • おうち時間にDIY。海風感じる手作りインテリア | Vol.1 サンバーストミラー

    おうち時間にDIY。海風感じる手作りインテリア | Vol.1 サンバーストミラー

    風があたたかくなり、 新しいビーチシーズンが始まる。
    太陽とシーブリーズを感じに海へ出かけたら、そのTipsをMy Roomへ取り入れよう。ビーチリィルームのマストハブである流木。そこからインスパイアされる“WOOD”に注目。 欲しかったインテリアを好みのアレンジで手に入れられるのがD.I.Yの魅力。リミテッド感溢れる自分らしいアイテムを作りあげて。

    今回は、太陽の情熱的なエナジーを感じられる「サンバーストミラー」の作り方をご紹介。お部屋に飾ると、海外インテリアのモダンな印象にガラリとクラスアップしてくれるアイテム。


    SUNBURST MIRROR(サンバーストミラー)

    >>MATERIALS & TOOLS

    ・円形ミラー… 1つ
    ・工作用竹ひご… 15本(長さ 60cm ×直径 0.5cm)
    ・ゴールドラッカースプレー… 1缶
    ・壁掛け用平フック… 2個
    ・マスキングテープ
    ・グルーガン
    ・強力両面テープ ※以上すべて適量
    ・はさみ

    >>HOW TO STEP


    step: 1

    ゴールドのスプレーで竹ひごに色をつける。円形の部分と、全体に吹き付け、立てかけて乾かす。ムラがなくなるまで何度か繰り返す

    step: 2

    ①が完全に乾いたらデザインを決めカットしていく。工作用竹ひごは、ハサミでカットできて簡単

    step: 3

    今回は13cm+47cmの2サイズでデザイン。鏡に枠が付いている場合は、マスキングをして枠もゴールドにペイントして

    step: 4

    ミラーの裏側に仮固定のための両面テープを貼る。サークルミラーは、使っていた手鏡やバスルーム用などのユーズドをリメイクしてもOK

    step: 5

    飾る場所を見極めて大きさを調整しながら、④にまず長い竹ひごをカットした先が内側になるよう十時に仮留めしていく

    step: 6

    ⑤の隙間に長い方の竹ひごを追加し、間に太陽の光をイメージしながら短い竹ひごを組み合わせ、両面テープで接着する

    step: 7

    表をチェックし、デザインの微調整が出来たらグルーガンで固定。竹ひご同士と鏡の裏面を一体化するように接着する

    step: 8

    鏡よりふた回り小さな円形のステンレスや木材で接着部分のカバーを作成。⑦に合わせて隙間を埋めるようグルーで装着

    step: 9

    ⑧に壁掛け用フックを付ける。強力接着剤で付け、乾いたらさらにグルーガンで覆い強力に。木材にした場合は釘で打つ

    step: 10

    出来上がりの重さにもよるが、耐久性の安全が照合すれば⑧、⑨の工程を省き、直接壁に跡が付かない両面テープを使用して飾ってもOK
    表に返して完成。竹ひごは、先が削られているタイプや太さ、長さや量を調節して自分らしい太陽に

  • 妊娠10ヶ月まで海に潜り、ボートの上で出産|妊娠7ヶ月のキミ・ワーナーが、韓国チェジュ島に惹かれたわけ

    妊娠10ヶ月まで海に潜り、ボートの上で出産|妊娠7ヶ月のキミ・ワーナーが、韓国チェジュ島に惹かれたわけ

    ハワイの大自然の中で妊娠、出産した女性たちの子育てストーリーを3回に渡って掲載。今回は昨日投稿したキミ・ワーナーのサイドストーリーを紹介。素晴らしい映像と共にお楽しみください。


    フリーダイバー、スペアフィッシャーとして幼い頃から海に寄り添った生活をしてきたキミ・ワーナー。妊娠中もダイビングを続けていたキミは、7ヶ月になった頃、念願だった韓国・チェジュ島の海女さんの元を訪ねる。韓国の海女さんは妊娠後期まで海に潜り、自分の仕事をこなす。そんな彼女たちの姿がキミに勇気と誇りを与えた。このキミのチェジュ島へのトリップは、2020年にドキュメンタリーフィルム『Lessons from Jeju』として公開。ここではそのバックグラウンドをインタビュー。


    昔から、いつかヘニョ(韓国語で“海女さん”)に会いたいと思っていた。15年くらいになるかな。私の夢のひとつだったの。妊娠してからは自分の直感を信じてダイビングをしていたけど、赤ちゃんにとってよくない、危ない、とか色々周りに言われて、いちいち影響を受けていたの。そんな時、昔から憧れていたヘニョたちが自分の中で心の支えになっていて、彼女たちのことを毎日リサーチするようになった。ほとんどのヘニョたちが妊娠10ヶ月頃まで海に潜って、時にはボートの上で出産するなんてこともあったみたい。ヘニョたちの名言をたくさん読んで、それをスマホの中に保存して、不安になった時は見返していた。妊娠中にダイビングをする女性として勇気をもらってたの。だからもし彼女たちに本当に会いに行くなら、今よりベストなタイミングはないんじゃないかって思い始めた。

    そんな時、ちょうどディレクターのニコル・ゴームリーから連絡があって、何か撮りたいストーリーはあるか聞かれたの。その年、2019年はいろんな撮影のオファーがあったけど、妊娠中だったから旅はしないでハワイでゆっくりしようと全部断っていた。でも、ニコルには唯一「韓国のチェジュ島に、ヘニョに会いに行きたい」って言ってみたの。そしたら彼女が私のスポンサー、パタゴニアと話してくれることに。パタゴニアは「良いアイデアだけど大丈夫? 赤ちゃんが生まれた後でもいいよ」って心配してくれた。でも私は絶対に今、妊娠中に会いに行くのがいちばん良いタイミングだって確信していたわ。

    チェジュ島では、ヘニョの女性たちのオーシャンスピリットに囲まれて素晴らしい経験ができた。ヘニョの中にはご高齢の方も多くいたの。陸では動きがおばあちゃんだけど、海に入った瞬間、まるで海の生き物みたいに自由に元気に動くのよ! 彼女たちの大きな笑顔、女性同士の強い絆に感動したわ。彼女たちは私に女性として、そして妊婦として、自分を誇りに思う気持ちを与えてくれた。

  • HONEY編集部の本棚をチラ見せ。週末に読みたいおすすめの一冊『風の時代に、願いが叶う処方箋』

    HONEY編集部の本棚をチラ見せ。週末に読みたいおすすめの一冊『風の時代に、願いが叶う処方箋』

    心豊かに過ごすためのヒントになりそうな一冊を、毎週末HONEY編集部が紹介。週末のおうち時間に、ぜひ手にとってみて。

    今週紹介するのは、奥平亜美衣さんとイヴルルド遙華さんによる「風の時代に、願いが叶う処方箋」。「風の時代」と言われる今、どうやって生きていきたいのかを考えるきっかけをくれる一冊。


    今、さまざまなメディアで謳われている「風の時代」。江戸時代からこれまで200年続いてきた土の時代が終わり、新しい時代へ。それによって、私たちのライフスタイルにも大きな変化が現れてくると言われている今、自分にとって心地よい生き方を見つけるために必要なことって?

    引き寄せの女王・奥平亜美衣さんと人気フォーチュンアドバイザー・イヴルルド遙華さんが幸せになるためのアドバイスを語る一冊。読者からの質問に答えるページには、前向きになれるコメントが満載。自分に当てはまる質問はもちろん、当てはまらないものも、そんな考え方ができるんだ!と気づかされるものばかり。

    小さな幸せを積み重ねることが、結果的に自分の思う人生を引き寄せることに。日々の生活のなかでのちょっとした幸せに目を向けて、毎日を楽しく過ごしていきたい。

  • 注目のインナーサステイナビリティ|あなたの意識と環境問題の関係性を考える Vol.3

    注目のインナーサステイナビリティ|あなたの意識と環境問題の関係性を考える Vol.3

    サステイナビリティ・シンキングを3回に渡って特集。最終回の今回は、最近注目されている「インナーサステイナビリティ」について紹介します。

    自分自身はサステイナブルであるか?


    環境問題や社会問題は自分の外側で起こっていることだと思いがちだ。でも、本当にそうなのだろうか?社会は一人ひとりの人間で構成されている。つまり、サステイナブルな社会を考えていくと、自然と個人の意識が浮かび上がってくるのだ。近年、「Inner Sustainability(インナーサステイナビリティ)」という言葉が注目されている。サステイナビリティと個人の内面の関係性とは、何だろうか?

    What? インナーサステイナビリティとは?
    「インナーサステイナビリティ」とは、個人の心や身体に焦点を当てた、いわば自分の中のサステイナビリティ。SDGsをはじめ、自然や労働環境、アニマルライツなどに配慮したサステイナブルなライフスタイルが提唱される中、あらためて自分自身の内面と向き合う動きが国内外で出てきている。漠然としていてつかみどころがないように感じる言葉かもしれないが、その本質はいたってシンプル。自分が何にワクワクするか、何に心地良さを感じるかを自分に問うてみること。そして、自分にとっての心地良さとサステイナブルな選択がどのように繋がっているかを認識すること。社会全体でサステイナビリティが求められている今、あらためて自分の内面を振り返ってみよう。

    Why? なぜインナーサステイナビリティが重要なのか?
    様々な環境問題や社会問題がSNSやメディアを通じて発信されている今、その情報に圧倒されていないだろうか? 複雑で大きな問題に、無意識に疲れてしまっていないだろうか? そうしたストレスは、いつしか自分を消耗させてしまう。「社会問題」と聞くと、自分の外側の社会全体で起こっていることだと思いがちだ。自分とは関係ないと思う人もいるかもしれないし、逆に自分ごととして捉えることで辛い気持ちになる人もいるだろう。たしかに、大量生産をはじめとした社会のシステムによって、自然が破壊され、多くのものが大量に廃棄されている。では、どうしたらこのシステムを変えられるか? そう悩む人も少なくないはずだ。システムを変えることは、今すぐできることではない。長い時間やエネルギーを要する、長期的なものだ。だからこそ、自分ができる範囲で続けていけるアクションがとても大切なのだ。同時に、自分の意識を少しずつ変えていくことも重要になってくる。社会のシステムは「社会」によって自動的につくられたものではなく、一人ひとりの「個人」の意識が自ずと積み重なってできている。そう考えた時、社会の舵を切る主体は「自分」であることに気付くはずだ。だからこそ、サステイナブルな社会を目指すには、自分自身の内面に寄り添い、自分を基点としたアクションを起こしていくことが大切なのである。

    How? どのようにインナーサステイナビリティを実践するか?
    では、どのように自分の心と身体に向き合えば良いか? 自分らしいインナーサステイナビリティを見つけるには、自身の内面の機微を捉えることが大切だ。自分の興味や関心に敏感になり、やりたい! と思ったらすぐにやってみる。悲しいことがあったら、思い切り泣いてみる。一緒に過ごして楽しい人に出会ったら、また話す約束をしてみる。そういった日常の中で生じる自分の喜怒哀楽の波に気付くこと。その感情に正直になって、行動に移してみること。そうすると、徐々に自分の心の形が見えてくるはずだ。そうした心の波は、自然と身体にも現れてくる。ワクワクすると身体は高揚するし、落ち込むと疲労感を感じたりする。日常の中で、心と身体の繋がりを再認識すると、自分が心地良い状態をつくりやすくなるはずだ。そして、自分の心地良いリズムの延長でサステイナビリティを感じてみよう。オーガニックな食材を選択したり、環境や労働に配慮された衣服を身に纏ってみたり。どこで・誰が・どうやって作ったものなのかが分かると、自然と自分にとっての心地良さに繋がっていくはず。スピードの速い世の中で、一歩立ち止まって「自分」を基点に物事を考える機会はなかなかないかもしれない。その中でも、少し心が落ち着いたり、リラックスした時に、自分の心に耳を傾けてみよう。日常生活の慌ただしさに飲み込まれないために散歩したり、落ち着く香りを焚いてみたり。五感を働かせてみると、自分にとっての心地良さを再認識できるはず。自分の内面を見つめながら、できるところからサステイナブルな選択をしていく。そして、その選択が自分の心地良さにどう繋がっているかを振り返ってみる。この繰り返しによって、自分にとっての「インナーサステイナビリティ」が少しずつ見えてくるはずである。

    WILL

    自分の意志で選択する

    自分の気持ちは、なかなか見えづらい。しかし日々の行動に対して、なぜ自分はこの選択をするのか、その理由を自分に問うてみると自ずと自分の意志が見えてくる。一つひとつの選択の積み重ねが、自分の意志を形作るはずだ。

    SENSE

    五感を研ぎ澄ます

    頭で考えず、自分の五感を刺激する瞬間を大切に。自然に触れたり、好きな音楽やアートを堪能したり、日常生活の中で自分の五感を感じ取れる機会を作っていく。そうすると、自ずと自分の感性(センス)が見えてくるはずだ。

    REFLECTION

    自分の思考を磨く

    「私らしさ」を探求して
    いく。普段何気なくしている自分の行動を、意識して振り返ってみよう。そうすると、自分が何を大切にして生きているかがわかってくるはず。きっと、その指針が自分らしいライフスタイルの軸になる。

    CONNECTION

    繋がりを感じ取る

    自然や社会との繋がりを感じること。普段の生活で触れるものと自分との接点を感じてみよう。どこで・誰が・どうやって作ったものなのか、その背景に思いを馳せることも、自然や社会との繋がりを感じ取るための一つの手段。

  • サステイナビリティ・シンキングとは?|サステイナビリティと向き合う4つのマインド Vol.2

    サステイナビリティ・シンキングとは?|サステイナビリティと向き合う4つのマインド Vol.2

    サステイナビリティ・シンキングを3回に渡って特集。2回目の今回は「サステイナビリティと向き合う4つのマインド」について紹介します。

    今までの社会のあり方に違和感を感じ、

    変わろうとしているあなたへ


    様々な環境問題や社会問題を知る中で愕然と落ち込んだり、
    自分の行動に悩んだりすることがあるかもしれない。
    でも、大丈夫。
    あなたのアクションは、「マイノリティ」ではない。
    「意識が高い」わけでもない。
    あなたのその行動で、世界は変わろうとしている。
    気付いた人たちから、選択肢を少しずつつくっていこう。
    これは、サステイナブルな未来に向けたポジティブなアクションでもあるのだから。

    with
    HONEY
    共にサステイナブルな選択肢をつくっていこう

    サステイナビリティと向き合う4つのマインド


    自らの意志で本質的なアクションを生んでいくための考え方として、「サステイナビリティ・シンキング」を提唱している斉藤さん。日常生活において様々な情報が飛び交う中、いかにサステイナビリティと向き合っていくか?そのヒントとして、サステイナビリティと向き合うための4つのマインドを教えてもらった。

    MIND_1
    正しさを押し付けない
    環境問題や社会問題を調べていくと、「なんで社会は変わらないの?」「どうして人々は行動しないの?」と悩むこともあるはず。時には、自分が考える“正しさ”を他者に押しつけてしまうかもしれない。でも、自分と異なる国や地域の人々、そして身近な家族や友達だって価値観が全く同じ人は一人もいない。一方的な「正しさ」にとらわれず、他者を理解しその人の行動を認めることも大切だ。

    MIND_2
    思考停止しない
    新しいものが次から次へと生み出され、無意識に消費を促している現代社会。そうしたスピードの速い環境の中で、普段触れている情報だけを信じて行動するとグリーンウォッシュに繋がるかもしれない。そうした新たな課題を避けるためにも、情報をそのまま鵜呑みにせず、プロダクトの背景にあるプロセスやストーリーを調べたり、自分で考えて選択することを忘れないで。

    MIND_3
    包括的に捉える
    そもそも、何事もトレードオフがあるということを意識してほしい。これをしていれば良い、SDGsの何番と何番をやっていれば良いということではなく、全体を俯瞰的に捉えて、環境や社会、経済の3つの領域で包括的にサステイナビリティを進めていくことが大切だ。それぞれの価値観とバランスをとりながらサステイナブルな選択することで、より具体的なアクションに繋がっていくだろう。

    MIND_4
    ストレスから抜け出す
    「私はやっているのに、我慢しているのにどうして……」ではなく、ポジティブなアクションに共感し、主体的に参加しているというスタンスでいることが大切だ。今すぐに完璧を目指すのではなく、まずは自分がワクワクするところから、できることを積み重ねていこう。サステイナビリティは決して強要や制限ではなく、人類の存続をかけた前向きな戦略なのだから。


    Azote Images for Stockholm Resilience Centre,Stockholm University

    一般社団法人
    日本サステイナビリティ推進協会代表理事
    斉藤 圭祐
    Keisuke Saito
    プロジェクトデザイナー。博報堂に新卒で入社後、独立し大手企業の新規事業やスタートアップのマーケティング支援を行ってきた中で、「なぜ社会問題が生まれるのか」という問いから、社会システムに関心を持つ。北欧やバスク、カリフォルニアなどの視察研究を経て、サステイナビリティ推進に繋がるプロジェクトだけをつくるデザインスタジオを設立し、活動中。

  • サステイナビリティと日常生活の中で向き合うための「3つのシンプルな問い」とは? Vol.1

    サステイナビリティと日常生活の中で向き合うための「3つのシンプルな問い」とは? Vol.1

    サステイナブルやエシカルというワードをよく目にする今だからこそ、情報に右往左往するのではなく、自ら考え、自ら選択することこそ大切なのではないだろうか。自分自身を捉え直し、私らしさを大切にしながら、共にサステイナブルな世の中に向けて歩んでいきたい。

    地球と私たちのいま


    環境問題や社会問題に対して、何か行動を起こしたいと思っている人は少なくないだろう。
    しかし、具体的にどのような行動に繋げたら良いか悩むことも多いのではないだろうか。
    近年深刻化する気候危機により、台風や森林火災といった自然災害をはじめ、
    私たちに身近な形で問題が生じている。
    実際に、私たち人間の活動によって気温が上昇しているという見解もある中で様々なリスクも上がり、
    状況を改善することが難しくなる段階に近づいている。
    そうした問題に対する取り組みを加速させていくためには、
    社会・経済システムを変えるフェーズにあると同時に、
    私たち一人ひとりのライフスタイルにも変化が求められているのだ。
    環境問題や社会問題を知ることは、サステイナブルな選択をするうえでも必要だ。
    しかし、問題を知れば知るほど、どのような行動を起こせば良いか分からなくなることもある。
    社会に変化が求められる中で、私たちは日々どのようなライフスタイルを目指せば良いのだろうか。
    今まで当たり前だと思っていたことが変化し、疑問にすら感じていなかったことが問題として顕在化する時代。
    そんなタイミングだからこそ、私らしさや心地良さを感じることを大切に、
    サステイナブルな選択をしていきたい。

    サステイナビリティとの付き合い方


    「日常生活の中でサステイナビリティと向き合うために、まずはシンプルな問いを持つことから始めてみよう」。そう提案してくれたのは、一般社団法人日本サステイナビリティ推進協会代表理事の斉藤圭祐さん。今回は、サステイナビリティの領域で様々なプロジェクトを展開する斉藤さんに、サステイナビリティの全体像から個人との関係性に至るまでお話を伺った。

    サステイナビリティとは何か
    あなたは、そもそも「サステイナビリティ」という言葉の意味を知っているだろうか? それは直訳すると「持続可能性」だが、なんだがわかりづらいと思う人もいるだろう。ここで、サステイナビリティに関するわかりやすい定義があるので紹介したい。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の“sustainability”の定義によると、“sustainability is about our children and our grandchildren, and the world wewill leave them.”と記載させている。つまり、サステイナビリティとは、私たちの子どもや孫たちの世代、そして今いる私たちがいなくなった世界のことを考えるということなのだ。こうしたサステイナブルという言葉や概念は、新しく出てきた言葉ではない。そこには環境問題や社会問題に対して国内外で議論が積み重ねられ、SDGsという世界共通の目標が策定されたという背景がある。そうした世界の潮流が日本においても注目される中で、あらためて「サステイナビリティ」への考え方自体を捉え直すことが重要となってきている。

    繋がりをどこまで想像できるか?
    「サステイナビリティって、まずは想像することから始まると思っています。英語だからと難しく考えず、何かを選択するときに、“誰かに、どこかに、しわ寄せがないか”と自分の中で一歩立ち止まって、捉え直すことが最初の一歩だと考えています」。

    サステイナビリティを考えていくうえで、私たちの身のまわりの物事を大局観で捉えることが大切になってくるが、その手段として自然環境や社会という2つのスコープで物事を見ていく方法があると斉藤さんは言う。例えば、自分の選択によって自然環境や社会のどこにしわ寄せがありそうか、どんな影響があるのかを想像してみよう。自然環境や社会との繋がりに思いを馳せる中で、より広い視野を得るためにも、自分で情報をインプットし、主体的に学んでいくことが必要なのではないだろうか。

    影響を見える化する
    自然環境や社会という“繋がり”を感じ取るのに加えて、プロダクトを通して環境や社会を捉えるという考え方が「プロダクト・ライフサイクル」だ。

    「普段私たちは、出来上がった商品やサービスを、価格が安い、機能が良いといった表面的な部分を重視した考え方で消費しがちです。でも、その商品やサービスにはそれぞれプロセスがあります。原材料や素材を調達してそれを加工し、私たち生活者のもとへ輸送する。そして、それを消費した後にどう処理するのかということまで、プロダクトのプロセスについて考えていくことも大切だと思っています」

    このようなプロダクトライフサイクルを踏まえて、私たちはどのように行動を起こせば良いのだろうか。マイボトルを持つなど個人のアクションは大きな影響を与えないと思う人もいるかもしれない。しかし、個人のアクションは「意味がない」のではなく、全体的なボリュームからすると「足りない」だけ。日々の積み重ねやサステイナブルな社会に向けて声を上げ続けていくことで、社会や経済システムに働きかけることができる。「それぞれの立場で、今できるサステイナブルな選択をしてほしいと思っています。その中でもより長く行動を続けていけるように、自分が心地良く感じたり、その行動が自分に合うという感覚を探ることが大切です」。“持続可能性”と訳されることが多いサステイナビリティだが、それは自分自身との向き合い方のヒントだとも言える。今すぐにすべての人が日々の買い物の中で、100%オーガニックやエシカルなものを選択しないといけないということでも、絶対にペットボトルを買ってはいけないと強要されることでもない。しかし、今私たちは変化をしなければならない段階にいることは明らかであり、日々の選択により社会システムの変革を後押ししていく必要があるということは、念頭に入れておきたい。


    一般社団法人
    日本サステイナビリティ推進協会代表理事
    斉藤 圭祐
    Keisuke Saito
    プロジェクトデザイナー。博報堂に新卒で入社後、独立し大手企業の新規事業やスタートアップのマーケティング支援を行ってきた中で、「なぜ社会問題が生まれるのか」という問いから、社会システムに関心を持つ。北欧やバスク、カリフォルニアなどの視察研究を経て、サステイナビリティ推進に繋がるプロジェクトだけをつくるデザインスタジオを設立し、活動中。

  • 注目のCBDオイルをおいしく食べられる「自家製スイーツ」とは?

    注目のCBDオイルをおいしく食べられる「自家製スイーツ」とは?

    6回に渡って特集している「Food Retreat」企画。最終回の今回は世界的に注目されている成分、CBDを使ったスイーツを紹介します。


    ストレスや痛みを感じたときのリラックスフード

    忙しい日々の中でほっと一息つくために、コーヒーを飲んだり甘いものを食べたりする、という経験は誰しもあるはず。そんな癒しのフードやドリンクに、リラックス感をアップさせてくれるような成分が入っていたら、なおうれしい。そんな効果が期待できるものとして、注目を集めているのがCBDだ。

    CBDは、麻(ヘンプ)の成分の一種。麻は昔から馴染みのある植物だが、薬物を連想してしまう人も少なからずいるはず。でもCBDは海外では医療に使われることもあり、日本でも合法の成分だということをまず押さえておきたい。

    ヘンプに含まれる化学物質は総称してカンナビノイドと呼ばれ、その中のひとつがCBDだ。日本で流通しているCBDオイルは、ヘンプの茎のみからとった貴重なオイルから、さらにCBDだけを抽出したもの、もしくは違法成分を除いたもの。海外の研究データによると、CBDにはリラクゼーションや抗炎症作用があると言われ、ストレスや痛みの緩和、睡眠ケア、スポーツや仕事のパフォーマンスアップのためなどに愛用されている。

    CBDは血液中に取り込むことで効果を発揮すると言われ、一番良いとされているのはオイルを直接口に含み舌下で20〜30秒キープしてから飲み込むこと。さらに、オイルを使ったフードやドリンクも続々登場。ティータイムや空き時間にも気軽に楽しめるので、ストレスをためこむ前にリフレッシュできる。エネルギッシュな毎日を陰で支えてくれる存在として重宝しそうだ。


    国産のハイクオリティなCBDオイルを使ったHealthy TOKYOの自家製スイーツは、100%ヴィーガンでほとんどがグルテンフリー。右から_米粉とアーモンドプードルベースのクッキー。CBDクッキー5個セット¥4.000、パティシエがひとつずつ丁寧に手作りしたチョコ。CBDチョコレート ヴィーガン 6個入り¥3.600、口の中でゆっくり噛むことで成分を吸収しやすいグミ。CBDグミ チェリーハート¥6.297、CBDだけでなくナッツやドライフルーツ、シード類の栄養素をバランスよく摂取できる。CBDエナジーバー6本セット¥3.600、天然のゆずエッセンシャルオイルが調合されていて香りもいい高品質のCBDオイル。Healthy TOKYO CBDオイル 6% 1200 ゆず¥18.056(Healthy TOKYO)