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アーバンパーマカルチャー|都会で自然に、楽しく、豊かに生きる(前編)

地球が誇れる自然の摂理は、決して海や川、山々にだけ働いているわけじゃない。
都会の真ん中でも生態系はたしかに巡り、デザイン次第で自然も暮らしもより豊かに。
そんな都市型アーバンパーマカルチャーも世界に広がり、地球の一隅を照らし続けている。
自然に感動できる日常を大都会でデザインする
約50年前に南太平洋タスマニアで芽吹いた小さな種、それが世界各地に運ばれ、美しい花々や実りを広く豊かに繋いでいるパーマカルチャー。
そこには自然という大いなる師に学ぶデザインの法則はあっても、どこでどう実践するかのルールはない。大自然の麓はもちろん、中東ヨルダンでは砂漠を緑化するために用いられ、カリブ海のハイチ共和国では大地震のあと、パーマカルチャーの力で社会や生態系を再生させ、キューバの首都ハバナでは屋上やテラスに作物を植え、コンポスト肥料を作るなど、アーバンパーマカルチャーが食料危機を救ったこともある。「パーマカルチャーは自分の置かれた場所で、いかに豊かさを創造できるかが大前提。もちろん田舎で畑を持って鶏を飼って池や水田も作って、というスタイルもあれば、都会には都会の楽しみ方がある。
アメリカ・シアトルにある都市ポートランドは、パーマカルチャーをベースに環境や社会がデザインされ、行政や法律も動かすほど盛んな先進地の一つ。ストリートには多種多様な果樹が植えられ、誰でも自由にもぎ取って、採れたてフルーツを頬張りながら通勤する風景が日常なんだよ」
シアトル都市部の大規模フォレストガーデン。パーマカルチャー実践者と行政がコラボし、いつでも誰でも収穫できる そんな楽園都市を日本でも広めようと、2011年から「東京アーバンパーマカルチャー」を主宰する、ソーヤー海さん。米カリフォルニア州立大学の学生だった2001年から反戦・社会・環境活動などに尽力していた彼が、パーマカルチャーと出合ったのは同大学の講師をしていた2007年のこと。
「有機農業の探究も兼ねて、水道も電気もないコスタリカのジャングルに移り住んだんだけど、そこでは人ではなく動植物との関係性の中で、自分はただ生態系の一員でしかないことを強く実感させられ、未体験の感動や発見に溢れた最高の毎日だった。そこでパーマカルチャーの本に出合って、自然をつぶさに観察して導き出された知恵の数々にたちまち引き込まれたんだ。
ニカラグアやアメリカ西海岸のパーマカルチャー農園で数年間研修していたときは至る所に植物や果樹が植えられ、絶品フルーツが雨のように降ってくる。
仕事をしながら、休憩がてら、有機で育った完熟フルーツを食べ放題! とにかく自由で楽しくてクリエイティブで、豊富すぎる食べ物や水に囲まれて……そうなると『生きているだけで幸せ、地球ってなんて最高な場所なんだ!』って毎日地球に感動するばかり。
休日だけ自然と繋がるイベントにするんじゃなくて、デザイン次第で日常にこんな豊かな世界を作れて自然の一部である喜びを感じられる、それが僕の惹かれたパーマカルチャーの世界観なんだ」自然に感動して生きる、それは都会では難しそうと思いきや、自然の精妙なデザインを再現するパーマカルチャーの魔法にかかれば、都会でいくらでも生物多様性の高いガーデンは作れる。海さんは東京の空き地や河川敷に種を蒔き植物を茂らせ、表参道にも屋上ガーデンを、現在は政治の中枢でもある永田町に屋上菜園を作るなど、生態系を豊かにする実践モデルを次々と体現している。
「パーマカルチャーには“Problem is the Solution”(問題の中に解決法がある)という理念があって、問題の多い都会こそ丁寧に観察し、パーマカルチャーの手法を取り入れれば解決策や可能性に生まれ変われる宝庫。
政治や経済、消費の中枢である東京が1%でも変われば、その影響力は膨大だと感じたんだ。コンクリートも太陽光を蓄熱する特徴を活かせば熱帯植物が冬越しできたり、ヒートアイランドも症状としては問題だけど、パーマカルチャーは起きている現象も活かそうって考える。
実際、スーパーで買ったパパイヤの種を植え、南の壁際で元気に育てている人もいれば、逆に環境や条件が合わないと枯れてしまう。
適材適所を見極め、生態系に根ざしたデザインを施し、生命がイキイキできる流れをうまく作ってあげればいい。人もそれぞれ適切な環境にいれば自分を活かし合えてみんなが幸せに過ごせるけど、心地悪い環境を作ってしまうと心身はどんどん病んでいくよね。
自然も人も、どうしたらみんながイキイキと豊かに暮らせるか、そのために何をどうデザインするか。パーマカルチャー=農業のイメージが大きいけど、実は生き方や在り方のデザイン指針でもあるんだよ」それぞれの存在価値と個性を活かし合えれば、豊かさは自ずと循環していく。パーマカルチャーはそんな真理もそっと諭してくれるような、そこに自分も少し手を差し伸べてみたら、小さくても生態系がイキイキと巡り始めるんだと思うと、TRYしてみない理由は見当たらない。
「買ってきた野菜や果物の種を植えてみるだけでも、芽が出て実がなって食べられるんだよ! 今の資本主義経済って地球や人々から搾取し続ける『減る経済』だけど、自然界は『増える経済』だから種を一粒植えただけで何百、何千と恵みが増えていく。
森だって最初は小さな種から少しずつ仲間が集まって茂みができて、木々や多様性が広がっていく、それが自然のリズム。だからいきなり田舎暮らしや自給自足を目指さなくても小さなステップから始めて、力まず楽しく続けていたらいつのまにかいろんな食べ物が自給できて、地球の神秘に感動する日々。
気がついたら心はゆとりや安心感に満たされた、健やかで幸せな暮らし……そんな気楽さも魅力なんだよね」
【保存版】パーマカルチャーとは何か!?|基本の4原則と共に解説(前編)

大いなる自然が紡ぎ繋いできた愛と豊かさのエッセンスを、地球に、日常に、心に取り戻すための“パーマカルチャー”という暮らし方。国内唯一の拠点、パーマカルチャーセンタージャパンの代表を務める設楽さんに、概念やそのベースとなる原則を聞いた。 【HOW TO動画付き】自宅バルコニーで簡単に作れるプラントファーム、コンポスト

人と自然が共存し、共に豊かになる方法を自宅のバルコニーで実践!ここではPLANT FARMとCOMPOSTを紹介し、後編ではREBORN VEGGIEとAQUAPONICSを取り上げます。動画で作り方も紹介しているので、併せてチェックしてください。 自然破壊のつめあとが地球上を覆い尽くした「人新世」の時代に

記事:地球にとっては、まばたきをするくらいに「一瞬で起きた崩壊」で、地球が40億年以上かけて育んできた豊かな自然環境と無限の樹形図のような生物多様性を、一瞬で崩壊させた現代社会について振り返った。どこかで止めようと思えば止められたはずなのに、今は地質学的に「人新世」という新しい時代に突入し、私たちは「人類が自然を破壊してきた痕跡が、地球の表面を覆い尽くした時代」を生きている。 -
愛おしき、メキシコ・プエルトで出会ったサーフガールたちvol.3

世界を旅するフォトグラファーNachosさんが旅したメキシコ・プエルトエスコンディード。
魔法のサーフタウンと呼ばれるこの街で出会った女性たちは、この海のある小さな町での素朴な暮らしに満足しているように見えた。そんな女性たちの暮らしを3回に分けてご紹介する。
「服作りでローカルと自然に還元したい」エミリア・ロック

モデル、フォトグラファーとして忙しい生活を送りながら、最近は地球に優しい洋服ブランドも始めたエミリア。サスティナブルで、着ていてハッピーになるようなアイテムを生み出したかった。
ブランド名の『BAHÍA BOHEME』には素敵なビーチ、安全な海という意味が込められている。生地は伝統的な手仕事やアートが盛んな街オアハカで購入し、染色はすべてプラントベース。自然をリスペクトしながら、循環させることを目的とした。

スタッフや関わる人にもきちんと対価を払うことも大切にしている。このブランドを育てて、メキシコで手仕事を行う人にもっと還元できるようにするのが彼女の目標。
オンとオフのスイッチを決め、小さな町での多忙な毎日を楽しんでいる。
「家族と海があれば幸せ」ヴァネッサ・マグロウ

サーフボードを片手に、その反対の手にはクリクリしたヘアが可愛い小さな女の子を連れてビーチに現れたヴェネッサ。若干24歳だが、ママだからか少し大人びた顔つきが印象的だった。
あなたのことを教えて、と言うと「このパラダイスで、家族と幸せに暮らしている」そう大きな笑顔で教えてくれた。

プエルトエスコンディードで生まれ育ち、夫と娘のナヤと暮らすヴェネッサ。ここでの毎日はとてもシンプル。海が生活の中にあるから、家族とビーチで過ごしたり、ナヤと犬を連れて散歩したり、サーフィンをして過ごす。
今は家族でホテルの経営をしているけれど、いつか1人でビジネスをしたいという夢も語ってくれた。「もちろんヘルシーなライフスタイルは変えず、今のままでね」。
愛おしき、メキシコ・プエルトで出会ったサーフガールたちvol.1

世界を旅するフォトグラファーNachosさんが旅したメキシコ・プエルトエスコンディード。魔法のサーフタウンと呼ばれるこの街で出会った女性たちは、この海のある小さな町での素朴な暮らしに満足しているように見えた。そんな女性たちの暮らしを3回に分けてご紹介する。 愛おしき、メキシコ・プエルトで出会ったサーフガールたちvol.2

世界を旅するフォトグラファーNachosさんが旅したメキシコ・プエルトエスコンディード。魔法のサーフタウンと呼ばれるこの街で出会った女性たちは、この海のある小さな町での素朴な暮らしに満足しているように見えた。 世界中を旅して回った間屋口香が、タイ・プーケットに移住を決めた理由(前編)

一昨年の春、思い切ってタイにベースを作ったプロサーファーの間屋口香さん。世界中を旅して回った経験のある彼女が、当面のデスティネーションとしてタイを選んだ理由とは。前・後編に分けてその理由を紐解きながら、ローカルスポットもガイドします。 -
世界を魅了する2人のロングボーダー|カリーナ・ロズンコ、ローラ・ミニョン(後編)

カリーナとローラとの最初の出会いは2017年まで遡る。
ポルトガルの『グライディング・バーナクルズ』で2人が見せたパーティウェーブは今でも覚えている。
それ以降もメキシコや南アフリカなどいろんな場所で遭遇してきたが、2人はいつも一緒だ。
そんな2人をもっと知ってみたくなり、話を聞いた。
―簡単に自己紹介を。
ローラ:みんなローラと呼ぶけど、出生名はタマヤ。1998年9月4日のパリ生まれだけど、記憶があるのはメキシコのサユリタから。それに私も自分はメキシコ人だと思っている。だって人生は最大限楽しむもの、として生きているから。それはミニョ・ファミリーのモットーでもある。
カリーナ:I’m Karina Rozunko!
―最初にロングボードに乗ったときのことは覚えてる?
ローラ:12歳の頃にホームブレイクで。サイズは小さかったけどキレイな波だった。家族や友達と一緒で、ボードを交換しあってはしゃいでいたのを覚えている。ロングで波に乗るのは簡単で、足元の感覚がとても気持ちよく、信じられないほど楽しかった! 自分のボードをオーダーしてからはずっとロングボードに恋している。
カリーナ:ロングボードとの出合いは父がきっかけだった。幼かった私をノーズに乗せて、一緒に波に乗ったの。父はヴィンテージボードのコレクターでもあり、彼から受けた影響は大きい。今ではサーフィンは私の人生の一部よ。
―2人はいつも一緒にいるよね? どうやって出会ったの?
ローラ:カリーナのことは友達になる前から知っていたわ。私がサユリタでサーフィンしているときに、ずっと気になる女の子だった。その当時は、ロングボードに乗る女の子はあまりいなかったし。私は恥ずかしがり屋で生意気だった(笑)から、海の中や道で目が合っても自分から声をかけられなかった。それを見かねた友人のイスラエル・プレシアドが、私たちを繋いでくれたの。それ以来、私たちは切っても切れない存在に! 彼女は常にたくさんのインスピレーションを与えてくれるから、何か一緒にプロジェクトをしたいと思っている。生涯にわたってのシスターよ!

ローラ・ミニョン カリーナ:私が6歳のとき、家族がサユリタに家を買ったのでメキシコによく行くようになった。ローラが言うように私たちはお互いの存在を知っていたけど、ローラが12歳、 わたしが14歳になるまで友達じゃなかった(笑)。でもそれからはずっと友達。ローラがカリフォルニアに来ると一緒に過ごし、その逆もある。ずっと一緒に旅をしている。

カリーナ・ロズンコ ―プレシアドに感謝だね。ところで、相手のことを3つの言葉で表すとしたら?
ローラ:面白い、スピーディ、きれいな歯。
カリーナ:順応性、直感的、愛情深い。
―サーフィンの話になるけど、2人とも凄腕のシェイパーのボードに乗っているね。

ローラ:デーン(ピーターソン)と一緒にボードをつくることができてとても幸せ!“サーフィンはアートでもある"というデーンの考えを、シェイプルームで常に学んでいる。今は初のシグネチャーボードLa Lolaを制作中。いろんな波に対応できて、みんなが楽しめるデザインにしたい。具体的にはアップレールを採用し、丸いノーズにVボトム、ダイアモンドテールに幅広のヒップ……他にも細かいポイントをたくさん話し合っていて、やっと最終段階まできたところ。完成が楽しみ!
カリーナ:「Thomas Surfboards」のハイヒールというモデルに乗っているんだけど、最高のボード。ロッカーとレールを私好みにしてもらった。シェイパーのニック・メランソンは地元の長年の友人で、彼が削ったミッドレングスも何本か持っているけど、どれも調子いいわ。
―何があなたやあなたのサーフィンに影響を与えているの?
ローラ:すべてのもの! サーフィンは映画の世界だと思っていた場所に連れて行ってくれる。

ローラ・ミニョン カリーナ:まず、サーフィンの歴史にインスパイアされる。ボードデザインの変遷も興味深いものがある。古い音楽、アート、映画。良い気分でいられる人たちと一緒にサーフィンするのはもちろん、サーフィンはしないけれど、影響を与えてくれる人たちと過ごすのも大切。

カリーナ・ロズンコ ―コロナ禍で行動制限された時は何をしていた?
ローラ:毎日料理をして、夜になると映画を観て、ルーティーンのワークアウトをこなして……。サユリタは街もビーチも閉鎖されとても静かだった。すべての人が束の間のお休みをしているように。
カリーナ:わたしは絵を描くことにほとんどの時間を費やしていた。
―小さな子供に「あなたのようなサーフィンをしたい」と言われたら、どんなアドバイスをする?
ローラ:あまり真剣に考え過ぎないでほしい。サーフィンは遊びだから!
カリーナ:とにかく楽しくやってほしい。
―最後に、日本のイメージを教えて。
ローラ:日本最高! いつも日本に行きたいと思っている。私が出会った日本の人たちは皆んな優しくて温かかった。それに日本食も大好き!

ローラ・ミニョン カリーナ:2019年、日本に1ヶ月間滞在したことがあるの。その旅で私は多くのインスピレーションを得たわ。桜は美しく、都会の混沌さは刺激的。夜遅くのディナーとカラオケ、お店で商品を買った時の丁寧な梱包やコンパクトなサイズのクルマ。古くからある豊かな文化と歴史を育みながら、新しいファッションやカルチャーに自由を感じる。また日本に行きたいな!

カリーナ・ロズンコ
サーフファーストな暮らしを求めて。宮崎に移住した元Cherのオーナー山﨑嘉子さんの現在

人のいないビーチで愛犬と幸せな夕暮れを過ごすのは、元Cherのオーナーであり、またSeea Japanの代表も務めていた山﨑嘉子さんとそのパートナー。昨年5月に慣れ親しんだ湘南・鎌倉を離れることを決意し、宮崎・青島に移住した。 プロサーファーの現在地|水野亜彩子 vol.3/ピラティスのインストラクターなど、これから見据える未来

コンテストに本気で向き合い、努力を続けてきた水野亜彩子プロ。今までサーフィンの世界しか知らなかったと話す彼女は、新しいチャレンジを次々と始める。選手生命は短い。スポーツ選手が抱える悩みを実感しながら、セカンドキャリアについて模索する日々。 “千葉”にサーフトリップへ! 心と身体のメンテナンスが叶う、サウナ宿4選

心地よく波に乗り、爽快感のある海上がり。このまま家に帰るのもいいけれど、せっかくならもっと深く身体をメディテーションしていきたい。程よく疲れた筋肉、冷えた身体をサウナの熱気浴で整えよう。水風呂からの外気浴に浸っている瞬間は、至福のひと時。 -
世界を魅了する2人のロングボーダー|カリーナ・ロズンコ、ローラ・ミニョン(前編)

パンデミック後にカリフォルニアを旅したサーフィンフォトグラファーのトーマ・ロダン。
フランスを代表するフォトグラファーの彼曰く「今、ログの世界は女性が面白い!」。
そう言わせたのは、カリーナ・ロズンコとローラ・ミニョンとのセッションだった。
HONEY WEBでは、前編でトーマが撮影した2人の美しいライディングショットを公開し、
後編でトーマ自ら2人に行ったインタビュー記事を紹介します。
10月の早朝、高速道路をサンディエゴ方面に1時間半ほど走り、待ち合わせのカーディフに到着した。約束したのはジョエルとトッシュのチューダー親子、カリーナ・ロズンコ、ジャスティン・キンタル、ジミー“ジミケーン”ウィルソンという面々。
紅一点のカリーナはレギュラーフッター。サンオノフレのピークに慣れている彼女が、カーディフを訪れることはあまりない。しかも数ヶ月前にバリ島へ引っ越したばかりだ。今回は“ジョエル・チューダーのレフト”に乗るために参加した。
ちょうどそこに、ロングボードを積んだトヨタSR5ステーションワゴンが入ってきた。ハンドルを握るのはカリーナだった。
カリーナ・ロズンコ 朝のアメリカンコーヒーを飲み終える頃、潮まわりがよくなり始めた。曇り空だが無風。ボトムの玉石が透けて見えるほどクリアな水面とグレーの空が、絶妙なニュアンスを創り出している。この日集まったサーファーはカリーナ以外全員グーフィフッターだったが、彼女がバックサイドに手を焼く様子はなかった。しなやかで柔らかいスタイルは美しく、誰よりも存在感を放っていた。一滴の水しぶきを浴びることなくテイクオフし、岸まで乗り繋いでいった。
2018年、わたしはマリブビーチの壁にもたれかかっていた。するとそこにメキシコから帰国したばかりのデーン・ピーターソンが現れた。彼はわたしが尊敬する素晴らしいサーファーのひとりで、シェイパーで写真家だ。わたしたちはその日を境に頻繁に連絡を取り合うようになり、今回も彼がプロデュースするブランド「Unhinged Surfboards」のフォトセッションを一緒に行うことになった。ライダーはローラ・ミニョン。わたしたち3人は早朝のマリブの駐車場で待ち合わせた。

ローラ・ミニョン メキシコがホームのローラは慣れない寒さにもかかわらずテンションは高め。なぜなら、デーンが彼女のリクエストに応えてつくったニューモデル「La Lola」の試乗を兼ねていたから。波のサイズは小振りだが、形のいいセットが次々と入ってくる。穏やかな朝の光はビーチから見ると逆光となり、ローラのシルエットを幻想的に浮かび上がらせる。スタイリッシュなライディングはまるでバレエを観ているかのようで、気がつけば時刻は正午を回っていた。
フランスに戻る前にもう一度カリーナとローラを撮影したくなり、サンオノフレで待ち合わせをした。時間をかけて彼女たちのサーフィンを観察すると、とても繊細なライディングをしているのが分かった。計算されたかのような無駄のない動きとリズム、そしてフロー。力みなく、しかし即興を奏でる余地も残している。とてもレベルの高いことを、さも簡単なように見せるローラ
とカリーナ。わたしはその一瞬を逃さないよう、夢中でシャッターを押し続けた。
カリーナ・ロズンコ 
ローラ・ミニョン 
※後編のインタビューに続く
Her Wave 海のそばで暮らす彼女の物語#36/Madison Jung

世界中の波を追いかけながら、新たな旅へ出る準備は常に出来ているマディソン・ジュン。海の近くにいれればそれだけで幸せ、そんなピュアな心を持つ彼女のライフストーリーをお届けします。Instagram 愛おしき、メキシコ・プエルトで出会ったサーフガールたちvol.2

世界を旅するフォトグラファーNachosさんが旅したメキシコ・プエルトエスコンディード。魔法のサーフタウンと呼ばれるこの街で出会った女性たちは、この海のある小さな町での素朴な暮らしに満足しているように見えた。そんな女性たちの暮らしを3回に分けて紹介する。 悲しみを乗り越え、再生したタイ・カオラック|そこで出会った2人のサーファー

タイ・プーケット空港から北に約1時間半の場所にある人気のリゾート地、カオラック。2004年のスマトラ沖地震による津波で壊滅的な被害を受け、しばらくの間ひっそりと静まっていたが、近年一部のローカルサーファーたちによりサーフスポットとしての価値を見出されてきた。 -
タイの離島“タオ島”で体験した、自然をリスペクトした暮らし

Thai Sustainable Living
世界中を分け隔てなく結びつけてくれている海。そんな愛に溢れた場所は私たちのふるまいによって美しく保つこともできれば、壊すこともできる。
尊い命や母なる大地の恵みに、感謝を示すため日々できるエシカルなことはなんだろう。
タオ島で開催されたイベントは、目指すべき道を教えてくれた。

バンコクからサムイ島へ移動し、そこからフェリーに乗り継ぐことで辿り着く小さな離島、タオ島。ここは美しい海を求め、世界中からダイバーが集う自然豊かな楽園。
タオ島が美しさを保てている理由は、島全体でサステイナブルに取り組んでいるから。

そんな島を守るアイデアや、レスポンシブル・ツーリズム(責任ある観光)を外へ繋げるべく「World Oceans Day “Spot light Koh Tao”」が開催。
サンゴ礁の回復活動や、ココナッツの葉で作るフィッシュアグリゲーション(人工浮魚礁)、ココナッツの殻を使用したボタニカ
ルダイ、エコフレンドリーな洗剤作り、割れたガラスを使ったジュエリー制作など、実際の活動をワークショップとして観光客も体験できるイベントになっていた。
主催者のラムルック・アッサバシンさんは島の取り組みについてこう語る。
「タオ島では15年程前から環境に配慮する生活を強く心がけています。それは、変わりゆく海を美しいまま、多くのダイバーに見て欲しいと地元の島民達が願ったから。

学校ではゼロ・ウェイストを教えるプログラムがあり、その授業を受けた子供達は、リサイクルや生活排水へ配慮して育ちます。
そして、大人になり環境保護の仕事に携わってくれる子を見ると、長年の成果を感じることができました。

いますぐ全て改善はできないけれど、少しずつ取り組むことが、美しい地球を保つために必要なことだと思うんです」
タオ島で感じたのは、次世代へと美しさのバトンを繋げる大切さだった。

環境保全イベント「Spotlight Koh Tao 2023」は今年も開催! 4月3日(月)~9日(日)まで、サンゴ礁の回復にまつわる活動や、エシカルなワークショップなどを、タイ・タオ島の現地で体感できるイベントとなっている。
世界の環境問題を楽しく学ぶ機会をぜひチェックしてみて。
アフターサーフに立ち寄りたい、気分が上がるタイ・カオラックのストア

タイ・プーケット空港から北に約1時間半の場所にある人気のリゾート地、カオラック。2004年のスマトラ沖地震による津波で壊滅的な被害を受け、しばらくの間ひっそりと静まっていたが、近年一部のローカルサーファーたちによりサーフスポットとしての価値を見出されてきた。そんなカオラックの特集を2回に渡って紹介してきたが、3回目の今回はサーフィン後に立ち寄りたいオススメの2店舗を紹介します。 タイのサーフスポット「プーケットとカオラック」へは、タイ国際航空が便利

日本からタイの玄関口バンコクまではタイ国際航空を利用し、バンコクからプーケットまではタイベトジェットに搭乗。快適な旅のおかげで、到着した翌日からフル回転で取材地を回ることができた。コロナも収束し、行動制限や出入国の規制も緩和された今。また、タイに戻りたい! 世界中を旅して回った間屋口香が、タイ・プーケットに移住を決めた理由

一昨年の春、思い切ってタイにベースを作ったプロサーファーの間屋口香さん。世界中を旅して回った経験のある彼女が、当面のデスティネーションとしてタイを選んだ理由とは。前・後編に分けてその理由を紐解きながら、さらに特別編として香さんがオススメするローカルスポットもガイドします。 -
きれいな水は地球からの贈り物。“世界水の日”に貢献できるチャリティーウォーク

毎年3月22日は国連が定めた“世界水の日”。
日本だと綺麗な水道水に恵まれ、自動販売機やコンビニなどで24時間どこでもクリーンな水を手に入れることができる。
だからこそ、世界では清潔な水を命がけで求める人がいることを忘れてしまいがち。
世界では、4人に1人、およそ20億人もの人々が、いまだに安全な飲み水を手に入れることができていない。
また、途上国の多くの地域では、女性や女の子たちが、水汲みのために、毎日約6キロ以上を歩いているという。

彼女たちは日々の水汲みに、学校に行く時間や労働の時間を犠牲にするなど、人生の様々な機会を逃し、結局は水汲みなどの家事に従事するしかない循環が当たり前になってしまっている。
だからこそ、“世界水の日”は、水の大切さ、安全な水を平等に使うことなどを世界中の人々と一緒に考え、目を向けるいい機会というわけ。

そこで、ジェンダー平等と女性と女子のエンパワメントにフォーカスした開発支援に注力して活動している「公益財団法人ケア・インターナショナル ジャパン」が3月26日(日)にチャリティーウォークイベントを開催!
“世界水の日”に思いを馳せ、途上国の女性や女の子の貧困や、水問題について考え、6キロを歩くというもの。
途上国の女性や女子たちが水汲みのために一日に歩く距離を、彼女たちの気持ちを想像し、彼女たちの身になって、共に歩いてみて。
水やジェンダーに関するクイズや、歩くことを楽しめるアクティビティコースになっているから、友達や子供と一緒に参加するのもおすすめ。
私たちの一歩が実際に「水問題」へ繋がるアクションをチェックしてみて。
「無為自然」という、地球へのリスペクト|地球の今、海の今を知る Vol.70

海が地球にとってかけがえのない生命のゆりかごであるように、陸の大地もまた驚くべき生命の宝庫で、スプーン1杯の土を掬い上げただけでも、その中には1万種、100億以上もの微生物が息づいているそうです。 環境に優しく、丁寧な暮らしを叶えるエシカルなアイテム4選

HONEY STOREとThe Holiday Storeで販売するエシカルなアイテムをご紹介。日用品は毎日使うアイテムだからこそ、自分自身だけではなく、製造背景にいる人や、動物、環境にいたるまで影響を考えて選びたい。使い捨てに頼りがちな人は、ぜひどれかひとつだけでも取り入れてみて。 パーマカルチャーに学ぶ、地球を豊かにするマインドセット(前編)

地球の美しさや豊かさにまっすぐ感謝し感動できる心を取り戻す──。そんなパーマカルチャーライフはお気に入りのガーデンを豊かにするだけでなく、心の中にも幸せの種を蒔き、人生を彩る「内なる風景」もデザインすること。自然と人、社会や環境問題、自分との向き合い方を、東京アーバンパーマカルチャー創始者のソーヤー海さんが、2回にわたって教えてくれた。 -
サーフィン帰りに訪れたい、湘南の素敵なカフェ|後編・藤沢平塚エリア

アフターサーフの小腹を満たすのにちょうどいい、ビーチタウンの素敵なカフェをご紹介。今回も前回に引き続き湘南エリアのおすすめをお届けします。
地元で愛され続けるコーヒースタンド「Goodman Coffee」

湘南海岸公園駅を降り、海へと向かう道中現れる「Goodman Coffee」。2016年にオープンして以来、地元で愛され続けるコーヒースタンドだ。
ここでは某大手コーヒー会社で20年の修行を積んだオーナーが、こだわりの豆やコーヒーを販売している。
平日はサーファーや地元客が多く、ゆったりとした空気の中で、誰かが店の前を通れば声を掛け合う、そんな気心知れた関係性が心地良い場所だ。
週末は観光客や外国人客も多く、一見さんももちろん快く受け入れてくれる。気さくにコーヒーの相談に乗ってくれるのがうれしい。

グッドマンコーヒーオリジナルブレンド¥450、カフェラテ¥550 豆は常備10種類のスペシャリティコーヒーが揃う。常に置いてあるのはオリジナルブレンド2種。パート1、パート2があり、中煎りでやや酸味のあるタイプと、中深煎りで苦味のあるタイプのテイストに別れる。
どちらも長く付き合いのある焙煎士と協力して考案したオリジナルで、長く愛されているのだとか。本場イタリアのエスプレッソマシンで淹れたカフェラテも、飲みやすいのにしっかりとしたコクがある絶品だ。
店内にはコーヒーのお供になるプリンやケーキ、クッキーなどの軽食も揃う。どれも地元のお菓子作家や、付き合いのある飲食店のものだ。地元に根付いたカフェだけあって、常連客だけではなく近隣の飲食店との仲の良さも窺い知れる。
地元で愛され続けるのは本当にいいコーヒースタンドという証拠だ。海へ向かう道中にぜひ立ち寄ってみてほしい。
平塚の住宅街に現れたお洒落カフェ「CORNER COFFEE & Design」

平塚の住宅街の一角にある「CORNER COFFEE & Design」。元々デザインの仕事に携わっていたというオーナー冨田さんが2021年6月にオープンしたカフェだ。
“角にある”というのはもちろんだが、「一日の折り返しに立ち寄ってもらいたい」という想いも込め、この名前がつけられた。
「平塚は素朴でゆったりとした空気が流れるいい町。移り住んでみて、カフェがないなと感じたので、私がやりたいと思いお店を開きました」。
店ではオーナー自身が美味しいと感銘を受けた、京都の「%ARABICA」の豆を使ったコーヒーや豆を使ったコーヒーやエスプレッソをメインで提供しているほか、軽食やスイーツなどが揃う。
また、冨田さん自身がデザインしたTシャツや、目利きで揃えた小物、アート作品などの販売も行っている。

左上から時計回りに_カフェラテ ¥500 、チーズケーキ¥620、平塚産完熟イチゴとキャラメルのタルト¥780 フードメニューは基本的にすべて手作り。素材にこだわっていて、保存料が使われていないナチュラルなものや、オーガニックな果物や野菜を使うようにしている。
また、なるべく地元産のものを取り入れるようにしていて、写真のイチゴのタルトは平塚で人気のいちご農家から仕入れているのだそう。
取材時に居合わせたお客様も、帰り際には「絶対また来ます」と満足気な様子だった。住宅街の一角にあるこのカフェは、地域の中で愛される存在となっていくのだろう。
コーヒー好きのこだわりが詰まった「YAMA COFFEE ROASTER」

2020年11月、辻堂にオープンした「YAMA COFFEE ROASTER」。北口側にカフェがあまりなかったので、オーナーの山下さん自身が欲しいと思い実際にオープンさせたのがこのカフェだ。

元々コーヒー好きという山下さんのこだわりが詰まったこの店では、常時10種類以上の豆が用意されている。ディスプレイされた豆の中から選んだものをその場でドリップしてくれ、気に入った豆は買って帰ることもできる。
豆は浅煎りから深煎りまでが揃うが、深煎りのラインナップが充実。どんな味が好きかわからないという人の相談にも乗ってくれるので、気軽にお茶をしたい人からコーヒー好きにまでおすすめできる店だ。

バスクチーズケーキ¥385(店内)、ドリップコーヒー ¥550(店内) 今回選んだのは高品質なコーヒーを決める品評会「カップオブエクセレンス」で賞を取ったホンジュラス産のコーヒー豆「ロス・ロブレス」。トロピカルフルーツを思わせる風味で、複雑かつ変化が楽しく、エキゾチックな印象。
フードメニューは材料にこだわって作られており、“コーヒーに合うもの”という基準で山下さんが研究を重ね生み出した至高の逸品ばかり。どれも店内で手作りされていて、店のロゴにもなっている山形食パンは店の看板メニューだ。
山下さんは、「カウンター4席と小さい店ですが、若い人から年配の方まで来ていただいている。ここでコミュニケーションが生まれ地域の架け橋となれたら嬉しいです」と話す。
藤沢の憩いの場として愛される「SAZANAMI COFFEE」
藤沢駅から歩いてほど近いところに、洒落た店構えの新しいカフェがある。2022年9月にできたばかりの「SAZANAMI COFFEE」だ。生まれも育ちも藤沢というオーナー沢田さんが、一番馴染みのあるこの場所にオープンした。

SAZANAMI COFFEEは藤沢駅周辺では珍しい個人店。お客様の居心地の良さを第一に考えた店づくりや接客で、オープンして半年ながら早くも地元客の心を掴み、常連客も数多い。
沢田さんは元々全く別業界の出身。シアトルに滞在した際にコーヒーやカフェがコミュニケーションツールとして地域に溶け込んでいたことに感銘を受け、コーヒー業界に転職。現地にてバリスタや焙煎士としての経験をゼロから積み、帰国後、自らの店のオープンに至った。

念願の自店ということで内装からメニューまで、こだわりを尽くして作られた。まず、なるべくローカルのものを使用するようにしている。
内装は藤沢出身の設計士の方と協力し、自身にとっての藤沢や海を表現。食器やインテリア雑貨、店内にあるアート作品やエプロンまで、すべて湘南ゆかりのアーティストが作ったものをチョイスしている。
メニューも研究を重ねて考案された。スイーツはもちろん全部自家製で、ワッフルや日替わりスイーツなどが数種類揃う。注文するとその場で焼いてくれるワッフルはサクッと軽い食感で、冷たいアイスクリームとの相性は抜群だ。
「FUJISAWA SEA BLEND」と名付けられたコーヒーは、すっきりとした味わいで、ダークチョコレートのような風味が特徴。藤沢市の有名コーヒー店が5店舗合同で開発した豆で、現在はこの店でのみ取り扱っている。
さらに店にはデカフェやお茶、こだわりのジュースなども揃っているので、カフェインが摂れない人やコーヒーが苦手な人にも選択肢が多く選べるのがうれしい。

「老若男女、色々な職業の人に出会えるこのカフェでは、人と人が繋がって、毎日違うドラマがあって、純粋な優しさや感動がある。そんな場面を見られる日々に幸せを感じています。
この幸せが長く続き、どんどん外にも広がっていくように、もっとたくさんの人に店を知ってもらいたい。そのため商品のクオリティを上げる努力をこれからもし続けたいと思っています」と沢田さん。
どんな人でも温かく迎え入れてくれ、どんなシーンでも居心地良く過ごせるSAZANAMI COFFEE。これからもっと藤沢の憩いの場として広がっていくことだろう。
サーフィン帰りに訪れたい、湘南の素敵なカフェ|前編・鎌倉エリア

アフターサーフの小腹を満たすのにちょうどいい、ビーチタウンの素敵なカフェをご紹介。今回は湘南エリアを前・後編に分けてお届けします。 世界中を旅して回った間屋口香が、タイ・プーケットに移住を決めた理由(特別編)

一昨年の春、思い切ってタイにベースを作ったプロサーファーの間屋口香さん。世界中を旅して回った経験のある彼女が、当面のデスティネーションとしてタイを選んだ理由とは? 動き続けるから成長できる。フォトグラファーNachosの素敵なヴァンライフ

カメラ片手に国内外を渡り歩く旅人、Nachos(ナチョス)さん。自ら改造したヴァンに乗ってコーストラインを走り、海の前で寝泊まりして、土地土地のサーファーと交流しながら写真を撮っている。 -
自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.28 アロマヨガメディテーション

28回目に取り上げるのは「アロマヨガメディテーション」。アロマセラピーとヨガ、瞑想の3つを組み合わせた「アロマヨガメディテーション」を手がける揖斐純子さんを紹介します。

ヨガとアロマの世界に魅せられて
ヨガに出合ったのは2006年、アロマセラピーに出合ったのは2009年。
20代の私は、10代から続いていた心身の不調から抜け出せずにいました。当時は自分ではない何かになろうとしたり、どこか別の世界へ行ってみたいという想いから無理して背伸びをしていたり、毎日とても息苦しく生活していました。心も体もボロボロで、とにかく不健康だったんです。そんななか、2006年に初めて受けたヨガクラスはそれまで溜まっていた不調を全て流し去ってくれるほどの癒しとパワーがあり、クラス後に全身がリセットされた感覚は今でも忘れられません。それ以降ヨガの虜になり、継続的に練習を続けています。

アロマセラピーはヨガとの出合いから数年後ですが、その当時は会社員として激務をこなし、毎日全力疾走していました。
ある休日、ふらりと立ち寄ったお店で嗅いだ植物の香りに魅了され、アロマセラピーに興味を持ち始めたのがきっかけです。何千年も芳香原料として使用されているフランキンセンス(乳香)の話を聞きながら、1滴のオイルを嗅いだ瞬間、心の奥底まで揺さぶられる感動がありました。
どっぷり魅了されてしまい、2011年に会社を辞めて英国ロンドンへ留学する決断をしました。1年のつもりでしたが結果的に4年間の滞在となり、素晴らしい先生方に多く出会えたことで学びがどんどん深まっていったように思います。
私の瞑想の師匠はアロマセラピーの師でもあり、ひとつ学んだことがまたさらに次の学びへ繋がっていく幸運にも恵まれました。
アロマセラピーもヨガも出会った先生方が本当に素晴らしい方達で、「彼らのような生き方をしたい!」という憧れのようなものが強くあったように思います。ヨガのアーサナやアロマセラピーの香りそのものの素晴らしさに加えて、この世界で生きる人々に魅せられ、自分自身の生き方を変えたいと思ったのが原点です。
日常のアクセルを緩めるためのスイッチとしてアロマを活用

私たちは日々何かを成し遂げることに追われています。
毎日の小さなTo doから中長期的な人生設計に至るまで、「今」を変えて「未来」をより良くしようと努力します。ヨガスタジオに来ても「さぁ、がんばろう!」という意識はなかなか変えられず、みなさんどうしてもヨガを頑張ってしまいがち。だからこそ、日常のアクセルを緩めるためのスイッチとして香り(アロマ)を活用しています。クラスの始めには必ずお客様に試香紙をお配りし、目を閉じて香りを味わって頂く時間を設けています。香りは0.5秒もかからず、瞬時に脳へダイレクトに働きかけると言われています。その瞬間、身体の内側では大きな変化が起きているんです。
香りは鼻腔を通り電気信号となって脳に届きますが、その届く先は本能や情動を司る部分から自律神経系を司る部分まで及びます。だからこそ「何となくだるい」「やる気が出ない」「気分が落ち込む」といった病気ではない心身の不調に寄り添い、本来あるべき状態に導くツールとして、香りは圧倒的な効果を発揮してくれるんです。
また、“目を閉じる”時間を設けることも、日常において大事なことだと感じています。目を閉じることで自分と繋がり、そして自分を忘れ、自分を忘れることで世界と繋がる。
破壊的な行動のほとんどは、自分の存在に固執すぎることで起こります。自分自身の存在を手放した瞬間に、家族への愛、自然への愛、他人への慈しみの心が生まれてくると強く感じています。それが自然環境を意識した行動にも繋がってくるのではないかな、と。良いことも悪いことも受け止めることが、自分にとっての「心地よい暮らし」に
現在娘が2歳のイヤイヤ期真っ盛りで、1日が嵐のような日々を送っています。自分のごはんは5分もかけられず急いで食べるような日々(笑)。いわゆる“丁寧な暮らし”からは程遠い暮らしぶりなのですが、それでも幸せだなと感じます。
「心地よい暮らし」とは自分とっての幸せを少しでも噛み締めることのできる、“何かがある”生活のことなんじゃないかなと思います。人生はいろんなことが起こります。耐え難い悲しみ、抑えられない怒り、これ以上ないほど嬉しいと感じる喜び、湧き上がる愛情。色んな局面で湧き起こるさまざまな感情こそが、幸せをつくってくれていると感じます。
良いことも悪いこともマルっと受け留めて一生懸命生きるということが、最終的には自分自身の心地よさをつくっていくと感じています。そのためのツールとして、アロマやヨガ、メディテーションが私自身を強くサポートしてくれているんです。日常のなかに気軽にアロマを取り入れて
アロマは、もはや知らない人はいないほど認知度も人気も高くなっていますが、いざ精油の入った小瓶を手にしたら、どうしていいか分からないという声もよく頂きます。

そんな方に一番のおすすめは、バスルームでの活用です。シャワーを浴びる前に、浴室の床に精油を数滴垂らしてシャワーを出すと、バスルームのなかに一気に香りが広がります。たまに浴槽に精油を入れる方もいますが、精油は水に溶けないため表面に浮いてしまいます。種類によっては肌あれの原因になるので、香りを楽しみたい方は、ぜひ浴室の床で試してください。
朝シャワーを浴びるときには、目を覚まして集中力をあげてくれるローズマリーや気持ちをポジティブにしてくれるオレンジスイート、1日の終わりの疲れた夜にはラベンダーやプティグレインなど、時間帯やその時の気分に合わせて香りを選ぶのもとても心地いいですよ。
自然を愛する、あの人に聞く。心地よい暮らしを叶えるためのヒント | Vol.27 スパイス

27回目に取り上げるのは「スパイス」。食・自然が豊かな高知県でサーフィンを楽しみながら、北アフリカの調味料HARISSAをオリジナルブレンドして全国展開するなど、料理家としても活躍する有元くるみさんを紹介します。 kemioさんが考える“自分らしさ”の作り方

「自然体で生きていますか?」という質問に、どれくらいの人が自信を持って“YES”と答えられるだろう。気持ちを言葉にできない、自分の心の声が小さくキャッチできない……など感じたことがある人も多いかと。 多忙な日に取り入れたい、ストレスフリーコスメ|魅力的な彼女の愛用コスメ#09

第9回は、ケータリングサービス、美菜屋の代表も務めるモデルの浅野美奈弥さんが登場! パワフルに活躍する彼女が愛用しているコスメとは? -
サスティナブルな旅をしよう! 旅先で使い捨てないための必需品

May the peace of the inner self
bring joy to the earth.「そろそろ旅がしたい!」と気分が高まる春先。その土地でしか体感できない豊かな自然や、地元ならではの食事、リラックスできるホテルステイなど、やりたいことはたくさん。
そんな貴重な体験をさせてくれる旅先の豊かさを、次世代にも残していくために、今私たちができることは“エコツーリズム”を意識した旅。
まずは環境に負担をかけないために、持ち物から見直してみない? ついつい甘えがちな、使い捨てアイテムから脱するだけで、エコな旅の一歩が叶う。
item 01. CUTLERY

ワッパー武器2本セット ¥3.300/スノーピーク 作り手と直接出会い、買い物が楽しめるファーマーズマーケットは旅先で立ち寄りたいスポットのひとつ。
そこで、地域の食材を使った逸品を食べ歩く。そんなシーンに持っていたいのはマイカトラリー。
荷物を増やさずに持ち歩くために、キャンプ用のコンパクトなものを選ぶのがおすすめ。
これは、超軽量なチタン製で、すっきりとスタッキングできるケース付き。これならストレスフリーで持ち歩けるでしょ。
item 02. ECO BAG

エコバッグ¥4.950/ボールアンドチェーン すでに日常で持ち歩いている人も多いエコバッグ。いつもの愛用品でもいいけれど、旅先に持っていきたいのは“サブバッグ”としても使える可愛いもの。
バックパックに荷物を詰めて、観光するときに持つバッグはこのエコバッグにすると、ミニマムなパッキングになる。
しかも、丸く折りたたみ、収納用ゴムにまとめると、手のひらほどのコンパクトサイズになる優れもの。
持ち運びにも便利で、活用の幅が広いから、欠かせない存在になりそうな予感。
item 03. SLIPPER

パイルクラブスリッパ レディース¥4.730/プライベート・スプーンズ・クラブ ホテルで使い捨ててしまうアイテムの代表格がスリッパ。新品で清潔感があることは嬉しいけれど、毎回捨てるのは心苦しさもある。
だからこそ、パッキングしておきたいマイスリッパ。持ち歩くものだから、型崩れせず、汚れても手洗いできるアイテムを選ぼう。
これは、吸水性に優れたタオル素材をベースに、パイピング部分はデニム素材を採用した、クリーンなデザイン。
シックなモノクロか、ポップなピンク×ブルーか。あなたの旅気分に合うのはどっち?
item 04. COSMETICS

数量限定。右からG&CリーブインコンディショニングミストN30ml、R&AヘアミルクN30ml、C&Gシャンプー60ml、C&NコンディショナーN60ml、オリジナルポーチSサイズ。2023 スプリング ギフト トラベリング¥3.960/ジョンマスターオーガニック たくさん紫外線を浴びるほど外を満喫した日の夜は、ヘアケアも欠かさずに!
備え付けのアイテムや小分けのアメニティではなく、ジョンマスターオーガニックのトラベリングセットがおすすめ。
ミニサイズが入った、ウォッシャブルペーパーのオリジナルポーチを持つだけで、ヘアケアアイテムが一式揃うのが嬉しいポイント。
シャンプーで頭皮を揉み込むように洗い、コンディショナーでヘアパックをして洗い流す。そして、タオルドライした髪にミストをスプレーすることで、傷んだ毛先やもつれやすい部分を補修してくれる。
また、仕上げに洗い流し不要なヘアミルクを髪全体へなじませれば、軽やかなスタイリングが叶う。旅先でもしっとり感が続くヘアスタイルで気分を高めてみて。
item 05. AMENITY

右_パッド7枚、専用ケース付き。エシカル パフ・パッド各¥1.870/ラストラウンド(HONEY STORE)
左_オーガニック竹歯ブラシ¥319/ミヨオーガニック(HONEY STORE)「ホテルに置いてあるから大丈夫」とアメニティ頼りな気持ちを入れ替えて。マイ歯ブラシとマイコットンをパッキングできたら、あなたも立派なエコツーリスト。
このコンパクトなケースに収納されているのは、コットン代わりに使えるエシカルなパフ・パッド。
まず軽く水で濡らしてから、化粧水やメイクリムーバーを付けて使用。使用後は石鹸で手洗いし、乾かすだけで再利用できるから、旅先でもお手入れができて便利。
また歯ブラシは、出発前まで家で使ったものをパッキングしようと思っていても、準備し忘れることが多々あるはず。
だからこそ、歯ブラシはパッケージのままパッキングしておきたい。
このバンブー歯ブラシは、パッケージが竹紙100%だから、ノープラスチックで捨てられる。
歯ブラシの交換は1〜2ヶ月目がベストタイミングなので、旅終わりは家の歯ブラシを捨てて、これに変えて無駄なく使おう。
item 06. LAUNDRY POUCH

エブリデイ アクティブ バッグ各¥2.500/セレン 旅先で着る洋服をどうやって分けてる? 汚れたものを入れるから、捨てられるビニール袋やチャック付きポリ袋なんて人もちらほら。
そんな使い捨てループを解決してくれるのが、このメッシュ素材のアクティブバッグ。
旅先での服を仕分けるポーチとしてはもちろん、サブバッグとしても大活躍。また、濡れてもすぐ乾くからビーチに持って行ったりとシーンを選ばずに使えるのがいいところ。
さらに、そのままランドリーポーチとして洗濯機に入れられるから、旅帰りの洗濯も楽ちん。
豊富なカラバリを揃え、種類ごとや日ごとに分けて、快適なパッキングをしていきたい。
“千葉”にサーフトリップへ! 心と身体のメンテナンスが叶う、サウナ宿4選

心地よく波に乗り、爽快感のある海上がり。このまま家に帰るのもいいけれど、せっかくならもっと深く身体をメディテーションしていきたい。アフターサーフで訪れたくなる、海際のサウナ施設をご紹介。今回は、千葉の海帰りにおすすめのサウナ宿をピックアップ。ぜひチェックインまでサーフィンを思う存分楽しんで、ゆったり一泊するサーフ×サウナトリップを叶えてみて! サスティナブルなヨガウェア。私と地球が心地いい整い時間

ヨガをするとき、どんなブランドのウェアを選んでいる? 大地のエネルギーと自分の軸を調和させる、リラックスした時間だからこそ、心地よくいられるものを身につけたい。HONEYがおすすめするのは、環境に配慮したサスティナブルなヨガウェア。 理想の休日を叶えよう! キャンプ×ゴルフが楽しめるロケーション4選

開放感のある一日を送ることで気づくのは、自分の内側に秘めたエネルギーや胸の高鳴りなどのピュアなフィーリング。大自然の中、ゴルフで身体を動かしてから、地球に身を委ねキャンプを楽しむ。そんな時間を過ごせる特別な場所がある。 -
自然破壊のつめあとが地球上を覆い尽くした「人新世」の時代に

すでに絶滅してしまった生き物たち、
──HONEY vol.31「NO Earth, NO Us #05 世界の海から、魚たちが消える日」より
そしてここまで崩れてしまった生物多様性のバランスも、
完全に元通りの姿に戻すことはもう二度と叶えることはできないけれど、
私たちは日常のどこでどんな風にして、生き物たちを絶滅に追いやってきたのだろう?記事:地球にとっては、まばたきをするくらいに「一瞬で起きた崩壊」で、地球が40億年以上かけて育んできた豊かな自然環境と無限の樹形図のような生物多様性を、一瞬で崩壊させた現代社会について振り返った。どこかで止めようと思えば止められたはずなのに、今は地質学的に「人新世」という新しい時代に突入し、私たちは「人類が自然を破壊してきた痕跡が、地球の表面を覆い尽くした時代」を生きている。
気候変動をはじめ、大量絶滅のような生物多様性の衰退、人工物質の増加、化石燃料の燃焼による堆積物の変化など、人間活動が地質や生態系に甚大なダメージを与え、それもかつて起こった小惑星の衝突や火山の大噴火にも匹敵するような大変化を、地球全体に刻み込んできた時代なのだそう。たしかに、身近な陸上環境だけでも、便利な生活のための都市化、産業発展のための工業化がハイスピードで進んできた現代。私たちはその恩恵を多大に受け取ってきたけれど、都市や産業、観光地の拡大、農業や畜産のための開拓など、すでに地球の大地は8割近くが人為的に改変されている。
それに比例して野生生物たちはどんどんと行き場を失い、絶滅寸前になるまで乱獲や密猟も繰り返されてきた。行き過ぎた物質文明と自然破壊、さらには毎日たくさんの有害物質や廃棄物を捨てながら自然を汚し、浪費される電力にしても遠くの海や森を壊し、地下に眠る化石燃料を掘り起こして作られている。
石炭、石油、天然ガスといった化石燃料も立派な自然の一部で、それらは何億年も昔にいた植物や海のプランクトンなどが化石となったものだけれど、産業革命以降はそれをどんどん燃やしてエネルギーを作る代わりに、膨大量の温室効果ガスを排出し続けて、今では「気候崩壊」という惑星レベルの危機に直面している。
それでも、愛する海は地球をなんとかして守ろうと、大気の熱を9割近くも吸収してくれているけれど、気温上昇は止まることなく右肩上がり。
海の中では過剰に吸収した熱やCO2によって水温上昇や海洋酸性化が進み、大量消費を支えるための乱獲も加速して生き物たちは姿を消し、水質汚濁が海洋生態系を狂わせて、プラスチック汚染も海洋食物網のすべてに蔓延してしまっている。
今は「毎分トラック1台分」という恐ろしい量のプラスチックごみが海に流出しているというのに、今後もまだまだ増えていくという予測。
けれども、人間自身も生態系の一員だから、動物たちがこれほどの痛みを負っている状況で人間だけが安全でいられるわけもなく、私たちも毎週クレジットカード1枚分以上のプラスチックを食べているといわれ、人間の血液中からもプラスチックが検出される時代になってしまった。「助けを求めている自然の声に耳を貸すことは
──ミヒャエル・エンデ『魔法のカクテル』より
人間自身のためにもなるのに、
それでも人間は知らんぷりだった。
人間は多くの動物たちの血のような涙を見ながら、
それでもこれまでと同じことを続けていた」この言葉が象徴するように、自然環境や動植物は何十年も前からSOSを出していたのに、破壊を止めないどころかさらに加速させて、「いくらなんでも、やりすぎでしょ……」と感じながらときどきふと、何世代も先の人たちが今の時代を遡って歴史を書くとしたら、どんな風に表現されるのだろうと思ってみたり。
それこそ、「この時代の人たちは目先の私利私欲ばかり優先して、地球をこんなにも破壊し尽くした」とか、「人新世の地層はゴミやプラスチック、自然を壊す有害物質まみれ」とか、悲しいほどに残念な書かれ方をするのかもしれない。
反対に、私たちが今ここで、未来を守るための大転換を叶えられたとしたら、それが歴史的なパラダイムシフトとして語り継がれていくのかもしれない。
個人的には、できれば後者で在りたいなと願いながら……。もちろん世界はこれまでにも、1992年の「地球サミット」で発表された「リオ宣言」、2000年の「MDGs(ミレニアム開発目標)」等々、環境保全の目標がいくつも掲げられてはきたけれど、結果的には達成できずに先延ばしの繰り返し。
2015年から広がったSDGsも、グリーンウォッシュのような見せかけエコが多い世の中で、いつまでたっても「対策は不十分」のまま、地球の臨界点を超えるとされるタイムリミットだけが、虚しく近づいてくるばかり。そんななかでも近年は、そもそもこれまでの資本主義、生産・消費・廃棄を繰り返す文化、そうした古い体制や社会構造を根本から変えない限りは解決しない、という思想がどんどんと広まってきている。
そうして、環境問題の源流から見直す人が増え、「モノが豊かになるほど自然も心も豊かさを失う、これってほんとうにシアワセなの?」「こんな破壊的な時代はもう、やめていこうよ」という声が多数派になっていけたなら、今の世代から未来の子供たちへ、破壊の痕跡だけではないプラスの何かを残していけるのかもしれない。
地球にとっては、まばたきをするくらいに「一瞬で起きた崩壊」

過去50年という間に、地球上で暮らす脊椎動物のおよそ2/3もが消えてしまった……「これから消えるかもしれない」ではなく、「もうすでに消えてしまった」という調査結果を初めて知ったとき、息が止まりそうなくらいの衝撃を受けた。 破壊と調和を繰り返す、地球のサイクル|地球の今、海の今を知る Vol.71

私たちってほんとうは、想像もつかないくらいに壮大な宇宙の神秘に生かされているけれど、その真理をすっかり忘れて、物質文明の発展と環境破壊を広げてきた現代人……Vol.69、Vol.70では続けてそんな話に触れてきました。 東日本大震災から12年。大切な人を守るための備えをしよう

東日本大震災から今日で12年を迎える。トルコ・シリア大地震での甚大な被害も記憶に新しく、今こそ改めて防災アイテムを揃えるべきタイミング。自宅での備えはもちろん、ギフトとしても喜ばれる、大切な人を守るための素敵なアイテムをご紹介。























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